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【連載第33回】韓国最新オンラインゲームレポート

サムスン電子&Neople、「アラド戦記」オフラインイベント「セリアの楽しいパーティ」を開催
もう1つの舞台「天界」が登場。「シーズン2」の内容も大公開!!

5月24日開催

会場:奨忠体育館(韓国ソウル)

 「アラド戦記」の韓国パブリッシャー サムスン電子とデベロッパーのNeopleは5月24日、ソウル市の奨忠体育館において、「アラド戦記」(韓国語題名「Dungeon & Fighter」)のユーザー向けイベント「セリアの楽しいパーティ」を開催した。

 本イベントは混雑を避けるために4つの時間帯に分けて開催された。4つの内容はほぼ同じで、インゲームアイテムが当たるユーザーイベントと併せ、「シーズン2」の内容が初公開された。

 「シーズン2」はメイン舞台である「アラド大陸」とは別の世界「天界」が実装される大型アップデートだ。韓国では5月29日に実装が決定されている。日本の「アラド戦記」は、アップデートの数え方が異なるため、「シーズン2」という呼称になるかどうかはわからないが、ACT6以降のアップデートに相当する内容だ。


■ 「アラド」ユーザー1万人が集合!! 「セリアの楽しいパーティ」

イベントの取材で訪ねていたミスアラドの川口りささん。残念な知らせだが、川口さんが務める初代ミスアラドは今月までという。6月からは2代目のミスアラドに引き継がれるようだ
 「セリアの楽しいパーティ」は、「ダンジンのくじ引き」、「キリの大当たり強化」、「カンナのバーゲンセール」、「セリアのサプライズパーティ」という4つのサブタイトルが付いたオフラインイベントを時間を分けて4回実施するという、ユニークな形式で行なわれた。各カテゴリ別にホームページで応募した1,500人と、当日先着1,000人の各回2,500人の入場制限が行なわれ、当日は人数枠いっぱいの計1万人のユーザーが参加した。

 昨年行なわれた「2007 Dungeon&Fighter Festival」では3万人の観客を集めたが、今回わざわざ人数制限に踏み切ったのは、大型アップデート「シーズン2」を、「アラド」ファンに見てもらうためだった。本イベントは「シーズン2」の公開に加えて、ユーザーイベント、「アラド戦記」のコスプレコンテスト、「アラド戦記」オリジナルサウンドトラックの声楽曲披露の順で進められた。

 このうち、ユーザーイベントは各タイムごとに、異なる内容になっており、「アラド戦記」のNPCキャラクタ「ダンジン」、「キリ」、「カンナ」、「セリア」がそれぞれのイベントで登場し、「ダンジンの壺割り」や「キリの強化」など、実際のゲームのコンテンツをモチーフにしたイベントが行なわれた。2,500人の中から5~10人のユーザーに、「+12強化券」や「聖なるイシュタルのセラミックセット」など豪華ゲームアイテムが贈られた。

 本イベントのメイン「シーズン2」の発表では、新発表が行なわれるたびにユーザーから歓声がわくなど、「シーズン2」へのユーザーの期待感は上々だ。「シーズン2」の詳しい内容は最新スクリーンショットと共に詳しく紹介したい。

ゲームのコンテンツをモチーフにしたイベント。クジに当たったユーザーにはレガシー「聖なるイシュタルのセラミックセット」や「+12強化券」など、豪華ゲームアイテムが贈られた

「アラド戦記」オリジナルサウンドトラックで、声楽曲のボーカルを務めているチェ・ヒョンアさん。バラード系の「セリアの歌」、ロック系の「風の君を」2曲を歌ってくれた

2,500人の観客が4つのタイムで全て満員になるなど、同時接続者数15万人以上という韓国での「アラド戦記」の人気が実感できた サムスン電子のプロゲームチーム「KHAN」の専用車。「アラド戦記」のイラストが描かれていた

