★PS3/Xbox 360ゲームレビュー★
強く美しいトレジャーハンターの帰還!
前へ進むための探索が楽しい良質アクション
「トゥームレイダー: アンダーワールド」
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- ジャンル:アクションアドベンチャー
- 開発元:Crystal Dynamics
- 発売元:スパイク
- プラットフォーム:PS3/Xbox 360/PS2/Wii/DS
- レーティング:CERO:C(17歳以上)
- 価格:7,140円
- 発売日:PS3/Xbox 360:1月29日、PS2/Wii/DS:今冬
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2丁拳銃を乱射し、危険な遺跡にも恐れずに踏み込んでいく、強く、美しく、そしてセクシーなトレジャーハンター“ララ・クロフト”が帰ってくる! 株式会社スパイクが1月29日に発売したPS3/Xbox 360「トゥームレイダー:アンダーワールド」は、ララ・クロフトが活躍する英EIDOSの看板とも言える「トゥームレイダー」シリーズの最新作である。
今作ではララは北欧神話に語られる雷神トールのハンマーの秘密を求めて世界各地の遺跡に挑む。大西洋では巨大なタコ、タイの密林では凶暴な虎がララを待ち受ける。侵入者を感知し悠久の時を越えて作動する数々の罠。ララは優れた身体能力と頭脳で超古代の文明に立ち向かっていく。
「トゥームレイダー:アンダーワールド」はPS3とXbox 360だけでなく、PS2、Wii、DSでの発売も予定されている。こちらは今冬発売予定だ。今回のレビューではPS3/Xbox 360版を紹介していく。間口が広く、爽快なアクションアドベンチャーである。
■ セクシーなトレジャーハンターララが、世界の遺跡を舞台に走る、飛ぶ!
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美しく、強いトレジャーハンター、ララ・クロフト。今作ではセクシーなウエットスーツ姿を披露してくれる。もちろんお馴染みのホットパンツとタンクトップ姿も健在。ステージによって多彩な姿を見せてくれる。 |
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緻密に描き出された遺跡。どう進むかのヒントが隠されている。情報を読み取り、難関を突破するのが本作の醍醐味だ
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コウモリのような羽根を持つアトランティスの不死の女王、ナトラ。彼女がララの母親への手がかりを示す。彼女の言葉には、ララを利用しようとする意図が感じられるが……
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「トゥームレイダー:アンダーワールド」は「トゥームレイダー」シリーズの最新作である。本作の主人公ララ・クロフトは欧米ではマリオやソニックと肩を並べるほどの知名度を持つゲームヒロインであり、中興の祖アンジェリーナ・ジョリー主演映画の大ヒットも記憶に新しい。
本作は「トゥームレイダー」シリーズ9作目に当たる。世界中の遺跡を巡る考古学者であり、トレジャーハンターのララはある事件で、彼女が9歳の時に失踪した母親が生きているという情報を得る。情報を伝えたのは世界最大のエレクトロニックカンパニーのCEOであり、その正体はアトランティスの不死身の女王であったナトラだ。
ナトラはララの旧友であり、現在、様々な事情から宿敵になったアマンダに捕らえられている。しかし、捕らえられながらも、彼女の表情には余裕があり、自分の意志でアマンダに協力しているようだ。この2人が探し求めているのが、北欧神話の雷神トールにまつわる伝説である。
ララもまた、母親の失踪の鍵を握る神話の秘密を解き明かすために、忘れ去られた海底神殿へ向かうことになる。雷を操るというトールの力とは? ナトラとアマンダの妨害や、来訪者を拒む遺跡の罠と危険な生物と戦い、ララは真実へとたどり着けるだろうか?
