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【連載第245回】 あの、おもちゃを徹底レポート




家庭で本格的なダーツを楽しめる!
エポック社「TV-DARTS(テレビダーツ)」

「TV-DARTS (テレビダーツ)」
発売 エポック社
価格 20,790円
電源 ACアダプタ(同梱)
発売日 発売中



 正直に申し上げれば筆者はダーツの世界に明るくないのだが、このアイテムが本格的で、丁寧に開発された逸品であることはわかる。監修はJSDA日本ソフトダーツ協会が行なっており、全ダーツファン注目のアイテムといえるだろう。

 これまで数多くの家庭用ダーツが発売されてきたが、テレビにつなげるアイテムはこれが初めて。ダーツバーでしか体験できなかったプレイ環境が、家庭でも楽しめるようになるのだ。


セッティングは簡単。誰にでもすぐに設置できる

 パッケージの中には、本体のダーツボードのほか、ダーツの矢が6本、そしてダーツボード用のACアダプタとテレビと接続するためのAVケーブルなどが入っている。

 ダーツボードを付属の金具で壁にかけ、ACアダプタをコンセントに差込み、AVケーブルをテレビに差し込めば準備は完了だ。これらのセッティングは、ほんの5分もあれば終えられる。実に手頃な仕様となっている。

 ダーツボードのサイズは、多くの業務用機器と同じ15.5インチのものを採用。ボードの表面のセグメントは、ダーツの矢が刺さりやすい立体構造になっており、矢の跳ね返りの少ないストレスレスなプレイが可能。実戦と同等の本格的なプレイを行なうことができる。

「TV-DARTS(テレビダーツ)」本体。業務用と同じサイズなので、実戦の練習となる 「TV-DARTS(テレビダーツ)」をクローズアップしたところ。矢の跳ね返りの少ない素材を採用している 付属のダーツ。ダーツバーなどにあるものと同等のもので、投げるフィーリングなどは変わらない


プレイイメージ。実際は「TV-DARTS (テレビダーツ)」を壁にかけ、244センチ離れた場所から立って矢を投げる
 マニュアルも特筆すべき内容だ。「取扱説明書」と「ルールブック」の2部に分かれた詳細なもの。「取扱説明書」は、ダーツボードの接続方法や設置方法などから始まり、ダーツの投げ方の基本やダーツの抜き方、ダーツボードの見方までもが記されている。ちょっとした入門書並みの内容となっており、ダーツの初心者でも投げ方やルールをしっかり理解したうえで始められる。「TV-DARTS(テレビダーツ)」公式サイトでは、この取扱説明書のPDF版がダウンロードできるので、購入を検討している人は参考にしてみるといいだろう。この商品がいかに丁寧に作られているか、その一端を理解できるはずだ。

 「ルールブック」は、各ゲームの遊び方を詳細に説明している。ゲームの勝利条件やルールが明確に書かれており、さらにはダーツ用語集まで用意されているので、初心者でもバリエーションに富んだダーツのルールをすんなり理解することができるだろう。


大きく分けて5種類、合計16種類のゲームバリエーションを楽しめる

 それでは各ゲームについて紹介していこう。ゲームはダーツ定番のものと、「TV-DARTS (テレビダーツ)」オリジナルのものが用意され、大きく分けると5種類、ルール違いなどのバリエーションを含めると、16種類のゲームを楽しめる。

タイトル画面。アダルト層を意識して、シンプルでお洒落な雰囲気となっている モードセレクト画面。操作は「TV-DARTS (テレビダーツ)」本体側面のボタンを使用する


「01 (ゼロワン)」の画面。画面はこのようにシンプルな構成で、ゲームの結果や経過などを表示する
 「01 (ゼロワン)」モードは、持ち点を最も早く0点にしたプレーヤーか、ラウンド終了時に最も持ち点の少ないプレーヤーが勝ちとなる。ダーツボードに当たった得点を持ち点から減点していき、ピッタリ0点にする。持ち点が0点以下になった場合は、「BUST (バースト)と表示され、前のラウンドの持ち点に戻ってしまう。

 持ち点は、「301」、「501」、「701」、「901」、「1101」、「1301」、「1501」の中から選ぶことができ、9種類のバリエーションのゲームをプレイすることが可能だ。

