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CRI・ミドルウェア、「救声主 for NINTENDO DS」に
声質を変えることなく再生速度を変更できるモジュールを提供

1月9日 発表



 株式会社CRI・ミドルウェアは、ニンテンドーDS向けタイトル開発用のミドルウェア「救声主 for NINTENDO DS」用の追加モジュールとして、新たにリアルタイム音声処理技術「C-TST (CRI Time Stretch Technology)」の提供を開始する。

 「救声主 for NINTENDO DS」は、DSに収録する音声データを、高音質、高圧縮で扱えるようにするサウンド再生システム。セリフ再生に特化した独自の音声コーデックを採用し、高音質を保つためのさまざまな機能が搭載されている。

 「C-TST」は、録音された人の声を、声質を変えずに再生速度を速くしたり、遅くすることを可能にするリアルタイム音声再生技術。従来の技術では再生速度を速くすると高音に、遅くすると低音になってしまったが、「C-TST」を導入することでこの欠点を解消することができる。再生速度の変更には±30%まで対応し、CPU負荷は約1%という軽さも特徴の1つとなっている。

 利用方法として、語学学習ソフトや小説、絵本ソフトにおける文章読み上げ速度の変更や、高齢者向けに「ゆっくり・はっきり」とした音声が必要なソフトの開発、また、RPGやAVGなどの収録ボイス数の多いゲームで、スキップされてしまうセリフも速度を上げることで聴いてもらいやすくするといった例が挙げられる。また応用例として、音声データ量を圧縮し、C-TSTを使用し低速で再生することで、音声データのサイズを小さくすることも可能という。

 「C-TST」は「救声主 for NINTENDO DS」のパワーアップモジュールとして提供され、価格は「救声主」込みで1タイトルあたり44万円より。

CRI Middleware Co., Ltd.

□CRI・ミドルウェアのホームページ
http://www.cri-mw.co.jp/
□「C-TST」のページ
http://www.cri-mw.co.jp/products/criss/c-tst/top.htm
□関連情報
【2007年9月27日】CEDEC 2007現地レポート
CRI・ミドルウェア、「ゲーム開発者のための秘技(ワザ)」
映像・音響処理で役立つコツを厳選して披露
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070927/cri.htm
【2006年11月8日】CRI・ミドルウェア、セリフ再生に特化したDS用サウンド再生システム
「救声主 for NINTENDO DS」提供開始
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061108/cri.htm

(2008年1月9日)

[Reported by 滝沢修]



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