「トゥームレイダー:アンダーワールド」のストーリーラインは、前作の流れを濃密に受け継いでいるが、アクションアドベンチャーとして単独で楽しめる作品となっており、シリーズ初挑戦の人にもオススメの作品である。シリーズ初期作品ではララの造形は欧米的なデフォルメが強かったが、今作のララは日本人のセンスから見ても美しく、そして何よりも色っぽい。彼女の超人的なアクションとセクシーな魅力がたっぷり楽しめる作品となっている。
「トゥームレイダー:アンダーワールド」は燃えさかるララの家からはじまる。貴族としての地位を父親から受け継ぎ、これまで冒険のトレーニングルームとしても登場していたララの家が炎によって崩れ落ちていくというのは、ファンにとっては特にショッキングなシーンだろう。
炎を避けながら進むララは、館から出ようとする執事のウィンストンと、ララの冒険をサポートするジップに出会う。しかしジップはララを見かけると突然銃を撃ってくる。間一髪で避けるララ。一体何があったのか? ここからストーリーが始まるのである。
ララは地中海に沈む海底神殿から、タイ沿岸のヒンドゥーの神殿、さらにメキシコのマヤの遺跡と世界を股にかけた冒険を繰り広げる。地中海では巨大なタコが行く手を阻む。ヒンドゥー神殿では動くヒンドゥーの神の像の秘密に挑み、目覚めたマヤの遺跡の蛇の像は冥界への扉を開ける。今作のキーワードは北欧神話でも最強とされる雷神トールと彼の力の象徴であるハンマーである。このトールのハンマーがすべての遺跡を結びつけていくのだ。
ヒンドゥーと仏教様式を感じさせるタイの神殿、メキシコのジャガーや蛇、頭蓋骨などをシンボルとしたマヤ様式の神殿など世界各地の遺跡がその奥に、謎を秘めている。そこを繋げるのが、「北欧神話の秘密」であるところが面白い。世界各地の遺跡が1つのキーワードで繋がっていくという展開は、冒険小説そのままで荒唐無稽ながらユーザーをぐっと引き込む魅力を持っている。
遺跡の多くは長い時の流れで崩れ、常人では進むこともできない場所も多い。ララは人の絶えた遺跡をその優れた身体能力で突破していく。立ちはだかる絶壁や、目もくらむような高さの崖、指をかけるのがやっとの壁の隙間、崩れそうな柱……一見通行不可能な場所から、道を見つけ、遺跡の奥に侵入していく楽しさは他作品とはひと味違う興奮と爽快感をプレーヤーにもたらしてくれる。
今回、「トゥームレイダー:アンダーワールド」をプレイしてみて、改めて「トゥームレイダー」シリーズは良質のアクションゲームだな、という印象を持った。地形によってはカメラの引っかかりなどはあるものの、操作に対するレスポンスが良好でララを快適に操作することができた。ゲームのリズム的には「探索」が中心となっていて、せかされる場面が少ないため、次にどこに進むかをじっくり調べ、落ち着いて操作をしていくことで前進できるようになっている。
プレイすることで考えられたレベルデザインと、爽快なアクションに対するスタッフのこだわりが感じられた。アクションゲームファンだけでない、幅広いユーザーが楽しめる作品となっている。かっこよくて色っぽいララを活躍させてみたい人には特にオススメの作品だ。
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炎に包まれるララの屋敷。プレーヤーは謎を抱えたまま、火事の1週間前のララの冒険を体験することになる。大西洋の海の底に沈む北欧神話の秘密とは? |
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海底神殿で待ち受ける巨大なタコ。奥に進むにはこのタコを撃退しなくてはならないが…… |
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ララの冒険は大西洋からタイへ。人跡未踏と思われたジャングルの奥地で、ララは忘れられたヒンドゥー神の神殿を発見する |
■ わずかな足場を見つけ“道”を見つける楽しさ。優れた身体能力と武器で難関を突破せよ!
