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「第26回次世代ワールドホビーフェア」開催
ゲームの出展が再び増加。女児向けコンテンツの人気が過熱

6月23日、24日 開催

会場:幕張メッセ

入場料:無料

開場直前の様子。今回もかなりの行列となっているが、中は例年ほど混雑していないように感じられた
 キッズ向けのゲームや玩具が出展されるイベント「第26回次世代ワールドホビーフェア」が、6月23日と24日の2日間、千葉の幕張メッセで行なわれている。今回は地方会場はなく、幕張メッセだけでの開催となる。

 今回は全体的に、ゲーム関連の出展がかなり増えているように感じられた。最近は新しいテクノロジを使った玩具やトレーディングカードゲームなどが増え、ゲームの試遊スペースが押されるような傾向が強まっていたが、大きく揺り戻したという印象だ。新作の出展タイトルも充実しており、特に今回はWii用ソフトも多く出展されている。ゲームファンには注目度の高い内容といえるだろう。

 混雑具合は例年ほどではないと感じられたが、昨今盛り上がっている女児向けコンテンツはますます過熱している。次世代ワールドホビーフェアは、比較的どのブースやコンテンツにも行列ができるものだが、逆に言うと極端な行列はあまり目にしない。しかし今回の女児向けコンテンツの中には、開場から1時間も経たないうちに5時間待ちを掲示するものが出るなど、異常なほど人気を集めている。コンテンツの絶対数の差もあるが、行列待ちを我慢できるかどうかなど、男児と女児の傾向の違いが明確になっているようだ。



■ 任天堂は新たなDS用デバイス「スライドコントローラ」を公開

 前回はWiiのみの出展に絞った任天堂だったが、今回はWiiとDSの新作をバランスよく配している。相変わらずどのタイトルも人気が高く、1時間以上の待ちになるものも多い。23日のイベント当日に発売となったDS用「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」の試遊台も複数並び、注目を集めていた。

 発売前の新作では、Wii用レースゲーム「ドンキーコング たるジェットレース」が出展されていた。ドンキーコングなどのキャラクタが空を飛びながらレースするというもの(コースは決まっているため、飛行機で浮遊するような感覚はない)。まずWiiリモコンとヌンチャクを交互に振ることで加速し、MAX SPEEDになるとそれ以降は障害物に当たったりするまでスピードが落ちない。その後はWiiリモコンを振ると右に、ヌンチャクを振ると左に曲がる。両方を同時に上げるとジャンプになる。

 コースに落ちているバナナを拾うと左側のゲージがたまっていく。ある程度たまったら、ヌンチャクのスティックを少し下に入れて貯めてから離すことで、一気に加速できる。さらにコースに点在する「たる」に加速状態でタックルすることで、さらに加速が持続するというコンボもある。ほかにも相手や「たる」にパンチしたり、色々な効果のあるアイテムを拾って使ったりもできる。操作方法は異なるが、アグレッシブな「マリオカート」といった感じで、気軽に遊べるソフトになっている。6月28日発売予定で、価格は5,800円。

 もう1つ注目したいのが、DS用「スライドアドベンチャー マグキッド」。ゲームボーイアドバンスのカートリッジスロットに挿す「スライドコントローラ」が同梱される。「スライドコントローラ」は、底面にセンサーがついたデバイスで、これを装着したDSを平面に置き、本体ごとスライドさせるようにして動かす。わかりやすく言うと、DSの底に光学式のマウスをつけた、といったものだ。

 ゲームでは、「マグキッド」という丸いキャラクタを操る。試遊できたステージでは、手足がバラバラになってしまったロボットの部品を、「マグキッド」の磁力でくっつけて引っ張り、元のようにつなぎなおすというもの。DSを前後左右にスライドさせると、「マグキッド」が動く。紙の下敷きの上に置いた釘を、下から磁石を当てて動かすような感触を再現しているようだ。実際、あまり素早く「マグキッド」を動かすと、くっつけていたロボットのパーツが、勢いについてこられず外れてしまう。誰でも遊べるシンプルな仕組みで、かつ大人には懐かしさも感じられる内容となっている。8月2日発売予定で、価格は5,800円。

