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★オンラインゲームレビュー★

オンラインFPS史上最高の美しさを体感!
ロケランで戦車をぶち壊せ!

「Alliance of Valiant Arms」

  • ジャンル:FPS
  • 開発元:韓REDDUCK
  • 発売元:ゲームオン
  • プラットフォーム:Windows XP/Vista
  • 発売日:オープンサービス中



 10月27日からオープンベータサービスが始まっているオンラインFPS「Alliance of Valiant Arms(以下、A.V.A.)」が面白い。韓国REDDUCKが開発し、日本国内ではゲームオンが初めてパブリッシングするオンラインFPSタイトルとして、注目を集めている。

 ゲームエンジンには「Unreal Engine 3」を導入し、マップ中のオブジェクトへのインタラクションや装備品やタフなキャラクタの質感など、本作の持つ世界観を非常にハイクオリティな環境で楽しむことができる。

 サービスモデルは基本無料アイテム課金が予定されており、最新パッケージタイトル並みのクオリティを無料で楽しむことができる。

 本作は「サドンアタック」や「スペシャルフォース」といったオンラインFPS草創期に登場したタイトルから飛躍的な進歩を遂げた次世代作品として認識される一方、必要動作環境が非常に高いことから日本での浸透が懸念された。

 しかし、いざフタを開けてみると昨年夏の韓国最新オンラインゲームレポートでお伝えした状況と同様、「Crysis」や「Counter-Strike :Source」をプレイしているような、高価なマシンでプレイしているコアゲーマーを強く惹きつけており、カジュアルなタイトルとは異なるユーザー層で活況を呈している。

 本作品の目玉となっているのは攻守に分かれて戦車を護衛しながら目的地を目指す「護衛」ミッションと「ポイントマン」、「ライフルマン」、「スナイパー」の3兵種による兵科システムだ。

 護衛ミッションは現行のオンラインFPSでは本作品唯一のもので、ルートに沿って進軍する戦車の破壊と修理を繰り返しながら少しずつゴールを目指していくミッションだ。銃撃で敵を倒すことが苦手なプレーヤーも、ゲームの大局を読みながら戦車を修理したり陽動に回ったりとさまざまな役割で活躍することができる。本稿では、「護衛」ミッションを中心に本作品の魅力に迫りたい。


■ 次世代オンラインFPSついに登場! コアゲーマーを唸らせる意欲作

タフで隆々とした質感のキャラクタは「Unreal Engine 3」ならでは。ポイントマンとライフルマンはヘルメットを標準装備している
「A.V.A.」はプレイの指標となる様々な戦闘データを参照することができ、自分の得意なスタイルを貫けるところが素晴らしい!
 現在のサービスは7つのマップが実装されており、それぞれのマップごとにミッションの内容が設定されている。いずれのマップも8対8の最大16人でプレイすることができる。

 現在までにプレイ可能なマップは、戦車を移動させる護衛ミッション、オーソドックスなチームデスマッチモードと爆破ミッション各2マップに加え、敵本拠地にあるオブジェクトを自軍まで持ち帰る奪還モードが1マップの計7マップだ。

 サーバーで最も人気があり、本作の「顔」となっているモードが、攻守にわかれて戦車を目的地まで移送する「護衛」ミッションだ。本ミッションは「Storm Blitz」と「Rising Dust」の2マップでプレイすることができる。

 護衛ミッションは、攻守に分かれて交互に達成時間を競うというもので、攻撃側は自軍の戦車を護衛しながら3カ所の防衛ラインを潜り抜け、時間内にすべてのラインを突破すると勝利となる。

 守備側は各防衛ラインを突破されないように要所に設置された武器格納庫からロケットランチャーを入手し、戦車を破壊して足止めすることができる。攻撃側が時間内に最終防御線を突破すると、目標達成にかかった時間を制限時間としてそのまま攻守が交替してゲームが再開する。

 ゆっくりと自動で移動する戦車を中心に戦局が推移していき、戦火をかいくぐりながら破壊された戦車を直しているときのドキドキ感がたまらなく面白い。1ゲームで最大30分ほどかかるが、本作品を語る上で欠かせない非常に魅力的なコンテンツだ。

