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会場:米カルフォルニア・Insomniac Games
【レジスタンス ~報復の刻~】 価格:4,980円 (UMD版)、3,800円 (ダウンロード版)
「レジスタンス」は米Insomniac Gamesの開発によるアクション・シューティングシリーズで、プレイステーション 3のローンチタイトルとして発売され、2008年11月にはシリーズ2作目が発売された。今回は現在開発中のPSP版「レジスタンス ~報復の刻~」および発売中のPS3「レジスタンス2」に関して米Insomniac Gamesを取材する機会があったので、最新の情報をお伝えする。 「レジスタンス」の1作目ではロシアで突如発生したキメラウイルスが各国に侵攻し瞬く間に欧州を制圧。海峡を隔て安全なはずだった英国にも魔の手が押し寄せてきた。結果、キメラは英国を制圧してしまうが、人類の反攻の狼煙として米軍が英国東岸から上陸作戦を繰り広げる。そこには謎の兵士ネイサン・ヘイル軍曹がキメラの侵攻に挑むべく戦いに参加していた。そして2作目では、キメラウイルスに我が身を犯されていることがわかったネイサン・ヘイル軍曹による、米国での戦いを中心に描いている。 シリーズ最新作となる「レジスタンス ~報復の刻~」ではプラットフォームをプレイステーション 3からPSPに移し、欧州を舞台に新たな主人公、ジェームズ・グレイソン元英国海軍中尉の戦いを描く。時間軸としては「レジスタンス:人類没落の日」から数週間後の話であり、「レジスタンス2」との間に位置するストーリーとなっている。 キメラに侵攻された欧州で抵抗を続けるレジスタンス「Maquis (マキ)」は英国に助けを請う。タイトルにある“報復の刻”とは、グレイソンの過去に起因している。グレイソンには空軍に入隊した兄がいたが、パトロール中にキメラに襲われキメラ化してしまう。ウイルスの侵攻を止めるため軍の決まりとしてキメラ化した者は殺さなければならない。グレイソンは自らの手で兄の命を絶たなければならなかった。グレイソンはこの時の心の傷により軍を無断で中退し一匹狼として戦いに挑む。 PSP版「レジスタンス ~報復の刻~」の開発は米Bend Game Studio。米Bend Studioの方からストーリーに関して提案があり、Insomniac Gamesの監修の元、同シリーズの世界観に沿いながら開発されている。米Bend StudioはPSP用に開発・改善を続けてきた独自の新エンジンをベースに同作の開発を進めており、キメラの表現が改善されるなどグラフィックス的にも一歩抜きんでた作品に仕上がりつつある。
PSP版の開発に当たりシリーズ1作目と2作目をプレイしたユーザーなどからいくつかの質問が出てきたという。侵略された街はどうなったのか? なぜ女性のキメラはいないのか? CLOVENの秘密とは? こういった謎に対する答えをPSP版では用意しているという。
1つは「インフェクトモード (感染モード)」。グレイソンが“Specter Team”のDavid LaSalle中尉から募集されるところからスタートする新しい物語。グレイソンはネイサン・ヘイルとは違ったウイルスに冒されていると言う設定で、体力を回復する能力や、水中でも呼吸することができることが可能となっている。また「レジスタンス2」にも登場した44マグナムなどもアンロックされている。ここでしか手に入らないバックストーリーも用意されており、クリアすることでよりシリーズの深い謎に迫ることができる。 基本的にはPS3からPSPにダウンロードすることになるため、一度PSPにダウンロードすれば接続を解除しスリープモードにして持ち歩くことができる。 もうひとつのPS3との連動機能は「RESISTANCE 報復の刻 PLUS (以下、PLUS)」と言う機能だ。こちらは「レジスタンス2」を起動させた状態でPSPを接続し、「レジスタンス2」側から「PLUS」の機能をオンにすると、なんとPS3のSIXAXIS及びDUALSHOCK 3でPSPのゲームをコントロールできるようになるというもの。 「レジスタンス ~報復の刻~」では通常の状態では画面上に一定の枠組みが表示され、その枠組みの中である程度自動的に照準を合わせるアシスト機能が付いている。PSPのコントロール体系上で気持ちよく遊ぶためのシステム上の工夫なわけだが、「PLUS」を採用した際にはコントロール体系がコンシューマ機と同等になることからこのアシスト機能がオフとなる。左スティックで移動、右スティックで視界の変更という一般的なFPSのコントロール体系となる。PS3などでコントローラを使用したFPSになれている人であれば、こちらの方がやりやすいというプレーヤーも多いだろう。もちろんPSP-2000やPSP-3000とテレビを繋げばテレビの大画面でPS3のコントローラを使用して「レジスタンス ~報復の刻~」を遊ぶことができる。
今回プレゼンテーションを担当したSony Computer Entertainment Americaのアシスタントプロデューサー/ケイリー・ロバーツ氏によれば、「PLUS」の機能を使い、ほかにも様々なアイディアが実現される可能性もある」としており、そういった意味でも今後の展開が楽しみなところだ。
さらにステージ内には隠されたところに「諜報文書」と呼ばれる様々な情報が隠されており、これらをアンロックしていくといったやり込み要素も用意されている。この「諜報文書」については、グレイソンに関する文書、CLOVEN誕生に迫る文書、さらには「インフェクトモード」によって解禁される文書の3つのカテゴリーが存在している。ケイリー・ロバーツ氏は「よく考えながらプレイして欲しい」と探すことや考えながらゲームをする楽しさをアピールしたいようだ。
このほかにも低い防御壁のあるところでは自動的にかくれながら攻撃するといったアクションも用意されている。マルチプレイでは最大8人までのアドホック対戦及びインフラストラクチャーモードによる世界中のプレーヤーとの対戦にも対応。様々な新要素を搭載し、世界中の仲間とキメラとの戦いを楽しめるという点でも楽しみな1本だ。
RESISTANCE is a registered trademark of Sony Computer Entertainment Inc. Developed by Bend Game Studio. (C)2008 Sony Computer Entertainment America Inc.
□プレイステーションのホームページ (2008年12月26日) [Reported by 船津稔]
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