|
10月21日 開催
場所:秋葉原UDXシアター
「ゲットアンプド2」はサイバーステップが開発し、韓国や中国を始めとした世界各国でサービスされている「ゲットアンプド」の続編に当たる。最大8人のキャラクタが1つのフィールドで戦うだけでなく、キャラクタ達のアクションが楽しめるビジュアルロビーや、自分だけの部屋を持てるマイルームなど様々な機能が追加され、前作とはひと味違うゲームとなっている。
今回の発表会では「ゲットアンプド2」の登場キャラクタの声優を務める田中理恵さん、金田朋子さん、間島淳司さんも登場し、収録に関する秘話を披露するなど盛り上がったイベントとなった。 ■ 正式サービス前後にキャンペーンを開催、世界展開やWii版の開発も
「ゲットアンプド2」はパンチ、キック、ガード、必殺技などを駆使して戦うオンラインアクションゲーム。フィールド上の武器を使いこなす戦略性も求められる。最大8人のプレーヤーが戦う対戦モードの他、20人の乱戦が行なわれている「ストリートファイトモード」や、仲間とも協力してクエストをこなしていく「ガーディアンモード」などがある。 前作との大きな違いは、キャラクタがひとまわり大きくなり、より多彩な技、派手な技が使えるところ。また、前作は部屋に区切られたフィールドで戦う場合も多かったが、今作はより広大なフィールドで戦う要素が強くなっている。フィールドの武器よりも自身の必殺技のウェイトが大きくなるなどバランスも異なっている。 サイバーステップは前作の「ゲットアンプド」は上級者と初心者の腕の違いがはっきり出るテクニカルな方向へ進化していったのに比べ、「ゲットアンプド2」はより間口の広い、初心者でも爽快な戦いができる方向を目指しているという。 この他、キャラクタがMMOフィールドを走り回り、チャットやエモーションで他プレーヤーとコミュニケーションができる「ビジュアルロビー」を搭載。また家具を置けるプレーヤーの自宅「マイルーム」もあり、アバター要素も充実している。前作で人気だったオリジナルのスキンを作る機能も強化されており、よりこだわりのモデリングが可能になった。 佐藤氏は特に「好きなキャラクタでプレイできること」と、「コミュニケーション性の高さ」、そして「ストーリー性」を強調。スキンエディタを使ってキャラクタのモデリングをカスタマイズ、自分で思い描くキャラクタを作れること、そしてMMOロビーでのエモーションを使ったコミュニケーションや、マイルームのカスタマイズと友達を呼んでのコミュニケーションの楽しさを紹介した。 ストーリー性は主にガーディアンモードで描かれるが、「ゲットアンプド2」は前作の「ゲットアンプド」よりストーリー的には前にあることを説明した。「ゲットアンプド2」をプレイすることで、「ゲットアンプド」では悪役のキャラクタがどうして悪の道に向かったかなど秘密が描かれるという。 サービススケジュールとしては、11月1日からオープンβテスト、11月6日から正式サービスを開始する。正式サービスに先がけてキャンペーンも展開も発表された。10月22日~10月31日までは「先行登録キャンペーン」として、プレーヤー登録をした人は声優のサイン入り色紙や、ゲーム内アイテムの抽選に申し込める。 さらに、11月1日~11月14日までの期間中、レベルを上げることで「ゲットアンプド2」の課金ポイントがゲットできる「レベルアップキャンペーン」。そして11月6日~12月31日までは決済金額に応じてゲーム内アイテムがプレゼントされる「正式サービス開始記念キャンペーン」がそれぞれ展開することが発表された。 また、海外展開として佐藤氏は韓国Windy Softとは密接な協力体制で取り組み、海外での最初のサービス先となることを明らかにした。中国や台湾のパブリッシャーにも働きかけていること。そして子会社を設立している米国は2009年5月までにはサービスしたいことを語り、「できればその前に韓国、中国、台湾ではサービスをしていきたい」と語った。 また、先日のゲームショウでは「ゲットアンプド」のDS版「ゲットアンプドDS」の試遊台を出展したが、マルチプラットフォーム、ハードの特性に合わせたゲーム展開も視野に入れており、現在Wii向けの「ゲットアンプド2」を開発中だという。こちらは通信対戦ではなく、複数のコントローラを持ち寄った形での対戦を考えているとのことだ。発売、サービス時期は未定だ。 佐藤氏は発表会の中で、「自分は“ルイス”というキャラクタでプレイしているが、ユーザーがスキンを作ってくれた」として、オリジナルのスキンを紹介した。作品名は明かされなかったが元ネタがあるようで、佐藤氏はこれをきっかけに原作を知り、今ハマっているという。 ゲーム内で、実在のキャラクタに似たスキンを作るユーザーは当然のことながら多い。