【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

“助け合い”がテーマのアクションRPG
SCEJ、PS3「Demon's Souls(デモンズソウル)」

2月5日 発売予定

価格:6,980円

CEROレーティング:D(17歳以上対象)

 株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (SCEJ) は、プレイステーション 3用アクションRPG「Demon's Souls(デモンズソウル)」を2月5日に発売する。価格は6,980円。CEROレーティングはD(17歳以上対象)。開発元は株式会社フロム・ソフトウェア。また本作の体験会が、東京・秋葉原「メッセサンオー本店A館」で1月31日に開催される。体験した人にはもれなく、「『Demon's Souls』B2ポスター」がプレゼントされる。

 PS3「デモンズソウル」は、次世代機のパワーを生かしつつ“良い意味でクラシカル”に作られたアクションRPG。「丁寧すぎる誘導」、「過剰で一方的なムービー演出」など、プレーヤーの想像力や主体性の妨げになる要素を排除し、ゲーム本来のよろこび「チャレンジ」、「発見」、「達成感」を提供するという。

 ゲームの舞台は、北の国「ボーレタリア」。オーラント王は、人跡地の限界「氷山脈の奥地」で、巨大な楔の神殿を見出し、人に隠された新たな力”ソウル”を手にした。だが、ボーレタリアの繁栄は長くは続かなかった。老境に至ったオーラントは、更なる力を求め楔の深奥に入り込み、そこに眠る古い獣を目覚めさせた。次々と生じる、色の無い濃霧とデーモンたち。色の無い濃霧はボーレタリアを覆い、デーモンたちは人々からソウルを奪い、喰らった。

 ボーレタリアは、瞬く間に、ソウルに飢えた亡者だけが彷徨う亡国と成り果てた。霧の裂け目は、多くの英雄たちを飲み込み、そして誰も戻らなかった。濃霧は、静かにボーレタリアから滲み出しつつあり、すでに北の地の大半が、濃霧の中に消失していた。人々は、緩やかな滅びの予感に絶望していた。やがて濃霧が、世界のすべてを覆うだろう。そんななか、またひとり、最後の希望(主人公)が、霧の裂け目からボーレタリアに入り込む……。

神殿、王城、祭祀場など、さまざまなエリアが登場。重厚かつ繊細なグラフィックスが雰囲気を盛り上げる


 本作は、自由度の高いゲームシステムが特徴。キャラクタメイキングは、騎士、神職、盗賊、魔術師、狩人など10種の職業が選択可能。性別もそれぞれ選ぶことができる。能力パラメータは体力、知力、頑強、筋力、技量、魔力、信仰、運の8項目。それぞれ経験値(ソウル)を消費して伸ばすことができ、どんなふうに育てるかはすべてプレーヤー次第。ちなみに経験値=ソウルは「お金」でもあり、アイテム購入の際にも消費される。

 武器は、右手にふたつ、左手にふたつ装備可能。剣、槍、斧、盾のほか、魔法の触媒、拳鉄までさまざまなバリエーションが存在する。クセの無い剣、盾受と併用できる突き専用の槍、当て方でダメージが変化する斧、敵を薙ぎ払えるが狭い洞穴では振り回せないポールウェポンなど、個々特徴を踏まえておくことがとても重要。防具は、兜、胴鎧、手甲、足甲の4種類。防御を重視した金属鎧、回避と隠密性に優れた軽い革鎧など、こちらも事前に特徴をチェックしておきたい。

 本作の戦闘はアクションRPGらしいシステムで、「考えて攻略する」ことが求められるという。装備する武器と持ち手に始まり、先手を取るか、あるいは盾を構えて様子を見るか、通常攻撃またはリスクを負った大振り、敵の攻撃を誘ってカウンター(パリィ)、背後からの奇襲、弓、魔法、壷など、アプローチの選択肢は枚挙にいとまがないほど。肝心の敵も、硬い鎧と盾を装備した騎士、金縛りを使う獄吏、刃が通じない骸骨、溶岩を泳ぐクマムシ、無数の毒虫など、長所、弱点、クセが異なるさまざまなバリエーションが存在。己の装備と敵の特徴を照らしあわせ、攻略のポイントを見つけ出す。常に緊張感あふれる戦いが楽しめそうだ。

