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ガンホーコリア、韓国にてプレスカンファレンスを開催
「グランディアオンライン」など自他タイトル5本の展開を発表

4月19日開催

会場:ソウル市江南区エムフォリアビル

 ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社は、4月19日、韓国ソウルにて、子会社ガンホー・オンラインエンターテイメント・コリアの設立を記念したプレスカンファレンス「GungHo in Korea First Step」を開催した。発表会にはガンホー代表取締役社長森下一喜氏とガンホーコリア代表取締役社長朴修弘氏が出席。韓国最大のパートナーであり、森下氏と個人的な親交も深いGravity CEO 柳日栄氏の姿は見られなかった。


■ 「グランディアオンライン」、「北斗の拳 ONLINE」など一挙5タイトルを発表

ガンホー森下社長自ら、ガンホーの日本国内でのビジネスを韓国のプレス陣に紹介した
ガンホーコリア代表取締役社長朴修弘氏。朴氏は挨拶の中で「我々の利益ばかりでなく、ゲーム事業全般を支えて発展していきたい」と就任の抱負を述べた
2007年をファーストステップとし、2009年までのビジョンを語る朴氏。2007年にその他4タイトルを日韓に展開し、2008年に「グランディアオンライン」の海外展開を行なう
 ガンホーコリアは、新規タイトルのリサーチやローカライズ業務を中心に、海外向けの営業拠点として3月7日に設立されたガンホー100%子会社となる。現時点では自社パブリッシング機能は備えておらず、運営元を探すのが主な業務となる。

 カンファレンスは、具体的なビジネス展開の発表というよりも、韓国メディアに対する新会社のお披露目といった性格が強く、ダンスやコントといったショーイベントにほとんどの時間が費やされた。

 ガンホー代表取締役社長森下一喜氏とガンホーコリア代表取締役社長朴修弘氏がマジシャンの演出と共に登場。森下氏が日韓における事業内容の説明と共に、今後両国で展開される各タイトルを紹介した。

 ガンホーの基本戦略としては、ガンホーグループのコンテンツを、ガンホーコリアを通じて韓国を含むアジア地域や欧米、オセアニアに展開していくというもの。今回ガンホーコリアが扱うタイトルとして紹介されたのは、以下の5タイトル。

・「グランディアオンライン」開発元:ガンホー
 日本運営元:ガンホー、韓国運営元:未定

・「北斗の拳 Online」開発元:ガンホー/ゲームアーツ
 日本運営元:ガンホー、韓国運営元:未定

・「エミル・クロニクル・オンライン」開発元:ヘッドロック
 日本運営元:ガンホー、韓国運営元:Gravity

・「女神転生 IMAGINE」開発元:ケイブ
 日本運営元:ケイブ、韓国運営元:未定

・「LANDMASS」開発元:WayPoint
 日本運営元:未定、韓国運営元:LieVo Korea

 最初に紹介されたのは「エミル・クロニクル・オンライン(「ECO」)」。ガンホーコリア設立前から韓国展開が確定していたタイトルで、韓国運営元のGravityから4月20日からはプレオープンβテストが行なわれる予定となっている。

 次に紹介されたのは韓国WayPointが開発し、HyosungCTXが運営するSFミリタリーFPS「LANDMASS」の日本展開。韓国ではLieVo Koreaによる展開が決定しており、3月30日からオープンβテストが実施されているが、ワールドワイドライセンスはガンホーが保有している。日本での運営元、サービススケジュール、ビジネスモデル等は未定となっている。

 さらに、今後韓国でガンホーコリアを通じて提供されるコンテンツとして、ケイブが開発/運営を行なっているMMORPG「女神転生 IMAGINE」、現在ガンホーとゲームアーツが開発を行なっているMMORPG「北斗の拳ONLINE」、そして「グランディアオンライン」の3タイトルが発表された。いずれも韓国での運営元は未定で、ローカライズをガンホーコリアが担当することのみ発表された。

 今回のカンファレンスではGOEKの将来像については抽象的な説明が多く、各コンテンツの具体的なサービスモデルやサービス計画について言及がなされなかったのが残念なところだ。しかし、再来年までの長期的なロードマップが示されたことにより、日本の最大手の韓国市場での戦いぶりに期待が高まったイベントとなった。

「GungHo in Korea First Step」の垂れ幕を掲げる両社代表。ガンホーのロゴに、海外進出を意識したスローガンなのか「出」という漢字を融合させている プレスからの質問を受ける両代表。いずれの質問もGravityとの今後の関係を尋ねられた。森下氏は、「Gravity側の考えはわからないが、ガンホーとしては今後とも協力的な関係を築いていきたい」とのことだ

江南区の会場はイベント会場ではなく、普段はレストランとしても営業しているパーティー会場が選ばれた 両代表の事業説明は30分ほどで終了し、あとは食事とマジシャンやダンスなどに費やされ、歓迎パーティーという雰囲気だった

【エミル・クロニクル・オンライン】
韓国ではガンホーコリアを通じてGravityが運営を行なう。4月20日からいよいよβテストが開始される。ビジネスモデルは未定

【女神転生 IMAGINE】
日本ではようやく正式サービスが始まったばかりの「女神転生 IMAGINE」。韓国ではガンホーコリアが代理店となってパブリッシャー探しを行なっている段階で、運営元は別になる見込み

【LANDMASS】
今回唯一の逆輸入タイトルとなる「LANDMASS」。韓国では3月30日からオープンβテスト中で、運営はhyosungCTX。オンラインゲームポータル「LieVo Korea」から提供予定。日本ではガンホーが展開していく。展開時期、ビジネスモデルは未定

「エミル・クロニクル・オンライン」
(c)2007 BROCCOLI/GungHo Online Entertainment,Inc./HEADLOCK Inc.
「女神転生 IMAGINE」
(c)ATLUS (c)CAVE

□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ
http://www.gungho.co.jp/
□ガンホー・オンライン・エンターテイメント・コリアのホームページ
http://www.gunghokorea.co.kr/
□関連情報
【2月20日】ガンホー、韓国に子会社GungHo Koreaを設立
自社タイトルのグローバル展開を見据えた海外事業強化のため
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070220/ghkorea.htm
【2006年11月10日】テクモ/SeedC、韓国Hyosungとの事業提携を発表
2007年3月スタートのLieVo Koreaに「LANDMASS」を提供
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061110/gstar_li.htm

(2007年4月19日)

[Reported by Dong Soo“Luie”Han / 中村聖司]



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