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価格:各19,800円 早速、量産サンプルをお借りすることができたので、PSP-3000をいろんな角度からチェックしていこう。
■ エッジをそぎ落とすことで、見た目に軽快さを感じさせるボディデザイン まず、外観上のPSP-2000との違いは、液晶画面の下に新規に設けられたマイクロフォン。PSPロゴのとなりにすっきりと収まっており、カラーによってはその位置がわかりにくいほどさりげなく置かれている。ほかには、「HOME」ボタンがPS3同様の「PS」ボタンにロゴが変わり、「SELECT」、「START」ボタンが半月状のものから楕円形へと変更。「SONY」ロゴが画面右横から左へと移動しているといったところ。背面に目を移してみると、UMDスロットカバーのリングが細くなっている。 10月16日に同時発売される3色のカラーに関しては、ピアノ・ブラックは従来どおりの光沢のある黒、パール・ホワイトは白にパールをブレンドすることで、先代までのセラミック・ホワイトよりさらにゴージャスなイメージになっている。ミスティック・シルバーは、先代までのアイス・シルバーよりやや抑えたトーンの銀色になっている。
実際手に持ってみると、PSP-2000よりPSP-3000のほうが、持っているときの本体の存在感がやや軽くなったというか、手に当たってくる場所が少なくなっているからか、やはり軽快な感じがする。ただし、これは比較して持ってみるという手段を使っているからゆえであり、PSP-3000をしばらく操作していると、あまり違いを感じることはなくなるだろう。
各ボタン類の処理に関しては、基本的にPSP-2000を踏襲している。長時間使ってみないと、その耐久力などはわからないが、フィーリングに関しては、ほぼPSP-2000と変わらないと感じられた。
■ コントラスト向上と残像感の低減が実感できる液晶モニタ 発表会で「美画面」とアピールされたとおり、PSP-2000とPSP-3000のもっとも大きな違いはこの液晶モニタだろう。コントラストが向上しており、色もPSP-2000に比べてさらにビビットに見える。ゲームをプレイしていると、画面全体が大きく移動するようなタイトルでは、残像感は明らかに減っており(ゼロではないが)、ある程度プレイしていると、目に対しての疲労度が軽くなった印象だ。
液晶自体の彩度が異なるのはもちろんだが、PSP-3000は「カラースペース」の変更が可能。「本体設定」から、PSP-2000での「UMDキャッシュ」と「USB充電」の項目の間に「カラースペース」が追加されている。「ノーマル」はPSP-2000までのカラー領域、「ワイド」はPSP-3000の液晶コントラストにあわせて調整されたより色鮮やかな色領域になっており、PSP-2000と比べるとやや色が濃く、赤っぽく見える。従来のタイトルを遊ぶときは「ノーマル」に、今後、(対応具合はどうなるかはわからないが)PSP-3000用に調整されたゲームで遊ぶときや、メモリースティックに転送した写真や動画などを閲覧するときは「ワイド」にするといいのではないだろうか。
また、インターレース表示に対応し、S端子ケーブルやコンポジットケーブルでのゲームプレイを可能にしたことも、ゲームファンにはうれしいニュース。個人的にまだSD解像度のTVやモニタを利用している人も多いだろう。バージョンアップするごとに高機能に使いやすくなっているシステムソフトウェアと、モデルチェンジの度に完成度を高めるハード。これからPSPを買う、または買い換えるなら、PSP-3000は、そのニーズに十分応えてくれる完成度になっていると感じられた。
なお、周辺機器は主にPSP-2000のものが流用できるだろう。ただし、ボディ形状の変更で、本体を包むようなカバー類など、形状の変化によって、外装に関連するものは使い回しが利かないかもしれない。このあたりは、発売後にまたチェックしていきたい。 (2008年9月2日) [Reported by 佐伯憲司]
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