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どこにつかまることができるか、どうすれば進むことができるか。ゲームを進めていくことで経験が蓄積され、解決策を見出していけるようになる。プレイしていくことで、プレーヤーもトレジャーハンターとして成長していくのだ
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アドレナリンを消費して発動させるヘッドショット。スローモーションがかかっている間に照準を指定されたサークルに合わせられれば、大ダメージを与えることができる
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バイクで遺跡を疾走。乱暴さがララらしいアクションだ
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「トゥームレイダー:アンダーワールド」でのララのアクションは派手で、見応えがある。ララの優れた能力で崩れた遺跡をどう突破していくかが本作の醍醐味である。
崩れた遺跡を先に進む上で一番重要なのが「ウォールアクション」である。遺跡はよく見るとララが手を引っかけられる場所が存在している。遺跡の縁や、壁の装飾、またロッククライミングができるデコボコなどがある。一見進むことができないように見える場所でも、落ち着いて手がかりを探すことで先に進む道が見えてくるのだ。
垂直に立った細い柱をララはするすると上ることができ、水平に飛び出たポールをつかみ、更にそれを鉄棒のように大車輪をしてより遠くにジャンプできる。狭い場所では対面の壁を蹴り、連続ジャンプで高いところに上ることもできる。
高いところから落ちるとララは倒れてしまうが、落下しているときに手が引っかかる場所があればそこにしがみつくこともできる。先に進みながら不意に手がかりが見えなかったとき、ジャンプできそうな場所に足場を見つけたらチャレンジしてみるのも有効だ。
金属の輪がつけられている場所ではワイヤーを引っかけてぶら下がることができる。落下中にワイヤーを出してつかまったり、振り子のように体をスイングさせて他の場所に移動することも、高い場所からワイヤーを繰り出して降りることも可能だ。また、ワイヤーで物を引っ張ることもできる。遺跡の仕掛けを動かすのに使うこともある。ララの身体能力を把握していくことで進むべき道が見えてくるのだ。
また、本作では非常に細かくチェックポイントが設定されており、最後のトラップで失敗したら、もう一回ステージの最初からやる、ということはない。また、プレーヤーを焦らせ小さなミスを誘発するような要素が少ないため、プレイの意欲がくじかれる、ということもない。うまくいかないのは、ルートを見つけきれていない場合が多い。熱くなって1つのアイデアに固執せず、じっくりと進む道を探す「探索型」のゲームだ。
ララ・クロフトといえば2丁拳銃を撃ちまくるというイメージだ。本作の戦闘はステージのアクセントという感じで、戦闘要素そのものがフォーカスされていたり、銃で倒すボス敵は存在しないが、壁を這ってくるトカゲと狭い足場で戦ったり、襲いかかる虎やヒョウと戦うなど冒険の場所ならではの戦いが用意されている。時には敵の船に単身乗り込み、敵兵を倒しながら進むというシーンもある。
今作ではララはショットガンやアサルトライフル、サブマシンガンといった武器を使いこなす。しかしただの力押しだけでは進むことは難しい。ジャンプで敵の攻撃をさけ、距離をおいた戦いをしたり、グレネードを使ってまとめて倒す戦法も必要だ。セクシーな衣装で、身軽に動き回りながら銃を乱射するララはカッコイイ。水中ではスピアガンにグレネードを組み合わせ、爆発させてサメを倒すとことも可能だ。
戦闘も回を重ねることで上達していく。近付いてきた敵にただ銃弾を撃ち込むだけでなく、蹴りを当てると一瞬敵は動きを止める。そのチャンスにさらに銃弾をたたき込むのは有効だ。また、敵を一定数倒すと貯まるアドレナリンを消費することで、画面がスローモーになり、敵の急所を一撃で撃ち抜く「アドレナリンヘッドショット」という技も使えるようになる。プレイを繰り返すことでララらしい戦い方を模索することができる作品なのだ。
この他、本作では遺跡をバイクで爆走するという要素がある。「トゥームレイダー:アンダーワールド」に登場するララのバイクは幅広のタイヤをつけた漆黒のバイクで、秘密兵器こそないものの、ララの“相棒”として活躍してくれる。狭い遺跡を高速で移動するのは爽快感がある。
また、その場でターンを繰り返すことで敵を吹っ飛ばすことができるという攻撃力も見逃せない。敵に囲まれたときはバイクで回っているだけで何とかなってしまうこともある。バイクという要素があると、シビアな操作を要求されるのでは、という心配があるかもしれないが、それは杞憂だ。遺跡をバイクで探索するというハチャメチャな、しかしララらしい乱暴でカッコイイアクションを楽しめるバランスになっている。
ララのアクション要素に関しては、全体的に過度なテクニックは要求されない難易度になっているな、という印象を持った。焦らずじっくりプレイしていけば道は見えてくるし、小さなミスを許さないという場面はほとんどない。それでいながら難関を突破する爽快感を両立できているのはスタッフのアクションゲーム、そしてユーザーに対する意識の高さを感じた。
また、本作は間口が広いだけではなく、プレーヤーが目指すべき“高み”にララというキャラクターが提示されているという独特の魅力がある。本作はじっくり取り組めばクリアできるバランスで、クリアまでのハードルは比較的低めに設定されている。しかしゲームの魅力はそこで終わることはない。難関をハイスピードで突破し、敵の攻撃を華麗にかわしながら倒していく、「美しきトレジャーハンター」を目指す楽しさがあるのだ。
