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★ピックアップ アーケード★

「ダービーオーナーズクラブ 2008 feel the rush」
連載【第4回】


  • ジャンル:スポーツ(競走馬育成シミュレーション)
  • 発売元:セガ
  • 操作デバイス:方向ボタン×4、OKボタン、スタートボタン、ムチボタン、追いボタン、抑えボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター、DOCターミナル、ALL.Net対応
  • 料金:1クレジット200円、3クレジット500円(馬カード作成時は3クレジット必要)
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 最大8人で同時対戦が可能な、競走馬育成シミュレーション。愛馬を調教して鍛えながら、GI~GIIIやオープン特別などのレースに参加して賞金を稼いでいく。引退させた愛馬を配合することにより、さらに能力の高い馬を生み出すことが可能。また「DOCターミナル」でオーナーカードを作成することにより、情報を記録して各種アイテムを入手することができる。



■ はじめに

 今回は馬を配合し、世代を経ることによって馬を強くする、いわゆる代重ねについて紹介をしていく。レースに安定して勝つには、やはり配合を重ねて強い馬を作ることが不可欠だ。

 念のためお断りしておくと、代重ねや配合についてのすべてをここで語ることはできない。まだ代重ねについては不明な部分が多い。信頼度が高いと思われる情報についても、ネタバレやデマになってしまわないよう十分な配慮が必要となる。

 また、既報のとおり、近日中に新バージョン「Ver.1.1」の稼動が予定されている。新バージョンでは、馬の代重ねが楽になるようにいくつかの変更が加えられているようだ。このことから、現状の代重ねの方法はVer.1.1の稼動以降“見直し”が必要となるかもしれない。これらの理由により、記事中に若干曖昧な表現が生じている点、ひらにご容赦いただきたい。今回の情報はヒント程度に考えて、自分なりの配合方法を編み出してほしい。

※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。


■ 代重ねについての基本知識~母親の能力と代重ねの効果

 それではさっそく、代重ねについて順を追って説明していこう。ここでは親馬の繁殖能力と、代重ねの効果について説明する。この部分は新バージョンになってもほぼ変化はないので、基本知識として覚えておいてほしい。

● 丈夫な子馬を生むための基本知識

 まず最初に、丈夫な子馬を作るための親馬の取り扱いについて説明しておこう。遺伝情報を劣化させずに伝えるには、馬の信頼度であるハートの数を多く保ち、最盛期に引退させる必要がある。

 馬の信頼度を保つには、嫌いなエサを与えないこと、コミュニケーションでミスをしないことが求められる。嫌いなエサを与えないためには、しっかりメモを取っておくのが一番。コミュニケーションは馬の性格を知ることが必要だ。だが人気を上回る成績を取っていれば、コミュニケーションは失敗しにくくなる。結果としてレースの騎乗も重要といえる。またこのハートの数は、引退したときの数だけではなく、レース馬人生を通してどれだけハートの平均値を維持できたかも反映されるようだ。

 最盛期に引退させるには、馬の衰えを感じる前に引退させたほうがよい。筆者の観察では馬には早熟と晩成があるように思えるが、これらのばらつきを考慮しても最大で35戦以内で引退させるのが無難といえるだろう。代重ねを考慮すると、世代が低いうちは早期引退が効率がよい。世代が低いうちは20戦で即引退、世代が進んだら少なくとも23~25戦くらいを目安に、十分に成長させてから引退させるといいのではないかと思える。

 ちなみに、親馬は複数の子馬を繁殖させることが可能だ。しかしあまり何度も配合していると、子馬の能力が落ちるようなので注意したいところ。とはいえ、5頭くらいまでならあまり能力に変化は見られないようだ。

嫌いなエサを与えるとハートが減って大ピンチ。もしものときのために、ハートが大幅に回復する大好きなエサも憶えておこう 23戦目か、25戦目の難関コミュニケーションをスルーして引退させるのが無難。きっと丈夫な子供を作ってくれることだろう


● 代重ねについての基本知識とそのメリット

 愛馬を強くするには、一にも二にも世代を重ねることである。1頭目のレース馬を引退させて親馬としたら、そのカードをサテライトに差して新たな馬を作ろう。片親をCPUの中から選んでもいいし、親馬カードを2枚差し込んで配合してもいい。これを繰り返して馬を強くしていくのだ。

 代重ねで大きく変化するポイントはふたつ。ひとつは調教したときの、アビリティのパラメータの伸びが大きくなっていくということ。見逃されがちなポイントだが、代を重ねればそれだけ育てやすくなる。

