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会場:ソウル市ロッテワールド
さらに、Microsoft Koreaはイベントのオープン直前に、記者懇談会を開いて「Halo Wars」のデモプレイを披露してくれた。「Halo Wars」は、Xbox 360を代表する人気タイトル「Halo」シリーズ初のRTSで、RTSの人気が高い韓国ではコンソール機向けに改良された操作法に注目が集まった。
本稿では、「Xbox 360 Invitational」の模様から、記者懇談会で初披露された「Halo Wars」の模様まで併せてお伝えしたい。
■ 最新作から、未発売のゲームまでプレイアブルが設置!! 大盛況だった「Xbox 360 Invitational」
イベント会場は、大型ステージとサードパーティーの試遊台、「Gears of War 2」シアターと、3つに分かれた構造になっていた。大型ステージではコスプレのファッションショーやXbox 360タイトルの大会など様々なイベントが行なわれた。 「Gears of War 2」シアターでは、「Gears of War 2」のデモプレイとプロモーションビデオが上映された。前作「Gears of War」は韓国でもヒット作で、今回の「Gears of War 2」も全世界同時発売日程である11月7日に完全韓国語版として発売される。依然として「発売未定」のままとなっている日本とは対照的だ。レーティングに配慮したためか、試遊台の設置は行なわれなかったものの、「Gears of War2」を一目見ようとシアターの入り口には凄まじい行列ができていた。 サードパーティーの試遊台コーナーでは、エレクトロニック・アーツ、カプコン、コーエー、セガ、Activision、ユービアイソフト、THQ、バンダイナムコ、Cyberfront、Atari、などなど、韓国でXbox 360ゲームを展開するメーカーの試遊台が勢揃いした。発売されたばかりの「FIFA 09」(EA)、「Saints Row 2」(THQ)から、韓国初上陸となる「ストリートファイターIV」(カプコン)、「バイオハザード5」(カプコン)、「Prince of Persia」などが出品されていた。 中でもひときわ高い人気を見せたのはカプコンの「ストリートファイターIV」と「バイオハザード5」だった。両タイトル共にTGS2008で出展されたバージョンが設置されていたが、韓国でプレイできるのは初めてで、イベント終了まで行列が耐えなかった。韓国でも同作は期待は非常に高い。 また、EAの「FIFA 09」も高い注目を集めていた。というのも、「BE A PRO」モードのために本イベント最大規模の20台の試遊台を設けていたからだ。毎回、20名のユーザーを集め、チーム分けし、10対10の対戦を実施。各チームは赤と青のTシャツを着せられ、実際のサッカーのように1人、1キャラクタを操作する。試合前には各チーム作戦会議を行ない、それぞれのポジションや作戦を決めるなど、真剣に取り込んでいた。 韓国のXbox 360は、北米発売から3カ月後の2006年2月24日に発売された。その後、200種類のタイトルが発売され、韓国における次世代機のなかでは一番のシェアを持っている。さらに、韓国マイクロソフトがパブリッシングするタイトルは80%以上ローカルライズされているという。 あくまで非公式的な数字だが、Xbox 360の販売台数は17万台。SCEKのプレイステーション 3や韓国任天堂のWiiに比べれば高いが、Xbox 360が全世界で2,150万台が販売されたことを考えれば、極めて低い数字であり、韓国のコンソールゲーム業界の深刻さを現わしている。
そういったなかで、本イベントは韓国では待望のコンソールゲームの祭典だった。ロッテワールドという場所柄もあるだろうが、家族ぐるみで参加したユーザーたちも多く見られた。これからもこういったイベントのような積極的な動きを通じて、コンソールゲームに対する一般的な認識がもっと広がっていくことに期待したいところだ。
■ 「Halo」シリーズ初のRTS。コンソール専用に改良されたインターフェイスに注目!!
「Halo Wars」は既存の「Halo」シリーズの20年前を舞台とするRTS(Real Time Strategy)だ。今までFPSジャンルで展開してきた「Halo」シリーズにとっては初の他ジャンルである。本作のプレーヤーは人間種族「UNSC」の場合、the Spirit of Fireと呼ばれる宇宙船の船員として「Covenant」と戦う。デモプレイでは披露されてないが、外界種族「Covenant」でのプレイも可能だという。 プレイが始まるとAIオペレーターである「セレナ」が指示してくれる。最初の指示は最初の拠点に「Alpha Base Online」という本部施設を作ることだ。指示に従い建設するとthe Spirit of Fireからの宇宙船が建物を運んできて、地面に設置した。その後、周りに「Supply Pad」や「Barracks」を建て、「Barracks」からは「Marine」を生産していく。同じく宇宙を舞台にしたRTSゲーム「Starcraft」のTerranと非常に似ている印象だ。 プレイ中にはthe Spirit of Fireから支援も要請できる。敵部隊を爆撃することや、味方ユニットの回復、建物の修理などを行なえた。デモプレイではユニット同士の戦闘中、the Spirit of Fireからの爆弾で敵を壊滅する場面も確認することができた。 今回のデモプレイで、最も重視されたのは「Halo Wars」が、Xbox 360のコントローラでの操作にいかに最適化されたRTSなのかについてだ。本作は完全にXbox 360専用で開発されており、PCでの発売は予定されていない。コンソール機でもRTSを遊べることを強調し、最適化された操作法について説明した。 一番の特徴はカーソルが画面の真ん中に固定して、一緒に動かせるところだ。今までのRTSだと、画面とカーソルが別々で動き、画面を動きながらカーソルでユニットコントロールなどを行なっていたが、「Halo Wars」ではそれらを一緒に動かせるようした。パソコンでのマウスのように複雑なコントロールはなるべく避けている。 デモプレイを披露したJim Ying氏は自由自在にユニットを操る光景を披露。ある範囲内のユニット選択から画面上の全ユニット選択が容易にできた。細かく話せば、Aボタンを押せば、1つのユニット選択だが、Aボタンを押し続けばカーソルが大きい円形になり、その範囲内のユニットを全部選択する機能を持つ。さらにはRTボタンを1回押すだけで画面上の全ユニットを選択することができるので、素早いユニット選択を実現した。 さらに、FPSゲームではよく見る機能だが、「Marine」はマップ上に登場する壁などの掩蔽物に隠れて戦うこともできた。そうすることで、被害は最小限にして敵を制圧できる。パソコンのマウスによる細かいコントロールができない分、これらのオブジェクトを利用したコントロールが追求されるだろう。 今回の「Halo Wars」デモプレイを見て、シンプルな操作性には深く感心した。同じく、ユービーアイソフトのRTSゲーム「エンド ウォー」では音声によるユニークな操作で、コンソール向けのRTSを実現していたが、「Halo Wars」はゲームパッドならではのシンプルな操作を生み出しことも面白い。
同作の発売は韓国で2009年初旬を予定している。コンソールではオルターナティブなRTSというジャンルをどういう風に引っ張っていくか、今後が楽しみである作品だ。
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□Microsoft Koreaのホームページ(韓国語) (2008年11月6日) [Reported by Dong Soo “Luie” Han / 三浦尋一]
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