会場の外では、参加できなかった人でも買えるように、「アラド戦記」のグッズなどが販売された

「アラド戦記」TCGのイラスト。先日、全国各地で講習会が行なわれた

「アラド戦記」のコスプレ。韓国のレースクイーンたちがモデルになった

今年の10月からは「アラド戦記」のアニメが日本先行放送される予定だ。製作はGONZOが担当している


■ 「天界」初公開!! 東洋のイメージを持つ「神の都市 ゲント」が登場

「マルレーン・キツカ」は「天界」皇女の官女だという
カルテル組織の核心メンバーだった「砂風のベリックト」
 「シーズン2」の情報に入る前に、まず韓国のアップデート状況について述べると、韓国では現在メイジの新転職クラス“魔道学者”が登場する「シーズン2プロローグ」までが実装されている。

 日本の現バージョンであるACT5は、韓国「Dangeon & Fighter」でのACT10までの内容が盛り込まれており、シーズン1はソウルブリンガーの覚醒「ソウルテイカー」、バーサーカーの覚醒「ヘルベンダー」、ウェポンマスターの覚醒「剣聖」、阿修羅の覚醒「大暗黒天」などが追加されたACT12で完結する。韓国のACT2つ分が日本の1つ分相当だとすると次回アップデートのACT6で日本のシーズン1は終了となる。このため、今回発表されたシーズン2は、日本から見ると、まだ少し先のアップデートとなる。

 韓国では5月29日に2つ目の世界「天界」と10個の新ダンジョン、クエストシステムの改良、インターフェイスの改良が実装された。当日、公開された映像では「天界」の最初の街「神の都市-ゲント」の模様とそれに住む4人のNPCが登場。まず、「神の都市-ゲント」へ行くには「ウェストコースト」で新しく登場するNPC「マルレーン・キツカ」との会話で行くことができる。

 「神の都市-ゲント」は東洋的なイメージの街だ。中には皇女の官女「マルレーン・キツカ」と「砂風のベリックト」、「ジェルディーン・シュナイダー」、「メルビン・リヒター」が登場する。どれも東洋的なイメージをしているNPCだが、「砂風のベリックト」だけはカウボーイの格好で西洋の格好をしていた。彼は元カルテル組織の核心メンバーだったという。

 本イベントで公開された「天界」の街は「神の都市-ゲント」のみだった。「韓国NEOPLE理事兼「アラド戦記」ディレクターKim Yun Jong氏インタビュー」で、Kim Yun Jong氏が発言した西洋の世界観を持つガンナー出身地「無法地帯」はまだ公開されず、実装はまだ先のようだ。

武将の格好をしている「ジェルディーン・シュナイダー」。女性キャラクタだ 「天界」の最高研究集団「Seven Shards」に所属している「メルビン・リヒター」。「Seven Shards」を始めとする「天界」のストーリーが期待できそうだ


■ 「天界」のダンジョン「アントベル峡谷」を始め、10個のダンジョンが追加

 シーズン2の初アップデートでは10個のダンジョンが追加されるという。当日、公開されたダンジョンは「アントベル峡谷」、「堕落の殿堂」、「ブワンガの修練場」、「月光の酒場」、「見知らぬ者の要塞」の5つだった。下記のスクリーンショットと共に説明する。

【新ダンジョン】
「アントベル峡谷」
公開されたダンジョンの中では「アントベル峡谷」だけ「天界」のダンジョン。45レベルから48レベル向けのダンジョンで「神の都市 ゲント」のすぐ隣に位置する。「ゲント外郭」、「ゲント東門」、「ゲント南門」と3つの「神の都市-ゲント」周りの構造で、カルテル組織が登場する
「堕落の殿堂」
「堕落の殿堂」はGBL教団が登場するダンジョン。「GBLアラド支部」、「GBL研究所」、「GBL孵化場」の3つに分かれた構造で、37レベルから39レベル向けのダンジョンだ
「見知らぬ者の要塞」
「見知らぬ者の要塞」はオデッサ市街戦、緑の都市グロズニーの2つに分かれた構造で、45レベルから48レベル向けのダンジョンだ
「月光酒場」
こちらは映像が公開されなかった。42レベル向けのダンジョンで、悲運の英雄「アガンゾ」が登場するという
「ブワンガの修練場」
バンツー族の族長「ブワンガ」がボスキャラクタで登場する。41レベル向けのダンジョンだ