 攻撃側は破壊した戦車を直すプレーヤーと、前線を押し上げるプレーヤーに役割分担して進んでいく。戦車は守備側がロケットランチャーを2発当てれば破壊して足止めすることが可能だ。ロケットランチャーを取得する際に主武器を捨てなければならないため、戦車を破壊するプレーヤーを守る役割に加えて、攻撃側の戦車修理要員に対して裏取りを行なう役割が必要になる。

 それぞれの役割にどの程度人を割くかでだいぶ戦い方も変わってくるが、攻撃側は闇雲に敵と戦ったところで勝利にはあまり貢献できない。最終目標は戦車を直しながら移動させることだと肝に銘じてほしい。8対8でのゲームでは攻撃側は最低でも2人は戦車の直衛に回って修理に専念したいところだ。

 筆者は本モードを8対8ばかりでなく、5対5、3対3という環境でもプレイしてみたが、小人数になるほどチームの動きと個人技のバランスを意識した緊迫感のある戦いになり面白かった。チームメンバー間で役割を予め決めておくときっと一味違う面白さを楽しめるだろう。是非様々な遊び方にチャレンジしてみてほしい。

 護衛ミッションでは戦車を直したプレーヤーや、ロケットランチャーを命中させたプレーヤーに別途スコアが付与される。場合によっては敵を1人1人倒していくよりも、こうした機会の方が効率的にスコアを得られやすくなっている。様々な形で貢献したことが報われる仕組みが、多くのユーザーのモチベーションを鋭く刺激しているファクターといえるだろう。

【Rising Dust】
「Whell」と書かれたガソリンスタンドが目印のこのマップでは、護衛ミッションを楽しむことができる。各防衛線付近で敵が復活するので、タイミングを見計らって一息に突破してしまいたい。ロケットランチャーは格納庫にしまわれており、格納庫の開錠には数秒必要だ。攻守の要所にスナイピングポイントがあるため、ロケットランチャーの射手は狙撃に注意しなければならない
【Storm Blitz】
韓国サーバーでは護衛ミッションを前面に押し出しており、クラン戦やトーナメントが盛んに行なわれている。進んでいく戦車を護衛しながら防衛線を突破するというゲーム性は、Activisionから無償配布されている「Wolfenstein: Enemy Territory」の「Fuel Dump」を踏襲していると思わせる。同作をプレイされた経験のある人は本作も是非一度試してみてほしい。ゆっくりと進む戦車に身を隠しながら進軍する様子はまるで戦争映画に紛れ込んだ気分だ
【Break Out(Night)】
奪取ミッションが楽しめるマップ。攻守に分かれ、守備側はケースに入った戦術核を守り、攻め側は戦術核を奪ってスタート地点に戻ることで勝利となる。「Counter-Strike」の「cs_Italy」をモチーフにしているようだ。守備側が核の置かれた建物付近に篭もると中々攻撃側が攻めきることができないため、バランスはイマイチ。夜間の設定のため、非常に画面が暗く、ナイトビジョンゴーグルを使うことになる。あまりに暗いため、安価なモニターを使用しているユーザーには厳しい。マップ全体が暗すぎると感じるユーザーはガンマ値の設定を調整してプレイしてみよう。韓国サーバーでは同じマップの昼間バージョンも実装されている


■ 3兵種の使い分けで、戦場での自分の立ち位置を見つけよう!

プレイした実績に応じて、メダルやバッジ、勲章といった褒章をもらうことができる。副賞としてボーナスポイントなどが貰える。何の気なしにプレイしていても戦闘終了後に頻繁に貰えるため、少しずつ自分のプレイスタイルを認識するのにもよいだろう
部隊長になると双眼鏡を覗き込んで直接敵を捕捉すると、その敵が壁越しに隠れても居場所が赤くマーキングされる。マークされた敵が倒されると掃討の指示を出した分隊長にもポイントが入る
 「A.V.A」のもう1つの特徴で「ポイントマン」、「ライフルマン」、「スナイパー」に分かれた3種類の兵種と武器のカスタマイズがあげられる。

 本作ではサブマシンガンを装備し移動力の高い「ポイントマン」、攻撃力と防御力が高くアサルトライフルを装備する「ライフルマン」、スナイパーライフルを装備して遠距離の立ち回りを重視する「スナイパー」の3兵種が用意されている。プレーヤーはリスポーン時にこれらの3兵種を自由に選択することができ、戦場の状況に合わせた立ち回りが可能となっている。

