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【連載第264回】 あの、おもちゃを徹底レポート




パソコンと融合した超合金!
バンダイ「電脳超合金タチコマ」

「電脳超合金タチコマ」
発売 バンダイ
価格 13,440円
対応OS Windows XP SP2/Windows Vista
PCスペック 1GHz以上のPentiumおよび同様のプロセッサ、メモリ512MB以上、CD-ROMドライブ
発売日 発売中



 今回紹介するアイテムは「攻殻機動隊S.A.C 2ndGIG」に登場するメイン・メカのタチコマの超合金だ。超合金と言えば、古くはマジンガーZや鋼鉄ジーグという名作のあるダイキャスト製のToyで、「電脳超合金タチコマ」はその最新型というわけだ。この最新型は、超合金の歴史から見ても画期的だ。なにしろPCと連動し、多彩な遊びができるというのだから。

パッケージ。「電脳の海へ。タチコマエージェント起動」と今作の特徴が書いてある
 多彩な遊びをくわしく紹介する前に、主役たるタチコマのプロフィールを紹介しておこう。タチコマは、リアルな戦車のニュータチコマと、電脳空間で活動するバーチャルな存在のタチコマエージェントの2種類から成り立っている。この「電脳超合金タチコマ」は、超合金としてのニュータチコマと、PCと接続して各種の遊びができるタチコマエージェントの両方で遊べるという欲張りなパッケージになっている。

 ニュータチコマは、公安9課に配属される小型一人乗り思考戦車。前方の球体を本体とし、後方をコクピットとする2ブロックの機体。50mmグレネードランチャーを始めとする各種武装や隠密行動作戦用の熱光学迷彩など、多彩な装備を搭載している。人間の子供程度の人工知能と高度なネットワークエージェント機能を有することで、自律行動中にネットワークダイブを実行することも可能……という設定だ。

 片やタチコマエージェントは、ニュータチコマのAIがネットワークに出現・行動する際の名称。外観はタチコマと変わりないが、細部が省略されている……という設定だ。


超合金の名に負けない見事な再現度

 「電脳超合金タチコマ」は、超合金単体としても十分に楽しめる。プロポーショナルの再現度は抜群。ディテールの隅々まで作り込まれているので、眺めているだけで楽しめる。四足の関節は自在に動き、様々なポーズを取らせることも可能だ。インテリアとしてよし、遊んでよしの良品だと思う。

ニュータチコマ。前方の球体と後方のコクピットから構成されている ニュータチコマを正面と真横から見たところ。四足、両腕、グレネードランチャーが可動する

 しかし、この「電脳超合金タチコマ」の本領は、PCにつないでこそ発揮される。PCへの接続は簡単だ。まずはソフトウェアのインストールだが、Windows XP SP2とWindows Vistaに対応しており、付属のCD-ROMをPCのCD-ROMドライブに入れ、画面の指示に従うだけでインストールは完了する。あとは、付属のUSBケーブルとニュータチコマ本体を接続するだけだ。ニュータチコマとPCを接続すると、ニュータチコマはスピーカーとして機能する。PC上でくり広げられる様々な事柄の音声を発するのだ。ときとして、実際にニュータチコマがしゃべっているように見えてくる。

USBポートは、本体の後ろに用意されている。蓋を開けると顔を出す スピーカーは、本体の腹の部分に用意されている。PCとの連動で、ここからタチコマの声が鳴り響く
付属のCD-ROM。インストール作業は極力簡略化され、PCが苦手でも安心して遊べる配慮がなされている ソフトのインストールが終わったら、PCにニュータチコマ本体を接続する。これで準備は完了だ



PCと接続すると、様々なことが起きる

CD-ROMをインストールし、ニュータチコマ本体をUSBケーブルで接続すると、PCのデスクトップ画面は、このような変貌を遂げる。壁紙はもちろん、マイドキュメントやコンピュータ、ネットワークのアイコンも攻殻仕様に変更される
 PC上でできることは、大きく分けると「タチコマファインダー」、「メモ」、「デスクトップ設定」の3種類だ。