 このほか、Wii用パーティゲーム「マリオパーティ8」(7月26日発売予定、5,800円)や、DS用花咲かちびアクション「咲かせて! ちびロボ!」(7月5日発売予定、4,800円)も出展され、かなり充実した新作ラインナップになっている。DS用タイトルについては、体験版のダウンロード配信も行なわれている。

Wii「ドンキーコング たるジェットレース」。直感的ではあるが、少々慣れは必要かもしれない Wii「マリオパーティ8」。こちらは遊びやすいミニゲームが満載で、人気もかなり高かった DS「スライドアドベンチャー マグキッド」。見慣れないデバイスがDSの底についている
「スライドコントローラ」を後ろからみたところ。センサー部分を平面に接地させ、DS本体ごと滑らせるように動かす 発売当日となったDS「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」や、DS「咲かせて! ちびロボ!」もなかなかの人気。DS本体を持っていればダウンロードしてすぐに遊べる DS「くりきん ナノアイランドストーリー」のデータ配信も行なわれている
「バーチャルコンソール」の出展に合わせたハードの展示や、「クラブニンテンドー」のグッズなど、さりげない展示品もなかなか面白い



■ SCEJは「サルゲッチュ」&「ラチェット&クランク」シリーズ最新作をメインに出展。PS3タイトルも2作品

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、プレイステーション 3を前面に押し出した前回の次世代ワールドホビーフェアから、「サルゲッチュ」と「ラチェット&クランク」の新作を主軸に据えた、元の雰囲気のブースに戻した。ブース内で公開されているタイトルの紙芝居が行なわれるコーナーを設けるなど、たくさんの子供たちで賑わう次世代ワールドホビーフェアにマッチした雰囲気作りに重点が置かれているように感じた。

 出展されていたのは、PSPから「サルゲッチュ サルサル大作戦」(7月26日発売予定、4,980円)と「ラチェット&クランク5 激突! ドデカ銀河のミリミリ軍団」(6月28日発売予定、4,980円)、PS3から「ぼくのなつやすみ3 -北国篇- 小さなボクの大草原」(7月5日発売予定、5,980円)と「みんなのGOLF 5」(7月26日発売予定、5,980円)の合計4タイトルで、いずれも試遊台が設置されていた。

 SCEJブースで一番の賑わいを見せたのは、やはり子供に人気の高いPSPの2タイトルが出展されているエリア。12時くらいになった頃から、急に子供の数が増え始め、あっという間に30分から1時間待ちの列を作っていた。なお、「サルゲッチュ サルサル大作戦」コーナーでは体験版の先行配信が実施されており、「ラチェット&クランク5」コーナーでは「ラチェット手拭い」をもらえる射的コーナーが展開されている。

「サルゲッチュ サルサル大作戦」が出展されているエリアには、8台の試遊台(5分交代)が設置されていた。 「ラチェット&クランク5 激突! ドデカ銀河のミリミリ軍団」の試遊台(5分交代)を合計で11台も設置。このうち4台が、ほかのプレーヤーと戦う対戦コーナーとなっていた
PS3の両タイトルは、それぞれ2台ずつ試遊台を設置。どちらかというと大人のほうが関心が高かったようだ



■ バンダイナムコゲームスはDS用新作ラッシュ。PC連動玩具も出展

 バンダイナムコゲームスは、今回も最大規模の広さのブースを構えて出展。半分をゲーム、もう半分を玩具というバランスに分けることが多かったが、今回はゲームソフトの割合がかなり増えていた。

 新作タイトルの出展も多く、DSだけで4タイトルになる。最も目を引いていたのが「太鼓の達人DS タッチでドコドン!」。2本のタッチペンを使い、タッチスクリーンに描かれた太鼓を叩けば「ドン」、太鼓の周囲の何もないところを叩けば「カッ」となる。ゲームシステム自体はシリーズを踏襲しているので、来場者もすぐに馴染んでプレイしていた。7月26日発売予定で、価格は5,040円。

 またDS用「ドラゴンテイマー サウンドスピリット」では、マラカスやベルなどで音を鳴らして実際にドラゴンを作り、バトルを体験できた。2007年秋発売予定で、価格未定。このほか、「トレジャーガウスト ガウストダイバー」(7月5日発売予定、5,040円)、「たまごっちのプチプチおみせっち みなサンきゅ~!」(9月発売予定、価格未定)が出展されている。