基本がしっかりしているからこそ、よりカッコイイアクション、ララらしい活躍を求めようという、プレーヤーの“向上心”を刺激してくれる。繰り返しプレイの楽しさも本作の大きな特徴であるといえるだろう。
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壁の出っ張りにしがみついて進む。きちんと観察することで道が見えてくる |
ポールをうまく使うことで、遠くまでジャンプできる。ララの超人的な身体能力が楽しい |
ワイヤーを使えば高いところから降りたり、振り子のように身体を振り断崖を飛び越したりできる |
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ララは手だけで軽々と体を支え、目もくらむような高さにも恐れず進んでいくことができる |
ワイヤーはものを引っ張ることも可能。時にはわざとトラップを発動させることも |
狭い場所では連続ジャンプで壁を上ることもできる |
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銛に爆雷をつけてサメを攻撃 |
タイの密林で襲いかかってくる虎。動きの速い強敵だ |
グレネードで敵をまとめて吹っ飛ばすこともできる |
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トカゲやヒョウ、巨大蜘蛛などが行く手を阻む。バイクをスピンさせることでも敵を攻撃することができる |
■ 徐々に明らかに、そして目覚めていく北欧神話に秘められた古代文明の秘密
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ララの旧友であり宿敵であるアマンダ。今作ではナトラを捕らえてララを妨害しようとしてくる |
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トールのハンマーを手にしたララは電撃で敵を倒すことができるようになる。ゲーム後半はこの武器が必要なほどに強力な敵も登場するのだ |
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トールのガントレットは巨大な石を動かす力を持つ |
「トゥームレイダー:アンダーワールド」は各ステージの仕掛け、演出が凝っており、秘境の探検、そして忘れ去られた遺跡が再び目覚める、という興奮を体験できる。そこには派手な演出があり、過去に見た映画など様々な記憶を喚起させ、ゲームにより深くのめり込ませてくれる。
ララが最初に向かう海底神殿では入口を守るかのように襲いかかってくるサメと戦い、そして遺跡の中では巨大なタコに遭遇する。タコはその巨大な体のため探すなどララに積極的に襲いかかってくることはないが、様々な場所で触手を使ってララを待ち受け、妨害してくる。危険な足場を越え、仕掛けを動かしタコを撃退するという展開は派手で、楽しい。
ここから展開は奪われた宝物を奪い返すため、アマンダの乗る貨物船への潜入となる。船の上で待ち受ける敵を倒しながら進むというのは、遺跡の探検とは全く違う感触だ。後半は沈みゆく船からの脱出となる。船を舞台とした名作パニック映画「ポセイドンアドベンチャー」のオマージュともいえる要素があって、船の傾きにより通常の通路が全く使えず、バルブや船の骨組みを足場に進んでいく形になっている。
続いて探検するのはタイの遺跡である。リゾートのように美しい海岸の小さな岩場からわずかな足がかりを見つけ密林を奥に進んでいくと、不意に目の前に忘れ去られた巨大神殿が登場する。秘宝探検ものにはお約束とも言える展開だが、やはり興奮させられる瞬間である。タイでは密林から突然虎が襲ってくるシーンも良い。驚きのギミックが仕掛けられたヒンドゥー神の像も面白いが、その奥に北欧風の神殿が隠されていて、世界各国の遺跡と繋がるというシーンもまた魅力的だ。
ララの目の前で、北欧神話で語られた超古代の技術が目覚めていく。トールのガントレットは雷神トールの怪力の伝説の通りに巨石を自由に動かし、閉ざされていた神秘の入口を開ける。神殿の目覚めはまた、侵入者を阻む罠も目覚めさせる。倒れても起きあがる不死の守護者、触れるだけで死んでしまう青く輝く水、謎の動力で数千年も稼働し続ける巨大ハンマーなどの死の罠……。アマンダとナトラの思惑もからみながら、ララは超古代の秘密へ迫っていく。
ゲーム後半、ララはトールが持っていたというハンマーを手にする。雷を操ったというトールの力そのまま、電撃を相手に発射するハンマーを手にしたララは無敵状態で、一撃で敵を吹っ飛ばす力を獲得する。襲いかかるゾンビを電撃でなぎ倒す感触は別のゲームのようだ。この無敵の力を手に入れても超古代の遺跡の秘密を解き明かすためには、ララの全能力を動員しなくてはならない。
ララの屋敷の地下にも巨大な遺跡があったりと、シリーズのファンならばさらに楽しめる要素も入っている。また、各ステージ開始前に衣装が選べるのもおもしろい。どの服も体のラインをはっきり出すセクシーなデザインだが、厳寒の地でも薄着の防寒着を使ったり、北極海に足むき出しのウエットスーツを着用したり、「リアリティより色気を重視」の選択ができるところが面白かった。
ちょっと気になったのはララの表情だろうか。今作のララはモデリングも日本人受けする美しいものだが、その表情はアメコミのヒロインらしく、ずっと眉根にしわを寄せて怒っている感じなのだ。それがララの性格であり個性なのだとはおもうが、軽口を叩くシーンなどはもう少し和んだ表情を見せてくれた方が、キャラクタの描写の上での魅力が深まるのではないかと感じた。キャラクタに対する文化の違いを感じさせられた部分である。
