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会場:ESTADIO渋谷店
「WE2009」は、同社を代表するサッカーゲーム「ウイニングイレブン」シリーズの最新作。欧州クラブチームの頂点を決める「UEFA CHAMPIONS LEAGUE」モードを初めて搭載し、オリジナル選手でプロの人生を体験する「ビカム・ア・レジェンド」モード、育成した選手を使ってプレーヤー同士で協力プレイを楽しむ「レジェンズ」モードが新たに収録されている。価格は7,980円で、CEROレーティングはA(全年齢対象) 。 ユーザー対戦会は、Xbox 360版「WE2009」発売を記念して行なわれたもの。参加者は、ホームページの事前募集で抽選から選ばれた12チーム。各チームはプレーヤーとサポーターそれぞれ2名ずつ参加が可能。トーナメント形式で、準決勝以降で引き分けの場合はジャンケンで上位進出チームが決定される。
参加者の一番人気は「マンチェスター・ユナイテッド(計6チーム)」で、「バルセロナ」と「ACミラン」が2チームずつ。残りの2チームが「アルゼンチン」と「バイエルン」を選択していたが、ここで突如「使用チームを『ガラタサライ』に変えてもいいですか?」という漢気あふれる参加者が出現。トルコを代表する強豪チームだが、いかんせん他のビッグ・クラブと比較すると戦力的にかなりつらいものがある。もしやこれは相当な自信が……と思いきや、善戦するもあえなく玉砕。だが、その心意気と敢闘精神は会場内の多くの人に伝わっていた。
解説について「みんな(ゲーム中の)解説きいてくれてる?(リプレイのとき)飛ばしちゃってない? 『俺はプレイしたいんだ!』って、解説きかないんじゃない?」とファンの笑いを誘う。分厚い原稿を前に、あらゆるシチュエーションを想定しながら録音ブースで4時間を数セットこなすという苦労の末に生み出された解説だけに、飛ばしていた人はこの機会にあらためて耳を傾けてみるといいかも。ちなみに北澤氏は「収録モノだと『もっといいものが』と何度でもやりなおしちゃう。でも、そのときにしか言えないものってあるじゃないですか。その瞬発力が好きなんですよ。その瞬間にしか訪れないものを言葉にしていくっていうのも、やる人たちや見る人たちにとって大切なんじゃないですかね」という。 話が日本代表におよぶと、司会進行氏の「いい試合しましたねぇ」という誘い水に、すかさず「良かったですよね、岡田さん。首切られなくて!」と危険な返しを一発。会場内の爆笑を誘いつつ「いやもう、それは勝負の世界ですから。負けたらどうなる、勝ったらどうなの? っていうのはご本人もわかってることですから。だって、実際そうじゃないですか。あのアウェーで負けていたらどうなっていたかって。(前日の記者会見で岡田監督が現地記者から意地悪な質問をされたことについて)冷静を装って話をされていましたけど(笑)。実際には負けるとオーストラリアとの差も開くし、大変なことになりますよね。年が明けて2月11日はオーストラリア戦。負けると遠のきますからね。これはサッカー界に携わる人間にとって、あってはならないことですからね」と長年ピッチで戦ってきた勝負師らしいシビアなコメント。 その一方で「今年のスタートが……チリ戦? 岡田さんが代表をやった初めてのスタートだった。それから考えると、チーム作りは1年近くかかるんだなって。(代表)チームを作る大変さは感じますよ。やっと、当初からやりたかったことを、このあいだのカタール戦で出せたんじゃないかなと。だって、それから考えるとメンバーの入れ替えって凄くないですか? 固定するまでに、どれだけメンバーを使っていったか。代表チームを作るというのは、そう簡単なことじゃない。チームという“生き物”をどう作っていくか。難しさもあり、楽しさもある。人の組み合わせやタイミングもあるだろうし。そこをどう見極めていくかが、このあいだの3-0という結果なんじゃないですか」と説明。代表チームの前途については「明るい」と言い切る。 新モード「レジェンズ」にちなんで「北澤氏にとって伝説のプレーヤーは?」と質問されると「伝説っていうと辞めた人のことをいう感じですけど……でも、身近なところでいえばカズ(三浦知良:横浜FC所属)さんじゃないですか? 今度で42歳になるんですよね。