 冒険のフィールドは、全5エリア、16ブロックにわかれている。攻略は1本道ではなく、常に複数の選択肢が存在。それぞれ自由な順番で攻略できる。各ブロックは、重装備の剣士が有利、弓や魔法など飛び道具が有利など、プレイスタイルで難易度が変化。複雑な立体マップのダンジョンを前に、どのブロックをどう進んでいけばいいかなど、ここでも「考えて攻略する」ことが重要になる。

何も考えずボタンを押しているだけのRPGには飽きた。そんな人にオススメなのが本作。戦い方、トラップの回避など、考えてゲームを進めていく


本作は「助け合い」がテーマ。仲間を意識させる要素が随所にちりばめられている
 オンラインプレイは、ネットワークに接続するだけで手軽に楽しめる。「徘徊幻影」、「血痕システム」、「ヒントメッセージ」といったシステムを搭載。「徘徊幻影」は、プレイしている他プレーヤーの姿が幻影として表示されるというもの。ゆるやかな仲間意識や共有感を演出すると同時に、幻影として映る他プレーヤーが壁のなかに侵入するのを見て「そこに隠し扉があるのか?」と推察したりと、プレイのヒントにもつながるという。

 「血痕システム」は、プレーヤーが死んだ場所に血痕が残り、それが他プレーヤーに配信されるというもの。配信された血痕から、プレーヤーの死に様がリプレイで確認できる。「なんの変哲もない通路に、大量の血痕が……」など、ダークファンタジーらしい演出と攻略のヒントを兼ねそなえた、実に本作らしいシステムといえる。「ヒントメッセージ」は、「この先に宝がある」などのメッセージをマップに書き込めるというもの。書き込んだメッセージは他プレーヤーに配信され、そこで評価される。面白いのは、メッセージが評価されるとご褒美に配信したプレーヤーのHPが全快すること。ただのメッセージだとイタズラが横行するのだろうが、実利をともなわせることで「(結果として)プレーヤー間の助け合い意識を高める」ことに成功している。

 システム的な後押しから察した人も少なくなさそうだが、本作のマルチプレイは、単なる共同プレイではなく「助け合い」がテーマ。ゲーム中にキャラクタが死亡すると、HPが半分になる「ソウル体」と呼ばれる状態になる。復活にはいくつかの手段があるが、そのひとつが他プレーヤーに「ソウルサインを出す」という方法。ソウルサインは、生きている他プレーヤーに転送される。生きているプレーヤーは、ソウルサインからソウル体となったプレーヤーをファントムとして召喚し、一緒に冒険することができる。召喚できるソウル体は、最大2体まで。死んだプレーヤーは生きているプレーヤーのミッションを一緒に達成することで復活させてもらえるし、生きているプレーヤーは冒険に行き詰ったときの仲間として、それぞれ補いあえる関係にあるのがいい。スパルタンなアクションRPGが好きな人をはじめとして、見逃せない1本となりそうだ。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

□プレイステーションのホームページ
http://www.jp.playstation.com/
□フロム・ソフトウェアのホームページ
http://www.fromsoftware.jp/
□「デモンズ・ソウル」公式サイト
http://www.jp.playstation.com/scej/title/demons-souls/
□関連情報
【2008年12月2日】SCEJ、PS3本体購入者に「スペシャルデモディスク」を
先着でプレゼントするキャンペーンを実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081202/ps3c.htm
【2008年10月10日】SCEJブースレポート PS3「リトルビッグプラネット」、「Flower」ほか
DL専用PS3タイトルその1(開発者インタビュー付き)
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081010/sce2.htm

(2009年1月30日)

[Reported by 豊臣和孝]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.