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巨大なタコが待つ海底神殿で、ララは北欧神話の秘密の鍵となるトールのガントレットを見つけ出す |
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ガントレットを奪われたララは、アマンダの乗る船に単身飛び込んでいく。機関部が破壊され、沈む船をララは脱出するため走る |
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北欧神話の秘密は、亡き父も追っているものだった。ララは自分の屋敷の地下にその秘密が隠されていることを知る |
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メキシコの神殿ではララの手によって眠っていたマヤ文明の遺跡が目覚める |
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動き出す数々のトラップと、不死の兵士。ララを阻む力はどんどん強くなる |
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回転する巨大な円柱を上へと上っていく |
巨大な歯車に四手作動する謎の大型機械 |
振り子のように動くハンマーにしがみつき、反対側の壁へ |
ゲームのボリュームは、日本人の感覚から言うとそれほどあるわけではないが、敵の耐久力や攻撃力の変化する難易度を変えるゲームモードのほか、「トレジャーハント」モードが用意されているなど、2周目以降の楽しみも用意されている。
このトレジャーハントモードは一度ゲームをクリアした後に選択可能になるモードで、一度行った遺跡(ステージ)にもう一度向かい、1周目で取り逃したアイテムを集めることができる。各ステージには様々な場所に「トレジャー」と呼ばれるアイテムと、本ルートとは少し違ったところに「アーティファクト」が配置されている。トレジャーハントモードでこれらの宝物を集め、コンプリートを目指すというやりこみプレイが可能になっているのだ。
「トゥームレイダー:アンダーワールド」は全体的に万人にオススメできる間口の広く、かつ面白い良質のアクションゲームである。色っぽいララがその優れた身体能力をフルに使い、侵入不可能に思える秘境の遺跡を探検する姿は気持ちを高揚させるし、それをプレーヤーの手で成し遂げていると実感できる作品となっている。なによりも「よりララらしいアクション」を求めて繰り返しプレイしたくなる。シリーズ初挑戦という人にもオススメの作品だ。
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クリアすると挑戦できるトレジャーハントモード。ストーリーとは違うルートに隠された宝物を探していく |
Tomb Raider: Underworld (C) 2008 Eidos Interactive Ltd. Developed by Crystal Dynamics Inc. Tomb Raider is registered trademark of Eidos Interactive Ltd. Tomb Raider: Underworld, Crystal Dynamics, the Crystal Dynamics logo, Eidos, and the Eidos logo are trademarks of Eidos Interactive Ltd. All rights reserved. Marketed and distributed in Japan by Spike.
□スパイクのホームページ
http://www.spike.co.jp/
□「トゥームレイダー:アンダーワールド」のページ
http://www.spike.co.jp/tombraider_u/
□関連情報
【2008年10月13日】スパイク、「トゥームレイダー:アンダーワールド」スニークプレビューレポート
美しく原点回帰を果たしたシリーズ最高傑作がついに日本上陸!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081013/tgs_spike.htm
【2008年9月17日】スパイク、最新作2タイトルの極秘体験会を開催
ユーザー特派員の募集を開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080917/spike.htm
【2008年7月28日】スパイク、PS3/PS2/Wii/Xbox 360/DS「TOMB RAIDER: UNDERWORLD」と
PS3/Xbox 360「The Bourne Conspiracy」を日本で発売
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080728/spike.htm
【2008年7月18日】Eidos最新作レポート
より美しくなったララが活躍する「Tomb Raider Underworld」
太平洋戦争を独特のスケールで再現する「Battlestations Pacific」など3作を出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080718/eidos.htm
(2009年1月29日)
[Reported by 勝田哲也]
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