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会場:Singapore Zoo
イベント初日の13日は、Singapore Zooにて「Will Wright & Friends」が開催された。会場には、EAが誇る世界を代表するゲームクリエイターWill Wright氏が登場し、アジアのメディアに向けて、9月7日に全世界で発売が予定されているWright氏の最新作「SPORE」の最新バージョンのデモンストレーションが行なわれた。 14日は、同日よりシンガポールにて開催されるGlobal Brand Forumにて、Will Wright氏の特別講演が行なわれる予定となっている。また、15日は、EA DICEの新IPとなる期待作「Mirror's Edge」のプロデューサーTom Farrer氏をゲストに迎え、Farrer氏自ら同作のデモを行なう。 本稿では、取り急ぎ、13日に実施された「Will Wright & Friends」の全体の模様をお伝えしたい。Will Wright氏のデモの内容については別稿にてお届けする。
■ 動物に囲まれながらWii Wright氏が「SPORE」を語る
イベントの会場となったのは、シンガポール最大規模の動物園であるSingapore Zoo。わざわざ動物園が選ばれたのは、「SPORE」がユーザーの創造性の赴くままに、動物園を凌駕するバリエーションのクリーチャーを生み出せるゲームだからだろう。動物園の歩道には、動物のようなクリーチャーが描かれた「SPORE」ポスターが立てかけられ、かと思えば頭上には本物のマンドリルやサル、そしてキリンなどがいたりして、楽しみながら会場に向かうことができた。 招待者は、アジア各地のプレスに加え、EA Asiaとパートナー関係にあるDiscovery Channelから招待された中学生、専門学校生など、EA Asiaのスタッフも含めて200名前後というところだろうか。 イベントは、EA AsiaプレジデントのJon Niermann氏の挨拶に始まり、Will Wright氏にバトンタッチ後は、「SPORE」の開発経緯の紹介から、「SPORE」最新バージョンのデモンストレーション、そしてQ&Aとノンストップで行なわれた。 デモの内容は、GDC2005の講演、GDC2006のキーノートの内容をベースに、「SPORE」の最新バージョンに合わせたアップデートが行なわれていた。驚くべきは2005年当時から発言内容にまったくブレがないことで、「2001年:宇宙の旅」やSETIプログラムを発想の原点に、プロトタイプによるテストを何度も繰り返し、試行錯誤を重ねた上で、少しずつ現在の形に落とし込んでいったことが伝えられた。 Wright氏のスピーディな喋りと独特のイントネーションによるデモンストレーションが、アジアのメディアや現地の学生たちにどこまで通じたのかは不明だが、「SPORE」は万人がクリエイティビティを縦横無尽に発揮できるゲームという明快なメッセージは伝わったものと思われる。 ちなみに、EA Asiaは今回、「SPORE」のプロモーションにかなり力を注いでいる。HPやMTVと提携して、「SPOREクリーチャークリエイター」無料体験版を使ったクリーチャーデザインコンテストを実施している。もちろん、アジアリージョンに含まれる日本からも参加可能。リージョンごとの優勝者にはHP製のノートPCとEAのゲーム5本。アジアリージョンの優勝者には賞金5,000ドルが贈られる。
イベントはWill Wright氏のデモンストレーションを中心に正味2時間ほどの短いものだったが、アジアで「SPORE」を成功させようという熱意が感じられ、好印象だった。惜しむらくは肝心の「SPORE」本編の出展が無かったことで、先月米国ロサンゼルスで開催されたE3からゲーム情報のアップデートは残念ながらない。「SPORE」本編の情報については、また機会を改めてお伝えするつもりだ。
(C) 2008 Electronic Arts Inc.
□Electronic Arts(英語)のホームページ (2008年8月14日) [Reported by 中村聖司]
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