【ボスモンスター】
「ゲント外郭」のボスキャラクタ「放火犯 ベンティンク」 は爆弾を投げる
「ゲント東門」のボスキャラクタ「起動隊長 シュレード」はバイクに乗って登場する
「ゲント南門」のボスキャラクタ「GT-9600」は機関砲を装備したマシンだ
「GBLアラド支部」のボスキャラクタ「イサドラ」はウィスプを召喚し、攻撃を仕掛ける
「GBL孵化場」のボスキャラクタ「バンジェリス」は「破壊王 ヒュートン」を蘇えらせて攻撃する
「オデッサ市街戦」のボスキャラクタ「ロケットマン」はそのままだが、ロケットを発射する
「緑の都市グロズニー」のボスキャラクタ「念能力者 ミシェル・ミナハン」は緑色のエネルギーや椅子を宙へ浮かばせ攻撃する

【その他のアップデート】
キャラクタの作成時にプロローグ映像が追加される。ストーリー性の強化のため、こうしたプロローグから物語を組み立てている
ホームページでサポートしていたオークション機能は「シーズン2」でゲーム内に実装される
クエストシステム周りでは同時に進行できるクエストスロットを10個に拡張したりクエストアイテムを集めた分、繰り返しクエスト数回を同時クリアできるなどの便利な機能に加え、全てのクエストから経験値を貰うことができるようになる
Kim Yun Jong氏のインタビューでも紹介された新インターフェイス。韓国ユーザーはスキルバーでのマウスホイール機能の追加の発表に「おおおおっ!」と大歓声


■ 今後はストーリー性の強化。女性ガンナーなど、6月以降のアップデート概要が公開

本日、シーズン2の内容を紹介してくれたキム・テジップ氏。Neopleの開発者でありながら、「アラド戦記 2007-2008 日韓決闘大会」や、現在韓国で開催中の「アラド戦記」の正式リーグ「新韓銀行 Dungeon & Fighterリーグ」などの大会の司会も務めている
イベントの後日、Neopleが公開した女性鬼剣士のイラスト。ゴージャスな雰囲気が漂うキャラクタだ
 シーズン2の紹介の最後には6月以降のアップデート概要が紹介された。Neopleは現在の「アラド戦記」において、「設定上のストーリーはあるものの、実際のゲームでそのストーリーを楽しめるコンテンツが欠けている」とコメント。これからはそのストーリーを堪能できるようなコンテンツを重点的にアップデートしていきたいと述べた。

 そして、今後は5月29日に追加された「シーズン2プロローグ」に合わせたメインストーリーを次々と実装していくという。メインストーリーは徐々に公開していくというが、本発表会で公開されたシナリオクエストでは「時空の狭間」というゲートを通じて、過去の「アラド大陸」のシナリオを体験できるという。

 そのクエストではNPCキャラクタ、ライナスらが昔、若かった時代を舞台にした内容だという。プレーヤーはNPCキャラクタの過去と触れ合いながら、より「アラド戦記」の世界に入れ込むことができるようだ。

 アイテムに関してユニークアイテムの改善、エピックアイテムの改善、2次クロニクルアイテムの追加、55レベル用レアアイテムの追加、決闘場報酬アイテムの追加などが挙げられ、未だ実装されていないプリーストの覚醒が追加されるという。どれも簡単に説明されただけで、詳細は明らかにされなかった。

 最後に女性ガンナーが紹介された。男性ガンナーとは転職とスキルコンセプト、装備アイテムなどが共通しており、一部のスキルや覚醒、アバターが異なるという。

 「セリアの楽しいパーティ」は「シーズン2」の模様が初公開される貴重な時間であった。誰よりも「アラド戦記」をプレイするユーザーに初公開するなど、サムスン電子とNeopleの熱いファンサービスが感じられるイベントとなった。シーズン2の日本展開については詳細未定だが、8月には「シーズン1」の最後であるACT6が実装されるという。NHN JAPANからの新情報に期待しよう。

「時空の狭間」のイメージと過去の舞台で登場するキャラクタたち。左のキャラクタは若き日のライナスだという

(C)2008. Neople,Inc.All rights reserved

□NEOPLEのホームページ(韓国語、日本語、英語)
http://www.neople.co.kr/
□「Dungeon & Fighter(アラド戦記)」のホームページ(韓国語)
http://www.d-fighter.co.kr/

(2008年6月2日)

[Reported by Dong Soo “Luie” Han / 三浦尋一]



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