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「リネージュ II」イベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」広島会場開催
「サーバー引越しサービス」を有料で提供決定

8月30日 開催

会場:ほっとBBステーションぷらネット広島府中店

会場のほっとBBステーションぷらネット広島府中店。広島駅から電車で1駅と近い割に、かなり大型の店舗を構えている
 エヌ・シー・ジャパン株式会社は、Windows用MMORPG「リネージュ II」のオフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! ~日本縦断ユーザーカンファレンス 2008~」の中国・四国エリアイベントを、8月30日にほっとBBステーションぷらネット広島府中店にて開催した。

 イベントの流れは、7月28日に福岡で開催された九州・沖縄エリアイベントと同様。「リネージュ II」開発コーディネーターのシン・ミンス氏が、来場者の意見・要望に答える「クリエイティブコミュニケーション」や、運営陣にしか知りえないユニークな情報を伝える「Lineage II まるみえ情報局」、GMチームを相手にした攻城戦イベント「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」など、ファンに密着したイベントが開催された。

 会場のほっとBBステーションぷらネット広島府中店は、特に「リネージュ II」に熱心な店舗で、2時間無料で体験プレイできるキャンペーンを実施。同店で働くアルバイトスタッフの研修には、「リネージュ II」をインストールしてプレイするという項目を含めたり、近隣地域のほっとステーション系列店で血盟を設けたりして、店側がユーザーを強力にバックアップする体制を整えている。

 イベントの来場者は約130人と、福岡のイベントよりも総来場者数は少なかったが、イベントスペースと攻城戦で使うPCの場所を分けて用意してあったため、ステージも見やすく快適にイベントを楽しめた。また女性のユーザーや、家族連れで来ていた参加者も比較的多かったように見受けられた。この辺りは広島の土地柄といったところだろうか。



■ 「サーバー引越しサービス」を電撃発表! ランキングは「サーバー別OE失敗ランキング」など

「リネージュ II」サービスチームの長瀬健裕氏から、「サーバー引越しサービス」が発表された
 「Lineage II まるみえ情報局」では今回、「サーバー引越しサービス」の導入が決まったことが明らかにされた。これはその名のとおり、プレーヤーキャラクタを他のサーバーに移転させるサービスである。ただし具体的な方法や、移転の際の条件などはまだ発表されておらず、詳細は改めて公式サイトで発表するとしている。

 現時点で発表された内容としては、まず料金が必要になる。値段は「あまり気軽に移転されても困るので、月額料金より若干高めという程度」としており、おそらく4~5千円辺りがターゲットとなりそうだ。またサービスは随時受付ではなく、9月中旬に1回だけ実施するという。第2回以降の実施については、ユーザーの要望に応じて検討するとした。

 「サーバー引越しサービス」が実際に発表されたのは、「Lineage II まるみえ情報局」の締めのこと。それまでは、そのネタを出すための準備的な意味も含めて、サーバーごとの比較データがいくつか示されていた。最初は基本データとして、サーバー別のプレーヤー人口が示された。1位は最古参の第1サーバーであるバーツがダントツで、その後は概ね、サーバーがオープンした順番に並んでいる。

 面白いのはここからのデータ。まずはGMコールの数のランキングで、1位は人口の多いバーツだったが、2位はキャスティエン、3位はルナという新しいサーバーがランクイン。これは初心者からのコールが多いことが理由として考えられる。

 次はキャラクタの平均所持金ランキング。1位はフランツ、2位はルナ、3位はヒンデミトと、上位に比較的新設のサーバーがランクインしているのが面白い。逆に最下位は、人口の多いバーツとなっている。ちなみに具体的な額は、フランツが約220万、バーツが約140万だそうだ。

 3つ目は「OE(オーバーエンチャント)失敗ランキング」。前回の福岡では、1日に3,876本の武器がOEによって失われているという話題が出たが、その中でも特に消失させているサーバーはどこかという話題。これは人口の多いところが当然消失数も増えるかと思いきや、バーツは3位。1位はカイン、2位はキャスティエンという結果になった。

