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会場:池袋サンシャインシティ
これら2タイトルの日本予選は、国内運営を手がけるゲームオン自らがホスティングする形となった。会場に集まった選手達は、あらかじめオフライン予選を通過してきた強豪達で、会場内で行なわれる決勝大会に勝利すれば、世界大会への切符を手に入れる事になる。本稿ではその模様を中心にレポートしたい。 ■ ゲームオンフェスタ2008会場にて、GNGWC2008「SiLKROAD ONLINE」日本代表選手が決定
今回「ゲームオンフェスタ 2008」の会場で開かれた日本予選決勝大会には、「SiLKROAD ONLINE」部門でGNGWC2008に出場するための切符をかけて、6チーム、全12名の選手が登場した。 eスポーツの分野では、これまでFPSやRTSなど対戦ルールがあらかじめ確立されたタイトルで行なわれることが多かったため、「SiLKROAD ONLINE」のようなMMORPGタイトルでどのような対戦が行なわれるのか、想像がつかない方も多いかもしれない。 「SiLKROAD ONLINE」では、2名1組でチームを作り、参加6チームが同時にひとつのゲームフィールドに参加する。各チームは、そこに存在するユニークモンスターを撃破するとポイントを獲得する。フィールド内には多数のユニークモンスターが配置されており、これをうまく撃破し続け、制限時間内にどれだけのポイントを獲得できたかを競うというルールだ。
使用キャラクタは、大会のために特別に準備されたレベル80のキャラクタを全員が使用する。スキルポイントの割り振りは自由で、事前準備段階で、どのような特性を持つキャラクタに仕上げるかが重要になってくるようだ。また2名1組のチーム単位で戦うルールなので、どのような役割分担を行なうかもポイントになってくる。
ほとんどのチームは、なるべく高ポイントのユニークモンスターを見つけ、2人で協力して戦うという戦法。直接攻撃系のクラスと遠隔攻撃系のクラスで協力し合うスタイルが中心のようだ。なかには2人が別行動を取って、モンスターを別個に捜し回るという作戦をとるプレーヤーも見かけられたが、それは少数派。他チームのプレーヤーを倒して邪魔をする事もルール上認められているが、そういったシーンは試合の中で見られなかった。
なにぶんMMORPGのゲーム進行は、それをプレイしている本人以外には解りにくい部分も多い。キャラクタの各種パラメータや、細かな支援魔法のかかり具合など、画面から読みとりにくい情報が多いためだ。このため、どのチームが有利なのか、現時点でどういう展開になっているのか、観戦者にはわかりにくい状況が続いた。
ここで制限時間一杯となり、試合が終了。3位「黄河のプニプニ」チーム、2位「カルメット」チーム、優勝「やってみるさ」チームとなった。優勝した「やってみるさ」チームには、韓国で行なわれる「Game & Game World Championship 2008」決勝大会への出場権が与えられた。
優勝チームのプレーヤー、「ブチ」選手と「ルイ」選手は、「この試合には勝つつもりで臨みました。世界大会でも勝てるようにがんばります」と意気込みを語った。
■ World Cyber Games 2008、「RED STONE」部門日本代表決定戦
「World Cyber Games」は、2000年より毎年各国で開催されている、世界最大規模のゲーム競技会。今年は全14種目が採用されているなか、日本からは「RED STONE」、「Age of Empire III」、「Virtua Fighter 5 Live Arena」の3種目でエントリー。決勝大会はドイツ・ケルンにて11月5日~9日の会期で開催される予定だ。 今回、他の2種目に先駆けて行なわれた「RED STONE」の日本代表決定戦には、オンライン予選を勝ち抜いてきた全6チーム、24名が参加。ジャンルとしてはMMORPGとされる「RED STONE」だが、新しく実装された「決戦モード」を用いて、4対4のチームデスマッチ形式で試合が行われる。制限時間6分、20ポイント先取というルールだ。
各プレーヤーが操作するキャラクタは、試合のためにあらかじめ作成されたレベル300のキャラクタだ。4人1組のチームを組んで戦うというルールのため、各プレーヤーはチーム内の役割分担を考慮し、得意なプレーヤークラスで試合に臨むことになる。各チームともクラス構成に特徴があり、相手チームとの「相性」が非常に強く出る内容だ。
続く第1回戦第2試合もこれによく似た展開となった。対決したのは「lap」チームと「happysweets」チーム。「happysweets」チームは支援型3人、前衛型1人というバランスのとれたチームで、終始「lap」チームを圧倒。20-0で「happysweets」が勝利した。
準決勝第2試合、「happysweets」と「lovetruth」チームが対戦。この試合は、両方のチームが前衛1人、後衛3人というバランス型の編成で、まるで合わせ鏡のような内容。試合展開もまた拮抗し、両チームが硬い防御を展開する中、隙を見つけた前衛プレーヤーが攻撃をたたき込んでポイント獲得を目指した。 制限時間6分をほぼ一杯まで使ってもまだ各チームのスコアは4-4で拮抗していたが、終盤付近で「lovetruth」チームの後衛1名が不用意な攻撃に出て、そこを逆に反撃されて倒される。これでバランスが崩れ、「happysweets」チームが6-4という僅差で勝利した。冷静さで勝ったということだろう。
そして決勝戦では、召還型クラスを2名擁する「seasidecottage」チームと、バランス型の「happysweets」チームが対決。画面中をうろつく召還モンスターのためにやや混乱が見られたものの、「happysweets」チームは冷静に試合を運び、2ポイントを奪われた後は順調に試合を進めた。結果としては7-2というスコアで「happysweets」チームが勝利。
決勝戦に勝利して優勝を得た「happysweets」チームは、11月に開催される「WCG 2008」ドイツ大会グランドファイナルへの出場権の他、賞金16万円、膨大なゲーム内マネーなど、沢山の賞品を獲得した。本戦でどのような成績を残すことになるか、「RED STONE」ファンの方々には楽しみな内容になったと思われる。
「RED STONE」はMMORPGタイトルでありながら、「決闘モード」というデスマッチスタイルのゲームモードを備えていることにより、こういった試合でも非常に面白い内容を見ることができた。このことは、他のMMORPGタイトルにも多少の影響を与えて行くことが期待できるだろう。
□ゲームオンのホームページ http://www.gameon.co.jp/ □ゲームオンフェスタのページ http://www.gameonfesta.jp/ □関連情報 【10月20日】ゲームオン、「ゲームオンフェスタ2008」開催 「FIFA ONLINE 2」、「A.V.A」のオープンβテスト開始日が決定 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20081020/gameon.htm (2008年10月20日) [Reported by 佐藤カフジ]
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