 その他のハードでは、Wii用アクション「結界師 黒芒楼の影」が出展されている。Wiiリモコンのポインタを妖に向けて「方囲」、Aボタンを押して「定礎」、リモコンを振り上げて「結」、Bボタンで「滅」、といった流れで、「結界師」になりきる感覚を作り出している。操作も慣れればわかりやすく、エフェクトも派手で爽快感がある。2007年秋発売予定で、価格は未定。

 このほか、PCと連動する玩具「DuelPod (デュエルポッド)」も出展された。音楽プレーヤーを思わせるようなデザインの本体には、裏側に「カラースキャン」と呼ばれるセンサーがある。このセンサーでさまざまなものの色を読み取ることで、モンスターを獲得できる。手に入れたモンスターは、カードゲームのようにデッキとして構築し、作戦を指示することで、他のプレーヤーと赤外線通信で対戦できる。

 さらに同梱の専用ドックを使うと、USB経由でPCと接続が可能。データをPCに送れば、モンスター同士のオンラインバトルが可能になる。またオンライン限定のモンスターも用意されており、PC上で獲得したモンスターを「DuelPod」に送ることもできる。このほか「DuelPod」では、モンスターの合成なども可能。また、入手の難しいモンスターや通常手に入らないモンスターが手に入るカラーデータが書かれた「D's タグ」という別売りのカードも販売される。

 PCでのオンラインプレイは無料で提供され、7月下旬から先行してスタート。その後、「DuelPod プロミネンスファイヤーVer.」が9月下旬に5,250円で発売される予定。

DS「太鼓の達人DS タッチでドコドン!」は、専用のステージを設けてイベントも実施していた DS「ドラゴンテイマー サウンドスピリット」。音でドラゴンを生み出すため、少し奥まった場所に試遊台が置いてある DS「トレジャーガウスト ガウストダイバー」。バトル部分を試遊できる
DS「たまごっちのプチプチおみせっち みなサンきゅ~!」。場所的には裏手にあるのだが、かなりの人気を集めていた Wii「結界師 黒芒楼の影」。説明書きは複雑に見えるが、実際にプレイすると意外とシンプルで爽快 「DuelPod」関連商品。右下にあるのが、専用ドックに立てられた「DuelPod プロミネンスファイヤーVer.」
会場では、先行スタートする「DuelPod」のオンライン版を体験できる 体感ゲーム「Let's TVプレイ」シリーズでは、「結界師」や「ゲキレンジャー」で手袋のようなものをはめて操作するものが登場



■ セガはキッズカードゲームの新作「マリン☆マリン」などを出展

 「甲虫王者 ムシキング」を始めとしたキッズ向けカードゲームで、毎度人気を集めているセガブース。今年は「ラブ and ベリー」、「恐竜キング」に続くカードゲームとして、「マリン☆マリン ミナミハコフグと珊瑚礁の仲間達」を出展した。

 珊瑚礁の海の中に現われる魚を操作して、同じ種類の魚を見つけて話しかけると、4種類のミニゲームが始まる。最初の魚の操作はスティックとボタンなのだが、スクリーンはタッチパネルになっており、ミニゲームでは画面にタッチして遊ぶようになっている。

 プレイ後に、魚の絵柄とバーコードが書かれたカードが払い出される。このカードをプレイ中にスキャンすると、自分の姿がその魚に変わる。違う種類の魚とはコミュニケーションが取れないので、これによって色々な魚と話ができるようになる。またプレイデータを保存するメモリーカードも別売り(300円)で用意されており、友達を増やす、珊瑚で家を綺麗に飾るなどの継続したプレイが可能になる。稼動時期は7月の予定。

 カードゲームはこのほかにも過去3作が全て出展されており、DS用「甲虫王者ムシキング スーパーコレクション」(7月19日発売予定、6,090円)や、「恐竜キング 7つのかけら」(2007年冬発売予定、価格未定)の試遊台も用意されている。AC用では「リズム天国」の試遊台も置かれていた。