 もうひとつは、馬の内部的な能力(記事中では便宜上“潜在能力”と呼ぶが、これは生産時にメッセージで表示される“潜在~”とはまったく意味が異なる点に注意)が上がるということだ。代を重ねた馬は、見かけのパラメータが同じでも、レースで爆発的な力を発揮する。これを目的に、代を重ねると言っても過言ではないだろう。潜在能力は表面上見えないだけに、どれだけ受け継いでいるか判断するにはちょっとしたコツが必要だ。

代を重ねれば、同じ調教でもパラメータの伸びが大きくなる。いきなり成長した馬が参戦してくるように見えるのはこのためだ 同じパラメータでも、潜在能力が充実していると人気が高い。世代を重ねれば、デビュー戦で上位の人気を取ることも可能だ



■ 代重ねについての研究 ~世代と血統の関係

 代重ねについての基本知識を得たところで、さらに深く配合について考えていこう。世代を重ねるということと、馬の脚質血統には密接な関係がある。  

● 代重ねの成功と潜在能力、血統の関係についての研究(稼動当初バージョンの場合)

 配合を続けると、さまざまな情報が子馬に伝えられる。前述の潜在能力はもちろん、脚質の血統(親馬カードに表記された×◎◎○△△などの印がそれにあたる)、馬場適性、毛の色などさまざまな情報が遺伝すると考えられる。だがもっとも重要なのは、“潜在能力が引き継がれているかどうか”だ。どのような原理になっているのかは定かでないが、潜在能力は重ねた世代とほぼ比例して上がっていく。代重ねの成功と潜在能力、そして脚質血統は密接に関係している。

 ここでは、親馬カードを2枚使って子馬を作ったときのことを例に挙げ、その関係を説明しよう。親馬カードを2枚使って子馬を作ったとき、どちらかの親馬の血統と潜在能力を1セットで受け継ぐことになる。潜在能力と親の血統をバラバラに受け継ぐことはない。そして基本的には受け継いだ馬の1世代ぶん能力がアップ(または現状の世代を維持)すると思われる。

 たとえば1世代目の◎○△△◎○という脚質の馬と、5世代目の○○○△○○という脚質の馬を配合したとする。この場合、2世代目の◎○△△◎○が生まれるか、6世代目の○○○△○○が生まれるかふたつにひとつである。どちらになるかは今のところ、事前には判断できない。より早く世代を上げたいのなら、この場合は6世代目になってほしいところ。ただし1世代馬の脚質血統が大事なら、2世代馬になったほうが望ましい(実際には突然変異などさまざまな理由により、馬の強さには多少の誤差が出ると思われる)。

潜在能力の引継ぎと脚質血統の遺伝は連動している。潜在能力を積み重ねて馬を強化するには、脚質血統を変えずに受け継がなければいけない スピードと粘り強さが伸びやすい、◎○△△◎○の脚質は大事に育てたい。ただし今後のバージョン変更次第では、状況は一変するかも?



■ 新バージョンにおける、配合に関する変更点

 ここまでに説明したように、脚質血統を目安にして代を重ねていくのがこれまでの配合方法であった。だが新バージョンでは、より馬の世代を重ねやすいようにさまざまな点が変更されている。その内容を順に説明していこう。

● 近親配合ができるようになった

 直接の親が同じ場合、発売当初のバージョンでは配合することができなかった。しかし新バージョンでは、近親でも配合できる。近親配合をした馬の場合“近親配合”と馬カードに印字されるのが特徴だ。

 現実の競走馬の配合では、近親配合はデメリットが存在する。新バージョンの近親配合で生まれた子馬の場合、何かマイナス要素を抱えていることが予想される。

 しかし実際に走らせてみると、さほどの能力ダウンは感じられない。数十億稼ぐ賞金馬を作るためには問題があるかもしれないが、普通に走らせるにはそれほど違いはわからなかった。脚質血統を絶やさないためには、有力な選択肢になったといえるだろう。

● 世代の進み方が早くなった

 新バージョンでは、単純に馬の能力(世代)が上がるのが早くなっている。特に差を感じるのは、CPU馬どうしで配合した初代の馬だ。稼動当初のバージョンに比べ、初代馬がオープンで高い人気を取れるし、実際に勝ちやすくなっている。

 これによって、世代を重ねなければ取りにくかったG1タイトル獲得も初代馬から視野に入ってきたといえる。また十世代以上の代重ねなどしなくとも、対人で戦えるトップレベルの馬を育成しやすくなったと思われる。

