|
会場:ロッテワールド
■ モロクが破壊され魔王が復活する急展開の新エピソード
●2007年実装予定
●2008年実装予定 まず、2007年実装予定のコンテンツから見ていこう。まず、「Episode 12.X」は、日本で言う「Episode 7.0」に相当し、アルナベルツ教国をテーマにした「Episode 6.0 Beginnings and Upheavals」の次に相当するエピソードだ。韓国では11月から12月頃の実装を予定している。 「Episode 12.X」は、サブタイトルを「Resurrection of Morocc, the Satan(魔王モロクの復活)」と名付け、ルーンミッドガッツ王国に魔王モロクの復活を示す禍々しい廃墟をモロクの街に出現させている。かつてフェイヨンは街のリニューアルが実施されて、立体的な景観になったが、モロクの場合は破壊されてしまうというこれまでにない展開だ。 荒廃したモロクの街を中心とした新エリアでは、魔王モロクにまつわるストーリーが展開されるだけでなく、異世界に繋がるゲートが存在することが明らかにされる。「Episode 12」の時点ではこのゲートには入ることはできないが、この異世界での冒険は、さらにその次のエピソード「Episode 13.1」で語られることになる。このゲートの先は、新たな勢力が存在し、新たな冒険が待ちかまえているということだ。 「ドキドキ、メモリアルダンジョンシステム」は、「RO」初のインスタンスダンジョンシステムで、自分のパーティーだけが入れるプライベートエリアを攻略していくバトルコンテンツとなっている。インスタンスダンジョンは、欧米や日本のMMORPGでは一般的なシステムだが、韓国産タイトルではまだまだ珍しい。その内容は、同じデザインのダンジョンを、パーティーの数だけ別個に用意するというシステムで、先行するプレーヤーにダンジョンを荒らされることなく、完全に自分のパーティーだけでクリアを目指さなければならない。サーバーコストが増大するものの、作り手の狙い通りの遊ばせ方が可能なコンテンツである。 このメモリアルダンジョンは、修道院の地下を舞台にした「Ancient Seal」と、どこまでも続く回廊を最上階目指してひたすら登っていくという「Infinity Tower」の2種類のダンジョンを用意。目的を達成することで、ここでしか手に入らないオリジナルアイテムが得られるようだ。また、これに合わせ「バインディングアイテムシステム」も導入される。メモリアルダンジョンの実装時期は10月を予定。 新PvPシステムは、既存のギルド攻城戦や闘技場とは異なるデザインのPvPシステムで、ポイントやアイテムというわかりやすい形で、参加者に報酬を提供する。こちらはまだ具体的な形はわからなかったが、2タイプのバトルフィールドを企画しており、11月の実装を予定している。 攻城戦1.5は、新しいタイプの砦を、シュバルツバルドとアルナベルツに5つずつ追加するというもので、シュバルツバルドは9月、アルナベルツは12月にそれぞれ実装が予定されている。 既存の攻城戦との最大の違いは、マップが広大になったことが挙げられる。野外の攻城戦エリアは、既存エリアの2、3倍の広さとなり、アジトエリアも構造が複雑化した。基本ルールはエンペリウムの破壊/防衛であることは変わりないが、エンペリウムまでに複数のルートが用意され、ストラテジックポイントも複数になるなど、戦略性が増した印象だ。 Hong氏は、「既存の攻城戦は、マップが小さすぎて、移動が一本道で戦略性に欠け、簡単にエンペリウムを破壊することができておもしろくなかった。1.5ではマップを巨大化し、侵攻ルートを複数設けたことで戦いを切れないように工夫を凝らした」と企画コンセプトを説明してくれた。ギルド攻城戦の人気が高い日本でも大いに注目されるアップデートだ。 「RO」リニューアル計画は、クエストシステムやその表示の仕方、バトルメッセージとチャットメッセージのウィンドウの分離のほか、三次職の導入に伴う難易度の調整、新システムの恒常的な開発体制の構築など、具体性半分、決意表明半分といった内容。中でもチャットウィンドウの分割およびクエストウィンドウの設置は、7月19日のアップデートで導入されており、日本でも比較的早期の導入が期待できる。
この一連のリニューアル計画は、Gravity開発チームでも非常に力を入れている部分のひとつとしており、コンテンツアップデートと並んで今後も継続的に行なっていくつもりだという。
■ 2008年はついにベースレベルを150まで拡張し、三次職を実装
「Episode 13.1」は、「Episode 12.X」でモロクに開いたゲートから繋がる異世界を舞台とし、プレーヤーは、複数の勢力が割拠する環境下でいずれかの勢力に所属して「勢力戦」と呼ばれる大規模な戦いに身を投じることになる。勢力戦はまだ企画段階のものであり、戦いの規模、参加勢力などは一切未定だが、前エピソードである魔王モロクとは関係がなく、未知の設定による新しいストーリーが始まるようだ。 一方、三次職は、一次職、二次職に続く第3のクラスであり、二次職から一定の条件を満たすことで転職可能な設計となっている。基本的には、二次職からそのままベースレベルを引き継ぐ形で三次職への転職が可能で、三次職になると同時にベースレベルのキャップが99から150まで開放される。注意点として、三次職に転職すると、レベル99で可能になる“転生”ができなくなり、上位二次職への転職も不可となる。三次職か、転生して上位二次職かの二者択一という設計だ。 三次職の実装時期は、3-1次職は2008年の上半期、3-2次職は2008年の下半期がそれぞれ予定されている。記者懇談会では、ナイトの上位職「ルーンナイト」、ブラックスミスの上位職「メカニック」、ハンターの上位職「レンジャー」の3種類の三次職が公開された。 この三次職もまだ企画レベルで、具体的な詳細については謎に包まれている。たとえば、現在の最上級クラスである上位二次職は、三次職の登場により“下級職”に転落してしまうのか、上位二次職のベースレベルは変わらないのか。ベースレベルも変わらず、何の補填措置もないとすれば、これは結構シビアな問題になりそうだ。
なぜならレベル99の上位二次職と、レベル150の三次職では、単純計算してベースレベルのリセットがないまま成長した三次職のほうが圧倒的に強いのは明らかだからだ。苦労して育てた上位二次職が単なる下級職になり、三次職への転職もできない塩漬けジョブと化せば、やる気を失うユーザーも出てくるだろう。並列関係にあるクラスとのジョブバランスは非常に難しい問題だが、Gravityはどう軟着陸させるつもりなのか。三次職については、また機会を見つけて取材するつもりだ。
□Gravityのホームページ (2007年7月22日) [Reported by 中村聖司]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|