 このほかの新作としては、Wii用「ぷよぷよ!」が出展されており、Wiiリモコンを振ってぷよを動かす操作方法でプレイできる。ガチガチの対戦プレイに向いた操作とはいえないが、気軽な対戦では盛り上がりそうだ。7月26日発売予定で、価格は5,040円。

AC「マリン☆マリン ミナミハコフグと珊瑚礁の仲間達」。白を基調とした筐体で、他のタイトルより少し上の年齢層にも訴求できそう DS「甲虫王者ムシキング スーパーコレクション」。かなりの数の試遊台を置いて対応している 壁面に目をやると、「ムシキング」シリーズのカードがずらりと貼り出されていた
「恐竜キング」では初のコンシューマタイトルとなる、DS「恐竜キング 7つのかけら」も出展 AC「リズム天国」の試遊台も置かれていたが、1台なのでやや混雑している Wii「ぷよぷよ!」はWiiリモコンを振って操作。直感的かどうかはともかく、体を使って遊ぶのは楽しいかもしれない



■ カプコンは「ロックマン」シリーズを大々的に出展。大会やデータ配信等で子供たちを釘付け

 カプコンは、前年と同じくDS用「流星のロックマン」の公式大会をメインとしたブース展開。大会の会場となったエリアでは、小学生くらいの子供たちが長蛇の列を作っていた。さらに、ブース周辺で配布されていたチラシによって、「流星のロックマン」シリーズの最新作となるDS用「流星のロックマン2(仮)」が発売されることが明らかになった。発売日、価格ともに未定。

 このほか、Wii用「宝島Z バルバロスの秘法」(2007年発売予定、価格未定)とDS用「ロックマンゼクス アドベント」(7月12日発売予定、5,040円)の試遊台が設置されているなど、低年齢層を意識したブース展開で多くの子供たちを集めていた。

 DS用「流星のロックマン2(仮)」について判明したのは、まったく新しいシステムによってロックマンが変身すること、胸のエンブレムが前作同様、星の形をしていること、「ウォーロック」の額に剣のような形のエンブレムがついていること、ロックマンの身長と同じくらいの大きさの剣を持っていること、の4つ。まだまだ、謎に包まれている部分の多い新要素だが、このあたりは今後の続報に期待したいところ。

Wii用「宝島Z バルバロスの秘法」の試遊台コーナー。2台の試遊台が用意されており、約25分で交代という、試遊スペースにしてはやや長めの時間設定となっていた。じっくりとシステムを知って欲しいという考えのようだ DS用「ロックマンゼクス アドベント」の試遊台が合計で6台設置されている。こちらは、およそ10分で次の人と交代。選択したステージを、5分程度でクリアしたとしても終了時間になるまでは、続けてプレイできる



■ KONAMIはDS用「獣神伝 ~アルティメットビーストバトラーズ~」等を出展

 KONAMIは、「実況パワフルプロ野球(パワプロ)」シリーズを始め、DS用「獣神伝 ~アルティメットビーストバトラーズ~」やWii用「Dewy's Adventure -水の精デューイの大冒険!!-」(7月26日発売予定、6,090円)など、バラエティ豊かな合計6タイトルにも及ぶラインナップでブースを展開。いずれも試遊台が設置されていた。

 設置されていた試遊台の内訳は、上記の2タイトルのほか、Wii用「実況パワフルプロ野球 Wii」、PS2用「実況パワフルプロ野球 14」、PS2用「Jリーグ ウイニングイレブン2007クラブチャンピオンシップ」(8月2日発売予定、7,329円)、DS用「ハヤテのごとく! ボクがロミオでロミオがボクで」(8月23日発売予定、5,229円)の4タイトル。

 中でも特に目を引いたのが、Wii用「実況パワフルプロ野球 Wii」の試遊台が並べられていたコーナー。台数は4台と平均的な数だが、Wiiリモコンを思う存分振れるように1つ1つのスペースを広めにとってあり、小学生くらいの子供たちが投球時、打撃時に関わらず、自分の操作する場面になると全力でWiiリモコンを振っていたのが印象的だった。

