お金をためると主人公の人生が変わる タカラトミー「人生銀行」
「人生銀行」 |
発売 |
タカラトミー |
価格 |
4,987円 |
電源 |
単3アルカリ電池×3(別売) |
発売日 |
発売中 |
今回紹介するアイテムは、すでにテレビや雑誌などで話題となっている「人生銀行」だ。ひとことで言えば500円玉を貯金できる貯金箱なのだが、正面に液晶画面がついており、その中にバーチャルなキャラクタが暮らしている。500円を入れていくと、その量に応じて、主人公の暮らし向きが良くなったり、才能が開花したり、夢が叶ったり、とさまざまなドラマを見ることができる。
このアイデアは秀逸だ。面白そうだし、貯金もはかどりそうだ!
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「人生銀行」本体と500円投入口。500円をスロットルに入れたあと、緑色のボタンを押すと、貯金箱の中に納まる |
■ 貯金計画に応じた5つのストーリーがある
「人生銀行」には貯金計画に応じて5つのストーリーが用意されている。
LV1「これこそハッピーライフ」
~幸せな人生を夢見る平凡な青年のストーリー。時には挫折しながら、幸せを手に入れることができるか!?
LV2「はじまりは1枚のTシャツへん」
~ファッションデザイナーを夢見る青年のストーリー。1枚のTシャツからすべては始まった……。
LV3「おんがくこそすべてへん」
~ロックスターに憧れる青年のストーリー。ギター一本を武器にサクセスを目指す。
LV4「あこがれはムービースターへん」
~世界的な俳優を目指す青年のストーリー。彼の演技がやがて世界中に感動の嵐を巻き起こす……!
LV5「たいしをいだけへん」
~大志を胸に上京した青年のストーリー。持ち前のガッツで世界一の男を目指す。
もちろんストーリーごとに異なる展開と結末が用意されているので、くり返しプレイすることができる。
筆者の目標は、志高く「5万円」。5万円を1か月で貯める計画を立てた。これはどうやらハードルが高い計画のようで、LV5の「たいしをいだけへん」が選ばれた。
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目標を達成する期日と貯蓄額を入力すると、ストーリーが決定される |
■ 筆者の主人公はマンガのようなサクセスロードを歩んでいった
最初に映し出されるのは、三畳一間のボロアパートの一室。ここがスタートというわけだ。電灯にはハエがたかり、壁にはヒビが割れ、床にはゴミも散乱している。
観察していると、画面が切り替わり、いろいろなことがわかってくる。主人公は、学校で授業を受けていることから大学生のようだ。生計は、遊園地の風船配りや書店員など複数のバイトをこなして立てている。
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授業中に活発に発言する主人公。アルバイトもかけもちでこなし、スタミナとバイタリティにあふれる人物のようだ |
ドット絵がとてもよく描けているから、何分でも飽きずに眺めていられる。ドット絵はアニメーションもして、その動きはユーモラスだ。
しかし、残念なことがひとつだけある。液晶画面が暗めなのだ。ときおりランダムで緑色のライトが点灯し、画面を明るく照らすのだが、基本的に暗めなことに変わりはない。「人生銀行」の本体からちょっと離れていたり、観る角度が斜めだったりすると、何も見えない。ドット絵のアニメーションを見るには、「人生銀行」にググッと顔を近づけなくてはならないのだ。ここには不便さを感じたので、続編が出る際には改善を望みたいところだ。
500円玉を入れると、そのたびに小さなイベントが文字で表示される。「いえのうらやまでさいふをひろった」、「てづくりのクッキーをもらっちゃった」、「あっーさいふをわすれた!」……主人公の日常を彩る小さな幸せや不幸が描かれるわけだ。
イベントが起きることもある。イベントは「町内大食い大会」、「ボーリング」、「商店街の福引大会」、「彫刻コンテスト」の4種類。それぞれで成功を収めると主人公の幸せ度が上がり、その後の人生に影響を与える。
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イベントのひとつ「商店街の福引大会」。結果は残念賞のポケットティッシュだった…… |
毎日欠かすことなく、コツコツと500円玉を入れていったためだろうか、主人公は通っていた大学を主席で卒業した!