 最後は「ユーザーイベントランキング」。何をもってユーザーイベントとカウントするかは難しいところだが、今回は運営側が独自に引いたラインで決められ、1位はドビアンヌ、2位はリオナ、3位がテオンとなった。ドビアンヌはイベントの主催者が多いのが特色で、リオナでは裸のダークエルフ男性が集まって何かを企画する団体(ファンフィクションで「死の舞」という映像作品を出展している)、テオンでは「ドワっ娘ダンス」の団体があることから、こういった順位になっているそうだ。

 「サーバー引越しサービス」によってユーザーがどこまで動くかは不明だが、こういった角度から見て移転先を検討するのも面白いのではないだろうか。

「サーバー引越しサービス」の前振り的に、ユニークな角度からサーバーを比較。やはりOE関連の話題は来場者のウケがよかった



■ 「全て前向きに考えたい」今回も力強いコメントのシン・ミンス氏

今回も流暢な日本語で答えてくれたシン・ミンス氏。常に日本のユーザーの味方でいるという姿勢が、ユーザーとしては非常に好印象に映る
 来場者から事前に募ったアンケートに対して、シン・ミンス氏が答えていく「クリエイティブコミュニケーション」。シン氏は日本の意見を開発元の韓国に伝える仕事をしていることから、ユーザーにとっては「最も開発に近い場所で意見を述べられる場」といえるだろう。またシン氏にとっても、こういった場でユーザーの意見を直接吸い上げることは重要な仕事であり、貴重な意見を聞く場であるはずだ。今回もユーザーからのさまざまな意見に対して、シン氏は常に前向きな姿勢でコメントしていった。

 今回は2回目のイベントということもあってか、受け答えがスムーズに進み、かなりの数の意見・要望が読み上げられた。まず会場からの反響が最も大きかったのが、「バイタリティシステム」に関するもの。これはユーザーから賛否両論があるということで、まずは来場者に対して賛否が問われたところ、9割以上の来場者が肯定的な姿勢を示した。「短時間でも効率よく遊べるし、長時間やってもデメリットがあるわけではない。特に低レベルで有効なのがありがたい」というのが大勢の見方のようだ。

 これに対する意見としては、逆に「レベルを上げたくない」という一部のシチュエーションで、急速にレベルが上がることがデメリットになるという意見もあった。この解決策として、バイタリティシステムのオン・オフ機能をつければどうかという意見に対して、シン氏は「それはよさそう。実装によるほかの問題を解決できるなら実装したい」と特に前向きにコメントした。

 「新しい狩場が欲しい」といった意見もいくつか寄せられた。これについては、「『希望のグレシア』という名前がついているとおり、いずれグレシアという地域が追加される。ただそれよりも、テレポートを使いやすくしたり、プレーヤーが出会いやすくなったりといった点で改良を進めたい」とした。テレポートに関する意見は福岡でも出ており、移動をもっと楽にしてほしいと感じているユーザーが多いことをうかがわせる。

 攻城戦についての話題が出ると、シン氏から「指揮者チャットは元々、マップが開いて血盟員の動きが見えるというところから企画が始まった。今でも検討は続いていて、技術的にも実現はできるが、処理が重く、サーバー側の改善が必要な部分もある。戦略的にも非常に影響が大きいので、完全に安定した時点で提供したい」という開発側の話題が紹介された。血盟員全体の動きをグラフィカルに把握できるツールというのは、きちんと使えばかなり強力な効果があるに違いないので、今後の展開に期待したい。

 このほか面白いところでは、マントがいまだに実装されていないことについて、「防具によって着け方が変わるため、全ての装備でテストが必要。しかし開発は継続している」と回答。また「もっと可愛いアガシオンが欲しい」という要望に対しては、「侍や招き猫など、日本独自のものを用意したい。(それなら風鈴が欲しいと意見が出て)いいですね、作りやすそうですね(笑)」と、こちらもアイデアを膨らませている様子だった。

 シン氏は最後に、「素晴らしい意見が多かった。全て前向きに考えたい。こうして意見を集めて、聞き流すだけでなく、いつか実現させたい」と来場者に挨拶した。まるで最終決定権を持っているかのような強気な発言だが、日本の運営のみならずユーザーの代表としても、韓国の開発に強く掛け合おうという意思を感じられる。今回の質問も全て公式サイトで経過をレポートするとしているので、そちらも期待したい。