 Wii用「実況パワフルプロ野球 Wii」は、PS2用「実況パワフルプロ野球 14」と同時に発売されるタイトル。Wii版とPS2版とでは、操作性の面で大きく異なる部分がある。「パワプロ」シリーズの主軸となるサクセスモードでは、Wiiリモコンでもコントロールスティックとボタンを使って従来通りに選手を操作するが、ホームラン競争や今回の試遊台でプレイできる対戦モードなどでは、Wiiリモコンを振ってピッチングやバッティングを行なう。この場合、ミートカーソルは画面に表示されず、ただタイミングを合わせて振るだけでボールを打ち返してくれる。Wii版、PS2版共に、7月19日発売予定で、価格は7,329円。

 DS用「獣神伝 ~アルティメットビーストバトラーズ~(獣神伝)」は、今回のWHFで初めて試遊台での体験プレイが実現したゲーム。実際のトレーディングカードを、DSに接続する「マジックリーダー」と呼ばれる機械に触れさせるだけで、DS本体上にそのモンスターが召喚され、相手のモンスターとバトルを行なう。9月27日発売予定で、価格は6,279円。

「パワプロ Wii」を体験プレイできるエリア。ホームラン競争と2P対戦を体験することができ、どちらも1プレイが終了(10~15分程度)するまで遊べる 「獣神伝」のコーナーには、対人戦を行なうスペースが7カ所(DS14台)設置されており、バトルの決着が付くか、10分経過するまで対戦を楽しめる Wii用「Dewy's Adventure -水の精デューイの大冒険!!-」の試遊台が4台設置されていた。このうち、3つが1人用の「ぼうけんモード」を体験できる台で、残りの1つが複数の人と同時にプレイできる「わいわいプレイ」用のスペースとなっている
すべて発売前のタイトルであったためか、どのエリアもたくさんの人で賑わっていた。明日WHFに行こうと思っている人は、早い時間帯にチェックしたほうがいいかもしれない



■ ハドソンは「絶対音感オトダマスター」などDS用タイトル3作品を出展

 Wii用ソフトで賑わっていた前回のWHFとはうって変わり、今回はDS用のタイトル3本でブースを固めたハドソン。「絶対音感オトダマスター」(8月2日発売予定、5,040円)、「占いでもしてみようかDS」(6月28日発売予定、2,940円)、「タッチ! ボンバーマンランド スターボンバーのミラクル★ワールド」(7月19日発売予定、5,040円)の試遊台が設置されていた。この中でもっともスペースを割いていたのは「絶対音感オトダマスター」。

 身の回りにある「音」を内蔵されているマイクを使ってDSに聞かせることで、その音に応じたさまざまなタイプの「オトダマ」が出現するという独特なゲーム性のためか、外部の音を遮断する電話ボックスのような形をした個室が10部屋も用意されていた。

「絶対音感オトダマスター」のエリア。基本操作等を解説するチュートリアルがあるため若干前後するが、およそ10分交代で試遊が進められていた。 「占いでもしてみようかDS」の試遊台(合計2台)の制限時間はおよそ5分 5分交代で試遊が進められていた「タッチ! ボンバーマンランド スターボンバーのミラクル★ワールド」のプレイアブルスペース



■ スクウェア・エニックスは「DS:Style」シリーズなどを出展

 スクウェア・エニックスは、DS用のタイトルを4本出展。うち、発売前のタイトルは「すばらしきこのせかい」(7月27日発売予定、)、「あなたもDSでクラシック 聴いてみませんか?」(7月5日発売予定、3,990円)、「花咲く DSガーデニングLife」(7月5日発売予定、3,990円)の3本。

 「あなたもDSでクラシック 聴いてみませんか?」は、「ゲームの楽しさ」+「知る喜び」を打ち出す「DS:Style」シリーズの第1弾として発売される5タイトルのうちの1つ。自動で流れ続けるクラッシック音楽を聴くというのが基本スタイル。音楽鑑賞中に「この曲、なんていうタイトルだっけなぁ」とか「どっかで聴いた覚えがあるなぁ」と感じたときに、下画面に表示されているコマンドにタッチすると、その曲に対するウンチクを見られるようになっている。



