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「エヌ・シー・ジャパンが行く! in 札幌」開催
運営とファンの交流会、「サドンアタック」のチャネリングも発表

11月22日 開催

会場:やすらぎくらぶ清田2条店

 エヌ・シー・ジャパン株式会社は11月22日、MMORPG「リネージュ II」のオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! in 札幌」を、北海道・札幌のやすらぎくらぶ清田2条店にて開催した。

 エヌ・シー・ジャパンの日本縦断イベントも今回で5回目になり、北海道での開催となった。前日には雪も降り、冷え込みも厳しくなったが、150人以上のユーザーが集まった。名古屋イベントでは徹夜組も出たとのことだったが、今回は整理券を配りよりイベントに参加しやすい環境を作り上げたという。

 イベントでは「クリエイティブ コミュニケーション」での突っ込んだ議論や、50人のプレーヤーがNC軍と戦い、城を奪い合うという「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」などのイベントが行なわれた。会場は熱気に溢れ、盛り上がったイベントとなった。

 さらに今回は、playncのアカウントで他社のゲームが遊べる「チャネリングサービス」を発表、第1弾の「サドンアタック」での公認インストラクターのKeNNy氏との対戦大会も行なわれた。


■ 全サーバーの変身スキル所有者数が明らかに。「サドンアタック」のチャネリングサービスは11月25日から

「リネージュ II」サービスチーム の長瀬健裕氏。「アデン大陸まるみえ情報局」で最強ボスのデータなど様々な情報を発表した
イベントの最後はジャンケンポモナ。「エヌ・シー・ジャパンが行く!」のおなじみとなった光景だ
 会場となったやすらぎくらぶ清田2条店は札幌駅からバスで30分ほどの、札幌市の南側に位置する。大きな駐車場のある郊外型のネットカフェで、カラオケボックスが併設されている。利用者の多くは車でここを訪れるという。今回の参加者も車で来た人も多かったようだ。

 参加者数人に声をかけてみたが、ユーザー達はゲームのイベントに参加するのは初めてという人が多かった。札幌市在住、という人が多かったが遠くから来た人もいた。家族連れや、高校生くらいのユーザー、知り合いで集まっている人の姿も見られた。

 5回目となる「エヌ・シー・ジャパンが行く!」イベントだが、回数を重ねたスタッフのチームワークが非常によかったのが印象的だった。司会もノリがよく、非常ににぎやかで、明るい雰囲気のイベントとなった。

 最初に行なわれたのは、「アデン大陸SSクイズGT」。各サーバーを4チームにわけて、チームで話し合って答えを出すという方式で行なわれた。“とにかく難しくした”というスタッフの言葉通り、橋のテクスチャをアップにして、「どこの橋か?」、NPCの言葉の一部分を当てさせる問題や、色も姿もほぼ同じモンスターの出現位置を当てるなど、非常に難易度の高い問題となった。

 問題はマニアックというよりも運の要素が強い印象で、実際全チーム不正解という問題も多かった。また、途中、ボーナス問題が複数出て上位チームに不利な展開になったものの、問題に対しての議論も盛んで会場のプレーヤー達の交流が活発に行なわれていた。

 今回、急遽発表されたのがplayncのアカウントで他社のゲームが遊べる「チャネリングサービス」である。11月25日より第1弾として、ゲームヤロウの「サドンアタック」がplayncのアカウントでプレイできるようになったという。発表にはビジネスインフラユニットゲームポータルチームゲームパートのパク・チャン氏と共に、ゲームヤロウ戦略企画事業部マーケティングチームの岩間達也氏が登壇した。

 今回のイベントでは集団で楽しむ催しに加えて、「5vs5の対戦ゲーム」、「『サドンアタック』でのKeNNy氏との対戦」、そして「ガチャマシーンによる抽選」の3つのアトラクションが体験できた。

 5vs5の対戦は、現在の「リネージュII」多くのプレーヤーがいまだ到達できないレベルキャップである85レベル、そして最強装備をまとったキャラクタを使って対戦を体験できた。プレーヤー達は列を作って即席のチームを作り対戦を行なうのだが、32種類ある職業のどれを選ぶか、チームとしてどんな戦いをするかを熱心に話し合っていた。

 今回は「リネージュII」だけでなく、「サドンアタック」対戦も行なわれた。こちらでは公認インストラクターを務めるKeNNy氏に、3人のプレーヤーで挑戦するという1vs3のマッチが行なわれた。KeNNy氏は気さくに基礎からFPSの戦い方をレクチャーしてくれる。「リネージュII」の5vs5の対戦が準備や作戦に時間がかかるが、こちらは回転も速く来場者の人気を集めていた。FPSは初体験、という来場者も歓声を上げながら楽しげに対戦を行なっていた。