● 血統による世代の積み重ねにプラスアルファが加えられた

 発売当初のバージョンでは、脚質血統と代重ね(潜在能力のアップ)の関係は厳密なものであった。同じ脚質血統を引き継いでいく以上、地道に1代ずつアップさせる必要があった。しかし新バージョンは、より高い世代の馬と配合することにより、脚質血統の世代を一気に引き上げることができる。

 先ほど紹介した、1世代目の◎○△△◎○という脚質の馬と、5世代目の○○○△○○という脚質の馬を配合した場合を考えてみよう。以前は2世代目の◎○△△◎○が生まれるか、6世代目の○○○△○○が生まれるかふたつにひとつであった。

 しかし新バージョンでは、世代が劣る◎○△△◎○の血統を受け継いだ場合、2世代目ではなく、それ以上の能力を発揮できる世代の馬になっているようだ。さすがに◎○△△◎○の6世代馬にはならないようだが、以前のバージョンより代を重ねやすいのは確実のように思われる。

● 脚質血統の変化

 新バージョンでは、配合した馬の脚質血統がどちらの親馬のものでもなく、別の脚質血統に変化する場合がある。とはいえとんでもない脚質に変化するわけではなく、受け継いだ脚質血統のごく一部が変化するようだ。

 筆者の場合、脚質血統が◎○△△◎○から◎△△△◎○に変化した例を確認している。この場合は不利になったように見えるが、実際にその馬が弱くなったかというとそうでもない。○が◎になる場合もあるようなので、注意深く観察していきたいところだ。

新バージョンでは、近親での配合も可能となった。できれば避けたいが、代重ねを確実に引き継ぎたいときの保険としては役立つ 初代馬をオープンに出場させると、最初のレースでは14~16番人気くらいであった。ところが新バージョンではもっと上の人気となる



■ 潜在能力以外の遺伝(馬場適性、特殊毛など)について

 馬の能力アップを狙う代重ねとは別に、馬場適性やスピードタイプ、特殊毛の遺伝はどうなっているのだろうか。これは脚質血統の遺伝のようにわかりやすいものではない。スピードタイプとスピードタイプを掛け続ければ、つねにスピードタイプの馬が生まれるというわけでもないようだ。

 だが似た形質の親馬どうしを掛け合わせると、遺伝する確率は高いと思われる。筆者の経験から、ダートの得意な馬同士を掛け合わせたり、特殊毛の馬どうしを掛け合わせたりするとその形質が引き継がれることが多い。100パーセント受け継がれるとはいえないが、意識して配合していく価値は十分にあると思われる。

代重ねが進んだ相手に一矢報いるためには、ダート専用馬は役に立つ。ダートの実績がある馬のみを配合し続けよう 特殊毛の馬が生まれれば、その遺伝情報を残したいと思うのが親心。知り合いから同系統の特殊毛親馬を貸してもらい、種付けするといい



■ 終わりに

  今回は代重ねについて、新バージョンの変更情報も含めて紹介した。新バージョンは以前より早く最強馬が作れるので、代重ねが伸び悩んでいたプレーヤーはぜひ試してほしい。確実にその恩恵を受けられるはずだ。

 次回(6月13日掲載予定)は、配合以外の新バージョンにおける変更点、特殊なエサの種類、以前の回で掲載しきれなかった騎乗テクニックなど、細かい情報をまとめてお届けする予定だ。


(C)SEGA

□セガのホームページ
http://sega.jp/
□「ダービーオーナーズクラブ 2008 feel the rush」のページ
http://doc.sega.jp/
□関連情報
【5月2日】ピックアップ アーケード
「ダービーオーナーズクラブ 2008 feel the rush」【第3回】
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080502/doc.htm
【4月18日】ピックアップ アーケード
「ダービーオーナーズクラブ 2008 feel the rush」【第2回】
http://watch.impress.co.jp/docs/20080418/doc.htm
【4月4日】ピックアップ アーケード
「ダービーオーナーズクラブ 2008 feel the rush」【第1回】
http://watch.impress.co.jp/docs/20080404/doc.htm
【3月6日】セガ、「DOCターミナル」を導入したシリーズ最新作
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20080306/doc.htm
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http://game.watch.impress.co.jp/docs/20071109/sega.htm
【2007年9月13日】第45回「アミューズメントマシンショー」
セガブースレポート ~業界随一の豊富なラインナップ~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070913/am_sg.htm
【2007年7月6日】「セガ プライベートショー 2007“SUMMER”」開催
「WCCF 2006-2007」、「お茶犬『ほっ』とメダル」などを出展
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070706/sega.htm

(2008年5月30日)

[Reported by 石井ぜんじ]



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