 「タチコマファインダー」は、PC上で活動するタチコマエージェントの行動を観察するファインダーだ。タチコマエージェントは、画面を激しく左右に横切ったり、落とし穴に落ちたり、フチコマに踏み潰されたり、サッカーボールを蹴り続けたり、と実に様々な行動を取る。とにかく一瞬たりともじっとしておらず、見ている者を飽きさせない作りになっている。タチコマ好きには、かわいくてたまらなく感じられるだろう。

「タチコマファインダー」。タチコマエージェントの楽しいアニメーションが見られる。バリエーションは豊富に用意されている

旗上げゲーム。最新鋭のメカが古典的なゲームに興じるギャップが楽しい。記録を更新するには集中力が求められる
 「タチコマファインダー」には、旗上げゲームも用意されている。ゲームをスタートさせると、鳴り響く音声に合わせて赤い旗と白い旗を上げ下げする。1ゲーム10回勝負となっており、10回目に成功すると11回目、12回目……と続いていく。ゲームを何回も遊び得点を上げていくと、タチコマエージェントのアニメーションが増えるといったボーナスがある。

メモ。1st、2nd、3rdの言葉を選択すると、指定した日時にニュータチコマがそのセリフをしゃべる
 「メモ」とはボイスメモのこと。言葉と時間を選択すると、ニュータチコマがその時間の到来と共に、指定した言葉をしゃべる機能だ。キャラクターボイスは、アニメ版と同じ玉川紗己子さん。用意されているボイスは、「ハイ、ハーイ!」、「ボクはタチコマ」、「お・ちゃ・め」、「パンパカパーン」、「わーい、わーい」、「えっへん」、「バドーさん」、「少佐!」、「トグサくん」、「とーちゃん、かーちゃん」、「機械にも愛を!」、「くらえーロケットパンチ」などとたくさん用意されており、自由に組み合わせることができる。

 「メモ」には、もうひとつ「テキストメモ」という機能が用意されている。これは日付と時間を設定しテキストを打ち込んでおくと、「タチコマファインダー」上でタチコマエージェントがメモを表示する、というものだ。

デスクトップ設定画面。壁紙の切り替えや、アイコン、スクリーンセーバー、システム音、本体LEDの点灯のオン/オフを選べる
 デスクトップ設定は、タチコマを接続しているPCのデスクトップ画面を攻殻仕様に変更できるというもの。変更できるものはまずは壁紙。5種類の壁紙が用意されており、クリックするだけで簡単にデスクトップの壁紙を変更できる。つぎはアイコン。マイコンピュータやマイネットワークなどを攻殻仕様にすることが可能だ。スクリーンセーバーも同様だ。攻殻仕様のスクリーンセーバーのオン/オフを選ぶことができる。最後はシステム音だ。こちらもWindowsのシステム音を攻殻仕様にカスタマイズできる。

壁紙のバリエーション。キミならどの壁紙を選ぶ?

デスクトップの壁紙を実際に変えたところ。攻殻ファン垂涎の企画といえるだろ う
 基本的には、攻殻機動隊のファンがクオリティの高い超合金として楽しむためのToyだろうが、攻殻機動隊の世界観を生かしたPCとの連動という豪華な仕掛けがついており、この作り込みの深さには、作り手の愛情が感じられる。正直に申し上げると、筆者は熱心な攻殻機動隊ファンではないのだが、この「電脳超合金タチコマ」を見るにつけ、この素晴らしいToyを堪能できる攻殻機動隊ファンがうらやましい、と心底思う。

(C)士郎正宗・Production I.G/攻殻機動隊製作委員会
バンダイ2008


□バンダイのホームページ
http://www.bandai.co.jp/
□「電脳超合金タチコマ」のページ
http://www.tamashii.jp/special/tachikoma/


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(2008年4月10日)

[Reported by 元宮秀介]



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