 これらの武器はインベントリ画面を通じてバレル長や撃発機構、ストックといった各パーツを購入してカスタマイズすることができ、個性あるカスタマイズを楽しむことができる。プレーヤーが戦闘中に倒れた際には武器のカスタマイズが維持された状態で武器を落とすため、他のプレーヤーがどういった改造をしているかということも簡単に確認できる。倒したターゲットの武器を拾い上げれば、ライバルの生き様にも触れることができるかもしれない。

 カスタマイズでは、単にコストをかけてカスタマイズをしたからといって、メリットだけが強調されるわけではなく、連射性を上げると集弾性にばらつきが出たり、安定性を高めるとその分重くなったりといったデメリットにも着目しなければならない。

 その一方で、ゲーム中に同じ兵種の中で異なる種類の銃に取り替えることができないため、状況に特化しすぎたカスタマイズをしていると、マップが切り替わるごとにいちいちインベントリ画面に入って武器を組み替えなければならない。

 筆者の場合、先述した護衛ミッションでポイントマンによる戦車直衛の役割を想定してカスタマイズを施した。戦車の陰に隠れながら、裏取りにきた敵兵と至近距離で対峙するため、命中力よりも速射性を重視してカスタマイズを行なった。

 このままチームデスマッチミッションに繰り出してしまうと、中距離以上の敵と対峙した場合は弾がバラけすぎてあまりに都合が悪い。かといってライフルマンでは移動速度が遅いため極力選択したくない。こうした状況があると、武器の特化に合わせてプレイするマップを選ぶといった行動に結びついてしまう。

 同じスナイパーでも一撃必殺を狙ったボルトアクションライフルもあれば、装弾数やスコープを簡略化したセミオートアクションライフルもあり、同じ系統の武器とはいえ、武器が変われば立ち回り方ががらりと変わってくる。ゲーム中に武装を変更できるインターフェイスはぜひともほしいところだ。

 同じインターフェイス回りでは、武器の照準が1種類に固定されているため、今後のアップデートではぜひとも種類を増やしてほしいところだ。

 また、本作が支持されている理由の1つに非常に豊富な褒章制度がある。どんなプレイをしてもどこかで必ず褒めてもらえる。「BattleField 2」のように各兵種のプレイ時間や敵を倒した方法など、さまざまな形でプレーヤーの行動を切り取ってメダルやバッジとして褒章が支給される。

 これらの褒章は達成までの道のりが「マイデータ」から逐一参照することができる。具体的な達成時間や条件こそ明らかにされていないが、プレイスタイルの指標になりそうだ。運営サイドによると実際の効果はごくわずかとのことだが、達成した褒章によっては再装填時間短縮等実プレイにも影響を与えるリワードも用意されている

【Hammer Blow】
攻守に分かれて2箇所の爆弾設置地点を巡って攻防を繰り広げる爆破ミッションが楽しめるマップ。廃プラントや飛行機の格納庫がモチーフになっている。フォークリフトの積荷を上下させて道をあけたり、可燃性のドラム缶が絶妙な隠れ場所に置かれていたりと手が込んだマップだ
【Dual Sight】
爆破ミッション用のマップで、地上と地下の2箇所の爆破場所を巡って争われる。スナイピングポイントもあり、各兵種でバランスよく楽しむことができる


■ 分隊長にチャレンジしてみよう!

 本作は装備や褒章で自分の個性をアピールできるポイントが非常に多いことはこれまでに述べてきた。他のタイトルにない要素として分隊長のシステムがある。どのミッションでもチームに1人、階級の高いプレーヤーがチームの分隊長になる。

 分隊長の役割は敵プレーヤーのマーキングやメンバーへの指示で、ある地点に向かうようメンバーに要請したり、装備品の双眼鏡を覗きながら敵をクリックすると、視界に入っている敵が赤くマーキングすることができる。銃撃戦に集中したいユーザーは双眼鏡をドロップして拾ったプレーヤーに分隊長に交代してもらうことも可能だ。

 マーキングは壁越しにも表示される強力な機能で、マーキングされた側は補足された旨のメッセージと共に敵プレーヤーに襲い掛かられる覚悟をしなければならなくなる。マークされた敵が倒されると分隊長にもスコアが入るが、チーム一丸となって前線を押し上げていく1つの指標となるだろう。