■ 今回のお祭りモンスターは? 「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状!」

今回、城を守るモンスターはこちら
 来場者が25人ずつの血盟に分かれ、エヌ・シー・ジャパンのスタッフとトラップの待つ城へと攻め込むイベント。福岡でも同様のイベントが開催され、「ティラノサウルス」や「アステア ヴァン ホルター」が登場したり、NCJ軍はほぼお笑い担当となっていたりと、いろいろな形で来場者を楽しませてくれた。

 今回使われた城はディオン城で、福岡のグルーディオ城とデザインは共通。外と内の城門を破壊して城に侵入し、最奥の部屋で盟主が「支配者の刻印」を使用して城を占拠するという流れになる。特別ルールとして、制限時間は50分間で、生命のガーディアンタワーの破壊は不可。キャラクタは全員レベル85で、イカルス武器(OE+4)、ダイナスティ防具という、最上級の装備が整えられている。

 このイベントの見所は、NCJ軍が仕掛けたモンスターは何かというところ。今回は外城門の先で「ザケン」が登場。さらに城内には「ベノム」が配置されており、いずれも最強キャラクタを持った参加者たちをも苦しめた。NCJ軍の防衛は、今回もあってないがごとくといった感じに破られ、「ベノム」撃破後まもなく、参加者の血盟「黄昏の革命軍」が城を奪取した。

 城を奪われたNCJ軍は、もう1方の参加者の血盟「黎明の君主達」に対して共闘を申し出、「黎明の君主達」がこれを了承。「黄昏の革命軍」はたちまち窮地に陥り、目に見えて劣勢となった。ところがここでNCJ軍が突然「黎明の君主達」の共闘を破棄して攻撃を仕掛け、勝利を横取りする汚い作戦に。ここから戦いは泥沼化して、「黎明の君主達」もなかなか刻印部屋にたどり着けない状況になってしまった。

 そんな形でNCJ軍が盛り上げてくれた(引っ掻き回した?)結果、「黄昏の革命軍」が城を守りきって勝利となった。次回以降のイベントでも、また新たなボスモンスターや、NCJ軍の新たな戦略も見られるはずなので、ぜひ最寄の会場に足を運んでみていただきたい。次回は9月末に大阪で開催され、その後は名古屋、札幌、東京と毎月1回ペースでの開催が予定されている。

今回も実際には実現不可能であろうという強烈な装備でプレイ 対するNCJ軍は……なぜか全員オヤジ(戦闘では普通のキャラクタに戻っていたが) 城門の外には「ザケン」が登場。さすがに撃破にはそれなりに時間がかかっていた
城内では「ベノム」がお出迎え。こちらは次々と参加者を撃破していく強さも見せた もちろん本番は血盟同士のぶつかり合い。NCJ軍も暴れ周り、かなり混沌とした展開になっていった そんな戦場を尻目に、憧れの玉座に座って記念撮影をする参加者も……

今回もガチャマシーンが登場。大当たりはSグレードの両手剣「ヘヴンス ディバイダー」 ファンフィクションの優秀賞の展示も行なわれた


□エヌ・シー・ジャパンのホームページ
http://www.ncjapan.co.jp/
□「リネージュ II」のページ
http://lineage2.plaync.jp/
□「エヌ・シー・ジャパンが行く!」のページ
http://lineage2.plaync.jp/event/ncj2008/index.aspx
□関連情報
【8月12日】NCジャパン、オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く!」
第2回を広島で8月30日開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080812/ncj.htm
【7月28日】オフラインイベント「エヌ・シー・ジャパンが行く! 福岡」開催
「リネージュ II」の日本独自進化を強調。最強S武器など裏話も披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080728/ncj.htm
【7月18日】「リネージュ II」、「セカンドスローン 希望のグレシア」体験レポート
インスタンス、スキル追加、初心者支援……よりプレイしやすいバランスへ
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080718/gracia.htm
【7月8日】NCジャパン、MMORPG「リネージュ II」
1時間100円の従量制コースを導入
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080708/line2.htm
【6月27日】NCジャパン、MMORPG「リネージュ II」
大型アップデート「セカンドスローン 希望のグレシア」の情報を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080627/line2.htm
【6月17日】NCジャパン、「リネージュ II」4周年記念キャンペーン開催
大規模アップデートと日本縦断ユーザーカンファンレンスも実施決定
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080617/line2.htm

(2008年9月1日)

[Reported by 石田賀津男]



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