(司会進行氏の「なぜあそこまでストイックになれるのか?」の声に)それだけフットボールが好きなんですよね。もしくは変態かどっちか(会場爆笑)。日頃の練習って繰り返しで、それが嫌になって辞めていく選手たちだっているわけで。あの人はず~っと、その毎回の繰り返しを、ある意味楽しんでますからね。カラオケしながら脚を冷やしている選手もなかなかいない(笑)」とマル秘エピソードがポロリ。 三浦選手からはこまめに連絡があるといい「先日も『(都並監督の解任発表にからんで)横浜FCをJ1に昇格させられないなら、俺はここにいる必要がないんじゃないか。俺がいるのは(チームをJ1に)あげることが役目だから。チームにそういうつもりがなければ、俺は考えなきゃいけないこともあるけどな』と。ただ、チームもカズさんも目指す位置があるから、たぶんやり続けていくと思いますけど。ただ(チームに)居ようなんて思ってないですからね。自分に何ができるか、常に挑んでいる。アクションをかけようとしている。素晴らしいなと思いますね」とコメント。 そんな北澤氏だが、三浦選手についてボヤく場面もチラホラ。「壁パス……ゴール前でしかけてくるワンツーのパスが早すぎるんですよ! この間もヒデ(中田英寿氏)なんかと一緒にサッカーやったりとかすることがあるんですけど、ボク辞めて何年もたつのに、相変らず激しい縦パス入れてくるんですよ。ワンツー返せないよ! みたいな。接触プレイでガーン! とか当てられて肋骨折れましたから。去年の年末かな? 言えなかったですけどね(笑)」と壮絶なエピソードを披露。
一緒にやりたくないプレーヤーは「だって、ボールがこないから(会場笑)」という理由でドリブラー。ただ「武田(修宏)さんはボールが出しやすかったんですよ。ルックアップした瞬間に、ず~っと走ってる“距離”が長い。出すタイミングがいくらでも作れる動きをしてくれたんで、あれだけ受けられたし、ゴールも奪えたんじゃないかと思います。そういう意味では、カズさんも出せるタイミングっていうのは長かったです。中盤から見た目の問題ですけど。ボクが好きなフォワードっていうのは、2列目から出て行ったらポン、ポンと使ってくれる。今ならポストプレーヤーでいうと『ベルバトフ』とかね。一緒にやってみたいなと思います」という。
先制したのはFIN氏。試合開始から間もなく、中央を抜けたエトーがゴール隅に弾丸シュートをぶち込む。チームAKB氏もカウンターからフレブ経由でボールを受けたアンリが決定的場面を作ろうとするもシュートに至らず。高い位置でボールを奪うことに成功したFIN氏、再びエトーが中央突破に成功。キーパーとの1対1を冷静に処理して追加点をゲット。 果敢に反撃を試みるチームAKB氏だが、FIN氏の守備操作がそれを上回る。攻撃面でも巧みなコントローラーさばきで相手ディフェンス陣を手玉に取り、ふと気づけば前半だけでエトーのハットトリックとコーナーキックからのセットプレイで4-0と大差をつける。後半、フレブとアンリの連係で5-0とされた状態からチームAKBも意地で2点を返すものの、前半で奪われた4点をくつがえすには至らず、5-2でFIN氏が見事トーナメントを制した。
準優勝のチームAKB氏には「プロエボリューションサッカー(ウイニングイレブンシリーズの欧州名)」ロゴ入りジャンパーとESTADIO渋谷店の飲食券1万円分が、優勝したFIN氏にはトロフィー、Xbox 360「WE2009(北澤氏のサイン入り)」ソフト、ワイヤレスコントローラー2個がプレゼントされた。このほか、北澤賞として「レジェンズモード」をプレイしたユーザーおふたかたに北澤氏のサイン入りボールが、サポーター賞としてFIN氏の友人に「プロエボリューションサッカー」ロゴ入りジャンパーがそれぞれ進呈された。まだ決定事項ではないが、本イベントは来年もまた開催される可能性が高いという。興味がある人、もしくは腕に自信がある人は、公式サイトをこまめにチェックしておくといいかもしれない。
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□KONAMIのホームページ (2008年11月26日) [Reported by 豊臣和孝]
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