「著作権に関しての対応はどうしていくのか」と質問したところ、佐藤氏は「『ゲットアンプド2』のスキンエディタは他の素材から転用するのではなく、すべてユーザー自身の手で1から描いている。キャラクタを誹謗中傷するものなどは取り締まっていくが、プレーヤーの創造性は重視していきたい。もし著作権者から指摘があった場合は、真摯な対応をしていきたい」と、実質的に黙認する構えを明らかにした。 サイバーステップは現在、様々なことに意欲的に取り組んでいる。「ゲットアンプド」も「ゲットアンプドX」として新機能を盛り込み、ロボットアクションの「コズミックブレイク」も正式サービスに向けて準備中だ。コミックスを作ったり、今回の発表会では「ゲットアンプド2」のフィギュアも作った。このフィギュアは更にラインナップを充実させ、展開していくという。社長を先頭に、スタッフが一眼となって、どんどん新しいものに挑戦していく、この挑戦心とフットワークの軽さは他のゲームメーカーと比較しても確かなエネルギーを感じさせる。 しかし一方で、今回の発表会で感じたのは「ビジネス面でのアピールの希薄さ」だ。「ゲットアンプド2」は正式サービスでどう変わるのか、「ゲットアンプド」と「ゲットアンプド2」はどう違うのか、課金をすることでどう遊びが変わるのか? 佐藤氏は「優秀なスタッフが作る面白いゲーム」という面を強調し、社長としての意気込み、姿勢は充分伝わってきた。しかし、それではゲームを全く知らない人には伝わらない恐れがある。ユーザーにどう楽しさを伝えていくのかは、まだまだ学ぶべき部分が多いように感じられた。
佐藤氏は最後に、「『ゲットアンプド2』はカジュアルさとMMOという要素を併せ持つ面白いゲームになりました。我々も開発会社という視点だけでなく、ようやく運営会社という視点も学びました。一人前の運営会社としても今後展開していきます。期待してください」と語った。この前に進むエネルギーと、コンテンツをきちんと作っていく開発力は高く評価したい。今後も注目していきたいメーカーである。
■ 田中理恵さん、金田朋子さん、間島淳司さん登場! 11月からはWebラジオも開始
今回、発表会に駆けつけたのは、セクシーな美女「ジョロンド」役の田中理恵さん、おしゃぶりをくわえる幼い姿ながらもアクセサリーを開発する天才科学者「パンパース博士」役の金田朋子さん、そして戦闘服に身を包んだ戦士「マイク・デイビス」役の間島淳司さんだ。 田中さんは学生時代は夢中になってオンラインゲームをプレイし、現在もプレイを続けているというオンラインゲームプレーヤーだ。今回の発表会でも「着せ替え要素が楽しい」など、ゲームプレーヤーならではのコメントを語った。間島さんは「ネットゲームは寝なくなりそうで怖くて手が出せない」、金田さんは「パソコンを持っていない」ということで、田中さんがオンラインゲームの魅力を語ることになった。 「オンラインゲームは、サーバーという限定された場所になりますけど、戦うだけじゃなくて、チャットを楽しんだりできるじゃないですか。一人暮らしでもネットで友達と出会える。英語を覚えていれば世界中のプレーヤーとも楽しめるかもしれない。クリスマスや年末に、ゲームの中で集まれるのも良いですよね」と、田中さんはオンラインプレーヤーならではの魅力を語った。それを受けた形で金田さんは「アフリカとか行きたいですよねえ……あ、世界の人とプレイできても実際には行けないですよね、行った気分になれればいいなあと……」と、コメントした。 演じたキャラクタに関してのコメントとして田中さんは「ジョロンドはお高くとまっている美女という感じで、ミステリアスで色っぽい女性です。私の目標ではありますが……私は反対にわかりやすいです」。間島さんは「マイクは軍人風なんですが、さわやかな感じです。戦闘中にちょっとスイッチが入ったような熱いセリフもあります」。金田さんは「パンパース博士は赤ちゃんなのに何カ国語もしゃべれる天才児なんです。赤ちゃん言葉なんですが、ちょっと憎たらしい部分も少しあります。赤ちゃんですから、泣き声もあります」と語った。
「ゲットアンプド2」の要素としては、田中さんと金田さんはマイルームのカスタマイズがお気に入りとのこと。田中さんは11月からはじまるWebラジオにも登場するということが発表された。「ゲットアンプド2」の公式ページから聞けるラジオで、田中さん自身、ゲームの中に入って他プレーヤーと交流も行なっていくとのことで、今後の発表される詳細も気になるところだ。
(C) 2006-2008 CyberStep, Inc. All Rights Reserved.
□サイバーステップのホームページ (2008年10月21日) [Reported by 勝田哲也]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|