 ガチャマシーンによる抽選はゲーム内のアイテムが当たるもので、来場者は配られたメダルで挑戦をすることができた。対戦大会の勝者や、KeNNy氏と戦い勝つことができたプレーヤーには追加のメダルが贈られるため来場者は気合いを入れて対戦を行なっていた。抽選では特賞であるSグレードアイテムの短剣「エンジェル スレイヤー」も出て、当たりの鐘が鳴り響く中、会場からは拍手が上がった。

 「アデン大陸まるみえ情報局」では、「リネージュ II」サービスチーム の長瀬健裕氏より、ボスモンスターのステータスを比べたり、レアアイテムのサーバーごとの所有者数が発表された。“高HP”、“移動速度No1”、“攻撃力No1”など様々なステータスが比較された。最強ボスは竜のモンスター「ヴァラガス」。またレアアイテムでは、自分のサーバーでは何人が持っているか、という情報に興味を持つプレーヤーが多く、スライドを携帯のカメラで撮るプレーヤーも多かった。

、「アデン大陸SSクイズGT」。非常にマニアックな問題が出題された。ちなみに中央の答えは1番、右は4番だ
「アデン大陸まるみえ情報局」ではボスモンスターのパラメーターを比較、最強ボスはヴァラガスとなった
数えるほどしか出現していないボスモンスター変身スキルを持つキャラクタ。改めて「リネージュ II」のレアアイテムのバランスを考えさせられる
左はチャネリングサービスを発表したビジネスインフラユニットゲームポータルチームゲームパートのパク・チャン氏。中央がゲームヤロウ戦略企画事業部マーケティングチームの岩間達也氏。右が公認インストラクターを務めるKeNNy氏
5対5の対戦イベント、KeNNy氏と戦える「サドンアタック」の対戦、「ガチャマシーン」による抽選も行なわれた


■ 開発に声を届ける「クリエイティブ コミュニケーション」。パーティー志向重視の方向性を提示

ユーザーからの質問や提案に答える「リネージュ II」開発コーディネーターのシン・ミンス氏
新しい遊び方やバランスなど、ユーザー側からの提案が多かった
 ユーザーからの質問や提案に「リネージュ II」開発コーディネーターのシン・ミンス氏が答える「クリエイティブ コミュニケーション」では様々な意見が出された。“職業のミックスができないか。アタッカーと補助系の職業を組み合わせて特別な補助魔法をかけられないか”という提案が出された。

 シン氏は「『リネージュ II』は元々パーティー向けに設計されたゲームで、1人で何でもできるようになっては、開発はただステータスが高いだけの敵を出す用に固定されてしまいます。『リネージュ II』の敵はこの職業のこのスキルがあれば有利、といった設定をしてパーティープレイを推奨しています。ただ、組み合わせスキル“合体技”というのは魅力的で、前衛系と弓系が組むと特別な効果が出る、というのは面白いかもしれないですね」と答えた。

 “血盟内でのイベントを企画できるようにして欲しい”、月1~2回などでクラン員の交流ができるようなコンテンツが欲しいという提案に関してシン氏は「開発に提案していきたい」と答えた。“現在イベント配布アイテムは一番レベルの高いキャラクタが受け取る仕様になっているが選べるようにして欲しい”という提案に関しては「playncで設定できるように提案してみたい」とのことだ。

 “狩場を増やして欲しい”という質問に関してはシン氏は「実は、次のアップデートで無茶苦茶増えます」と語った。単純に狩場を増やすだけでなく、プレーヤーが散らばりすぎるのは避けたいという。上級者と初心者の狩場が離れすぎてしまったり、使われていなくなってしまっているという問題も指摘され、「それならば初心者ダンジョンの一部に上級者向けの場所を追加するのはどうか」という提案がシン氏の方から出された。

 この議論に合わせて、「ストーリー性の高いクエスト“パイラカ”をボーナスが出ない繰り返し可能の形にできないのか」という提案もなされ、狩場のリファインを提案したプレーヤーが今回の優秀な提案に選ばれた。

 この他、“制作図のドロップを上げて欲しい”、“英雄もサーバー間の移動をさせて欲しい”、“量産兵器用のソウルストーンが欲しい”等の提案がなされた。ユーザー自身がこれまでのイベントでどんな提案や質問がなされているのかをチェックし、よりよいゲームにして欲しいという強い熱意が感じられた。また、シン氏やスタッフからも提案がなされ、運営とユーザーの距離の近さが感じられた。 


