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会場:キリストンカフェ
このテストではいち早く新しい「KNIGHT ONLINE」に触れることができるが、このテストのためだけのクライアントをダウンロードすることが必要となり、従来のゲームデータも引き継がず、このテストのプレイデータはオープンβサービスには反映されない。また、5月の大型アップデート時にタイトルを「KNIGHT ONLINE Xross(クロス)」に改めることが発表された。 「KNIGHT ONLINE」は韓国MGAMEと韓国NOAH SYSTEMが共同開発したMMORPGで、日本では2003年の秋からサービスしている。プレーヤーは「エルモラド」と呼ばれる国家を形成する人間族か、「カルス」と呼ばれる国家に所属する魔族になり、敵対する勢力と果てしなく争い続ける。プレーヤーの貢献度により国家の発展が変わり、戦いが有利になっていく。現在、日本での登録会員数は50万人以上。韓国や日本だけでなく、北米などでもサービスされている。 本作は、ゴンゾロッソオンラインの前にテラ・コーポレーションが運営していた。今回、エムゲームジャパンが運営を行なうのは、韓国での開発だけでなく、自社内にも開発スタジオを設立し、日本独自のオリジナルコンテンツを追加した形での運営を目指すためだ、という。MGAMEは日本だけでなく、中国やアメリカにも子会社を持っており、運営を強化していく施策の1つとしても開発と運営の関係を密にし、「KNIGHT ONLINE Xross」として生まれ変わらせるつもりだという。 「KNIGHT ONLINE Xross」となる本作は今後、サーバー間戦争のコンテンツや新アイテムの追加、ペットシステムの改良などを日本独自の展開として計画している。新コンテンツは、日本で新しく作られたエムゲームジャパン内の開発チームも協力して制作されていく。好評が得られれば他の国のサービスにも、新コンテンツを反映していきたいとのことだ。現在予定している新コンテンツに関しては、別項で紹介したい。 発表会で挨拶をした代表取締役のチェ・ジョンジュン氏は、「オンラインゲームというのは子供と同じだと思います。生まれて終わりではなく、どこか悪いところはないか、友達とうまくやっているか、学校の成績は大丈夫か……サービスを開始しただけでなく、その後のサポートが重要だと思います。まだまだがんばる事がたくさんあります。最良のサービスを目指していきたいです」と語った。 取締役のチェ・ビョンテ氏は移管の手続きを発表。現在「KNIGHT ONLINE」をプレイしているユーザーは5月8日以降ランチャーを起動すると移管手続きの画面が出る。ここで個人情報の取り扱いなどの注意に同意した後、エムゲームジャパンのID登録を行なう。基本的にはこれまで使っていたゲームアカウントがIDとして使用できるが、同名の登録が既にあった場合には変更する必要がある。 また、プレーヤーはこれまで「ナイトポイント」という課金ポイントを使ってゲーム内アイテムを購入していたが、移管後はエムゲームの仮想通貨「Mint」を購入してからナイトポイントに換算する形となる。Mintは基本的に1ポイント1円の計算だが、大量のナイトポイントをチャージすることで換算率にボーナスがつく。 この他、発表会では早稲田大学と明治大学の広告研究会によるプロモーションコンテスト「早明戦・プロモーションコンテスト」の開催が発表された。本日から両広告研究会では、mixiのコミュニティ内で活動しており、web審査を開始している。彼等のコミュニティは下記告知ページで名前がわかるので、mixiでコミュニティ検索をすることで彼等の活動を見ることができる。 彼等は4月下旬にプロモーションプランを提出し、5月中旬にエムゲームジャパンで発表されるという。学生にプロモーション案を募るというのはユニークだが、mixiは会員の紹介がなければ入ることができず、さらにそこからコミュニティーを検索して審査に参加するというのは、「広告」を研究している割には閉鎖的で、効果として疑問をもってしまうのが正直なところだ。エムゲームの公式ページにはあるが、「KNIGHT ONLINE」の公式ページに告知リンクがないのも見つけづらい。今後は専用の計測ページを作るくらいの気合いを期待したいところである。
日本でもコンテンツを開発し、ゲームを生まれ変わらせようという今回のエムゲームジャパンの取り組みは注目したい。韓国開発のタイトルに関して、日本ではどうしていくか、ということを考えているオンラインゲームメーカーは非常に多い。「KNIGHT ONLINE Xross」はどのようにユーザー達に受け入れられていくのだろうか。
■ 5月、7月に大型アップデートを予定。サーバー間戦争システムや、ユーザー間取引も追加
5月の最大の注目は「新戦争システム」だろう。現在、「KNIGHT ONLINE」では6サーバーがあるが、キャラクタは自由に移動できないためサーバー間の交流がない。この戦争システムが導入されることで、サーバー間のプレーヤーが一堂に会し、激しく戦いを繰り広げることができる。戦闘の駆け引きをより面白くすることを目指し、ユニークなアイテムなども多数入手可能になるという。 戦場の規模やルールなどは今後発表されるとのことだが、今回はコンセプトアートを見ることができた。戦場は「日本式」のオブジェクトが多数用意されると言うことで、日本の城のようなイメージだ。最強のギルド、最強のサーバーというのはPvPにフォーカスしているゲームならば、多くのプレーヤーが関心を集めるポイントである。しかしそれと共に、どうしても初期サーバーが有利になってしまう。初期サーバーには高レベルキャラクタがいて、古参プレーヤーが数多くいるからだ。こういった力の差をどう解消していくかは注目したい。 ドラゴンをモチーフとした新しい衣装「バハムートコスチューム」、「パトスグローブ」も登場する。これらのアイテムは装備の上からまとうコスチュームタイプのものになるが、敵対種族と戦う際にボーナスがつくと言うことで人気が出そうである。 さらに7月にもアップデートが予定されており、現在のレベルキャップ「レベル80」から更に上に引き上げられる。新ダンジョンシステム、ペットシステムの改良、そしてアイテムオークションへの対応が予定されている。ダンジョンに関してはアイテム作成の新要素や、ダンジョン内でのPvPも可能になるという。
多くの詳細はまだこれからと言うところだが、アイテムオークションは、エムゲームの「Mint」を介してユーザー自身がアイテムを売買できるシステムとのことで、エムゲームジャパンではすでに「英雄」で実装しているものだという。Mintを現金化する手段はないため、RMTとは言えないが、このシステムがゲームにどのような変化をもたらすかは注目したいところだ。
(C) 2008 MGAME JAPAN Corp.
□エムゲームジャパンのホームページ (2008年4月9日) [Reported by 勝田哲也]
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