 マーキングは強力な機能で使っているプレーヤーが多いが、攻撃エリアなどの指示に関してはチーム全体にしか指示できないため、各個人に対して命令を与えられるなど細かいインターフェイスの改良が望まれる。ゲームに慣れて戦いの呼吸がわかってきたら、是非チームの仲間に伝えてみてほしい。

 筆者は攻守に分かれて様々なギミックを凝らしたオブジェクト戦が特徴だった「Return to the Castle :Wolfenstein」から本格的にFPSの対戦にハマリこんだ。本作ではチームデスマッチ左右対照のマップがないことや、オーソドックスな爆破以外にも護衛ミッションをはじめとする攻守に分かれたオブジェクト戦を意欲的に盛り込んでおり、プレイしてみて非常に親近感を覚えるタイトルだった。

 左右対称なマップ作りと異なり、オブジェクト戦や左右非対称マップでは箱1つの配置でガラリと双方のチームのバランスが変わってくるため、開発会社がコツコツと続けているバランス調整に対する姿勢はなみなみならぬものを感じる。奪取のマップに関しては現状「Counter-Strike」のコピーに近い作りな上にバランスが微妙ではあるが、積極的にバランス重視のシステムを取り入れていく姿勢は評価したい。現在公開されているマップはどれも韓国で約1年遊ばれており、洗練されている感がある。

 本作は銃撃や立ち回りがヘタでも、チームプレイへの貢献度が評価できるようなシステムが盛り込まれており、オンラインFPSの次の世代を狙った意欲作であることは間違いない。これまでのオンラインFPSのタイトルで「こういう活躍をしたい」というイメージがうまく実現できなかったユーザーには是非触れてみてほしいタイトルだ。

 一方で裏を返せば単に銃撃がうまいだけではスコアやチームの勝利により結びつかなくなっており、ゲームオンがどのようにプレーヤーをフィーチャーしていくのか非常に気になるところだ。韓国の動きとともに今後の展開を楽しみにしたい。

【Castle Rock】
岩がちなエリアを挟んで死闘が繰り広げられるチームデスマッチ用の人気マップ。本 モードオリジナルの要素として、倒されたプレーヤーが落とすドックタグを3人分拾い集めることでチームや自分のスコアとすることができる。3個集めるとチームには3ポイント入り、プレーヤーには1ポイントスコアが加算される。非常に魅力的なのだが、途中で倒されてしまい中々集めきることが難しい
【Chromite】
戦車の格納庫を舞台にしたチームデスマッチ用マップ。本作は他の対戦型FPSに比べるとグレネードの効果範囲が広い。スナイパーライフルを直接被弾しても即死しにくいバランスで調整されているため、残弾や敵プレーヤーとの間合いに配慮しながら格闘ゲームに近い感覚でダメージを削りあうような展開にしばしば遭遇する

ヘルメットには耐久度が設定されており、ヘルメットが脱げるまではヘッドショットを受けても致命傷にはならない。スナイパーは3兵種のうち唯一初めからヘルメットをかぶっていないため、拳銃弾でも致命傷になりやすい 試合が終わるとしばしば褒章を受けることがある。何の気なしにプレイしていてもうれしいものだ チームに1つしかない分隊長用の双眼鏡と爆破ミッション用の爆弾は、落とすと矢印が出てはっきりとわかるようになっている
武器のカスタマイズに関してはほとんど無限の組み合わせがありそうだ。自分のプレイスタイルに合わせた選び方をしたい 基準こそ公開はされていないが、褒賞への達成度も見ることができるため、プレイする楽しみが1つ増えそうだ 物理エンジンが組み込まれているため、様々なオブジェクトの破壊が可能だ。マップ内のオブジェクトではドアやスイッチなど可動するギミックもある


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□ゲームオンのホームページ
http://www.gameon.co.jp/
□「Alliance of Valiant Arms」のページ
http://www.avaonline.jp/
□関連情報
【9月4日】ゲームオン、「Alliance of Valiant Arms」記者発表会を開催
現代戦をテーマにしたFPS、クローズドβテストを9月29日より実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080904/ava.htm

(2008年11月12日)

[Reported by 三浦尋一]



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