■ 札幌での熱き戦い「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」。拠点を守りきった黄昏軍が勝利

黄昏側は対戦用PCルームで声が届く環境だった
対する黎明側は個室用PCだったため、シートも深くゲーム操作の環境として不利だった
 25人ずつのプレーヤーとエヌ・シー・ジャパン(NCJ)軍がぶつかり合う3つどもえの攻城戦「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」は今回も大きく盛り上がった。プレーヤーは各25人の「黎明の君主達」と「黄昏の革命軍」に分かれ、NCJ軍と戦いつつ城の支配を狙うことになる。

 集まったメンバーはパーティーを組み城に突撃、入口でプレーヤー達を出迎えたのはレイドボスの「アンバー」だ。このアンバーが剣を得ることで変身できる「アカマナフ」をドロップしたことで戦いは大きく動くことになった。アカマナフに変身したプレーヤーは絶大な攻撃力を持ち敵も味方も攻撃できる。これまでのイベントでも戦局に大きく影響していた。

 途中レイドボスのサイレンにやられた多くのプレーヤーが太古の島にテレポートさせられてしまうというトラブルがあり戦いが中断してしまったが、復帰後激しい戦いが再開された。感心したのはアカマナフを手にした黎明軍のプレーヤーである。通常アカマナフに変身するとその攻撃力によって突進しがちだが今回はうまく引き、黄昏軍を分断するような作戦を展開していた。アカマナフは黎明軍が手にしていた時間が長かった。

 NCJ軍と戦いながら進む両軍。一足早く城を支配する刻印の間にたどり着いたのは黄昏軍だった。ここでは君主のプレーヤーが3分近くかかる刻印を成功させなくてはならない。それまで他プレーヤーは全力で君主を守ることになる。黄昏軍の君主は戦争も攻城戦も初めてということで周りのプレーヤー達から怒られたり、励まされたりしながら戦っていた。黎明軍は黄昏軍の裏をかき2階に回り込むという作戦も使って妨害を試みるが、黄昏軍の結束は堅く、刻印を成功した。

 後は黄昏軍が防衛、黎明軍が攻撃側になる。黎明軍はなんとしても黄昏軍を打ち破り刻印をしなくてはならない。黎明軍はアカマナフを前面に押し出し黄昏軍を圧迫、後一歩と言うところまで迫るが、アカマナフの範囲攻撃に黎明軍の君主が倒されてしまうというハプニングでチャンスを逃してしまう。黄昏軍は黎明軍の君主を素早く特定し集中的に攻撃する作戦で、無事に城を守り通し勝利を手にした。

 黄昏軍の連携の良さは会場の配置にも理由があった。黎明軍は全員がWEB閲覧用の個室だったのに対し、黄昏軍は20人のプレーヤーが一室に集まれる対戦専用の部屋を使っていたため声が届きやすかったのだ。このため条件は公平とは言えないものがあったが、黎明のプレーヤーもタイミングをうまく計るなど善戦し、とても盛り上がった。会場の難しさも感じさせられたが、改めて「リネージュ II」の攻城戦の楽しさを体験できたイベントだった。次回はいよいよ東京での開催となる。どのようなイベントになるか楽しみだ。

対戦は最初からレイドボスとのぶつかり合いとなった。宝箱から出たアイテムにより、特別賞が贈られた
アカマナフで分断を図るなど黎明軍の作戦が光ったが、黄昏軍に刻印されてしまう結果に
刻印のまでの激しい攻防戦。黎明軍は何度も波状攻撃を仕掛けるも、黄昏軍が守りきり勝利した


□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ II」のページ
http://lineage2.plaync.jp/
□「エヌ・シー・ジャパンが行く!」のページ
http://lineage2.plaync.jp/event/ncj2008/index.aspx
□関連情報
【10月27日】「エヌ・シー・ジャパンが行く! in 名古屋」開催
「リネージュ II」日本縦断イベントで最多の330人が来場
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081027/line.htm
【9月29日】NCジャパン、「エヌ・シー・ジャパンが行く! in大阪」開催
有料の付加サービス「トッピングサービス」を10月21日に実装
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080929/ncj.htm
【9月1日】「リネージュ II」イベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」広島会場開催
「サーバー引越しサービス」を有料で提供決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080901/line.htm
【8月12日】NCジャパン、オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」
第2回を広島で8月30日開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080812/ncj.htm
【7月28日】オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! 福岡」開催
「リネージュ II」の日本独自進化を強調。最強S武器など裏話も披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080728/ncj.htm

(2008年11月25日)

[Reported by 勝田哲也]



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