■ エレクトロニック・アーツはWii「ぼくとシムのまち」を出展

 2年前に数社合同で展開された「スター・ウォーズ」コーナーへの出展以来、久々の次世代ワールドホビーフェア登場となるエレクトロニック・アーツ。「スター・ウォーズ」の時には、ダース・ベイダー像が立ち、赤じゅうたんの敷かれた異質な空間を作っていたが、今回は一転。Wii用「ぼくとシムのまち」を出展し、ポップな雰囲気のブースを展開した。

 ゲーム内容について特に真新しいものがあるわけではないが、会場では実際にゲームをプレイできる。また作ったキャラクタを絵はがきのようにプリントアウトしてくれるサービスも行なわれている。なお、これは次世代ワールドホビーフェア限定のサービスで、ゲームにプリント機能が搭載されるわけではないという。



■ タミヤはWIN「ミニ四駆オンラインレーサー」を出展

 タミヤは、実際のミニ四駆を走らせることができるコースを、ブースの3分の2程度を使って設置。残りの3分の1ほどのスペースの一角に、Windows用「ミニ四駆オンラインレーサー」が出展されていた。

 「ミニ四駆オンラインレーサー」コーナーには、2台の試遊台が設置されていた。走らせるミニ四駆を選んで、それをカスタマイズ。その後、レースで走らせるまでの流れを体験することができる。特に制限時間は設けられておらず、1レースが終了した時点で次の人と交代となる。



■ ガールズアーケード

AC「きらりんレボリューション・ハッピー★アイドルライフ」を待つ行列。5時間待ちというのは過去に聞いたことがない
 女児向けコンテンツの人気を反映して、各社の女児向けコンテンツを集めたコーナー「ガールズアーケード」が設けられている。数回前からこの試みは行なわれているが、今回は1ブロック以上を確保し、かなりの広さに展開している。

 しかし前述のとおり、人気の高さはそれを上回っている。最も人気を集めたのが、アトラスのAC用カードゲーム「きらりんレボリューション・ハッピー★アイドルライフ」で、最大5時間待ちの長い行列を作った。ほかにもKONAMIのDS用アドベンチャー「きらりん☆レボリューション めざせ! アイドルクイーン」(7月12日発売予定、5,229円)もかなりの人が集まり、コンテンツの人気の高さをうかがわせた。

 これまでは少女漫画系のコンテンツか、あるいは「たまごっち」のような玩具の出展が中心だったが、今回はやや色の違う作品も登場。カプコンのDS用「ワンタメ うらないチャンネル」(8月9日発売予定、3,990円)の出展や、ポケモンのコーナーも展開されていた。エレクトロニック・アーツの「ぼくとシムのまち」も「ガールズアーケード」に隣接する形になっており、それぞれになかなかの人気を集めている。

 タカラトミー、カプコン、KONAMI、ポケモンの各社は、別にメインとなるブースがあり、出展を二分する形になっている。しかし今回は「たまごっち」や「ラブ and ベリー」といった、伝統的な人気コンテンツの出展は各社のブースで行なわれている。次世代ワールドホビーフェアの中で「ガールズアーケード」が今後どうなっていくのかは、キッズ向けコンテンツの人気の行方を知る鍵として、非常に注目すべき部分といえるだろう。

会場一番人気となった「きらりんレボリューション・ハッピー★アイドルライフ」 KONAMIは「きらりん☆レボリューション めざせ! アイドルクイーン」を出展
カプコンから出展されたDS「ワンタメ うらないチャンネル」 ポケモンも「ガールズアーケード」に進出。ゲームは未出展だが面白い試みだ



【その他の出展社】
ポケモンは大きなステージを構えて継続的にステージイベントを実施。ゲームの試遊台はなかった バンプレストはDS用「カスタムビートバトル ドラグレイド」を出展。ゲーム大会のほか、闇属性のレアバレット「ダークラルガ」を配信するコーナーを設けていた


□次世代ワールドホビーフェアのホームページ
http://www.whobby.com/
□関連情報
【1月15日】「第25回次世代ワールドホビーフェア」開幕
DSタイトルに出展が集中。来場者層はさらに広範化
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070115/whf.htm
【2006年6月17日】「第24回次世代ワールドホビーフェア」開催
玩具やカード、女児向けコンテンツなど多様化の傾向
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060617/whf.htm

(2007年6月23日)

[Reported by 石田賀津男 / 中野信二]



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