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晴れて大学を卒業。しかも首席で! 自分を支えてくれた母親の肩を叩く主人公。ジーンとさせられる光景だ |
卒業後は就職をして一人前のサラリーマンになるための修行。与えられえた仕事を必死にこなす日々を過ごしていた。
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一流企業に就職した主人公。しかし、社会人一年生は、荷物運びなどの雑用を与えられるのみ…… |
ある日、主人公に大きな転機が訪れる。自分の発明品でみんなの暮らしを豊かにしたい、と願った主人公は、起業をしたのだ。
起業をしてから主人公の生活に小さな変化が訪れた。三畳一間のアパートから、少し広めのアパートへ引越しをしたのだ。
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自分の夢でみんなの暮らしを豊かにしたい、と夢を語る主人公。そして起業した! |
しかし、主人公の発明した低燃費最新型地震予知マシーンはなかなか売れず……。
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商品の開発やセールスに奮闘する日々。三畳一間の部屋を出て、広めのアパートを借りることもできた |
それでも営業を続けているとひとり、ふたりと地震予知マシーンを買ってくれる人が現われた。そうこうしているうちに、主人公の暮らし向きも上昇。車庫付きのマンションに暮らせるようになった。
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当初はなかなか売れなかった地震予知マシーンだが、次第に価値を認めてくれる人が現われ始めた |
そうこうしているうちに低燃費最新型地震予知マシーンの輪がどんどん広がっていった。
商品は売れに売れ、業務は拡大。オフィスは都心に移転し、社員数は増えに増えた。主人公は、社交界にデビューし、住まいはついに東京タワーの見える豪邸へと移り変わった。
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地震予知マシーンはニュースにも取り上げられるほどの話題となった。報われた苦労に大喜びの主人公 |
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オフィスを都心にかまえ、意気が上がる社員たち。主人公は社交界へデビューし、豪邸に暮らすようになった。 |
その後も主人公の幸運は続き、なんとハリウッドの女優にひと目ぼれしてプロポーズするといったビッグサプライズもあるのだが、ストーリーをすべて紹介しては皆様の楽しみを奪ってしまうので、クライマックス直前のこの辺で止めておこう。
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多くのものを手に入れたが、なぜか満たされない主人公。社交パーテーに現われた女優にひと目ぼれ。思わずプロポーズしてしまう。その結果は……いかに!? |
島耕作かサラリーマン金太郎を地で行くサクセスストーリーが痛快で楽しめた。先の展開が見たくて、ついつい500円玉を多く入れてしまった。この「人生銀行」には、人に貯金をさせる力がある。貯金をしたくてもつい浪費してしまうあなたには、絶対のお勧めだ。
筆者は5万円をキッチリためて、LV5「たいしをいだけへん」をクリアしたばかりだが、ほかのストーリーが見たくて2回目、3回目の貯金をするつもりだ。特に面白そうな展開が期待できるLV2の「はじまりは1枚のTシャツへん」とLV3の「おんがくこそすべてへん」を体験してみたい。
ちなみに、ヒット中の「人生銀行」だが、よりコンパクトに貯金を楽しめる新製品として「人生銀行ONE」が6月に999円で発売される予定となっている。こちらはペットボトルにふたの代わりに「人生銀行ONE」をかぶせ、1円玉を溜めていくというもの。1円玉を入れると「人生銀行ONE」が正確にカウントして窓に表示してくれる。身近な貯金を楽しみたい人はこちらもチェックしてみてはいかがだろうか。
(c)2006タカラトミー
□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「人生銀行」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/jinsei-ginko/
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(2007年4月19日)
[Reported by 元宮秀介]
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