「CRICKET (クリケット)」の画面。「01」とは見た目を大きく変え、違うゲームであることを表現している
 「CRICKET (クリケット)」モードには、「CRICKET (クリケット)」と「CUT THROAT CRICKET (カット・スロート・クリケット)」、「ROULET CRICKET (ルーレット・クリケット)」の3つのバリエーションがある。最後の「ROULET CRICKET (ルーレット・クリケット)」は、本ゲームのオリジナルルールだ。

 「CRICKET (クリケット)」は、すべてのターゲットをオープンさせ、最も得点の高いプレーヤーか、ラウンド終了時に最も得点の高いプレーヤーが勝ちとなる。シングル → 1マーク、ダブル → 2マーク、トリプル → 3マークとカウントし、1つのターゲットに対し3マークすると、そのエリアを「オープン」させた状態となる。オープンさせたターゲットに当てると、得点を得ることができる。

 「CUT THROAT CRICKET (カット・スロート・クリケット)」は、基本的なルールは「CRICKET (クリケット)」と同じ。ただし、自分がオープンさせたターゲットに矢が当たった場合は、まだそのターゲットをさせていない他のプレーヤーに得点が入ってしまう。

 「ROULET CRICKET (ルーレット・クリケット)」も、基本的なルールは「CRICKET (クリケット)」と同じ。ゲームの最初にルーレット画面が表示されるので、参加するプレーヤーは1本ずつ矢を投げてクリケットナンバーを決定する。

「COUNT-UP (カウントアップ)」の画面。矢が当たった場所が表示される。同じ場所に複数回当たると、色が変わる
 「PRACTICE (プラクティス)」モードには、「COUNT-UP (カウントアップ)」、「ROTATION (ローテーション)」、「TRANING (トレーニング)」の3種類のゲームがある。「COUNT-UP (カウントアップ)」は、8ラウンド終了時、最も点の高いプレーヤーが勝ちとなる。当たったエリアの得点を加算していき、合計点を競うシンプルなゲームだ。

「ROTATION(ローテーション)」の画面。20ポイント獲得を目指し、最終的に中央のブルに矢を当てる
 「ROTATION (ローテーション)」は、最も早くゴールしたプレーヤーか、8ラウンド終了時に最もポイントの高いプレーヤーが勝ちとなる。ターゲットが1から順にポイントの数だけ進んでいく。ポイントはシングル → 1ポイント、ダブル → 2ポイント、トリプル → 3ポイントと換算し、例えばターゲットが「1」の場合、1のトリプルに当てれば一気に4まで進むことができる。ポイントを20まで進めたら、次にブル (中心) を狙い、ブルに3投当てればゴールとなる。

「TRANING (トレーニング)」は、練習用のモード。矢が当たった結果に応じて、得点などが表示される
 「TRANING (トレーニング)」は、まさにその名の通りのモード。練習したいエリアを自分で決め、そこに矢を当てるトレーニングを積むことができる。

「REVERSE (リバース)」の画面。ダーツを使ったオセロゲーム。赤と青で陣地を取り合う
 「PARTY (パーティ)」は、別名「REVERSE (リバース)」という名の本作オリジナルのゲーム。8ラウンド終了時に最も得点の高いプレーヤーが勝ちとなる。ダーツの盤面を利用し、オセロの要領で陣取りゲームを行なう。シングル → 1ゲーム、ダブル → 2ゲーム、トリプル → 3ゲームとカウントし、1マークで陣地が自分のものになる。相手の陣地の両隣を自分の陣地で挟むと、相手の陣地を奪うことができる。

2つのゲームを連続してプレイする中~上級者向けの真剣モード
 「MEDLEY (メドレー)」は、2つのゲーム続けてプレイし、トータルで勝敗を競うあうモード。「01+CRICKET」と「COUNT-UP+01」の2種類のパターンがある。

 何度強調しても足りないくらいだが、遊び心地は本格的。大人のためのトイだと思う。ダーツの初心者から上級者まで、幅広いファンに親しまれるだろう。

左画面は“ブル (中央に命中)”、右画面は“LOW TON (1スローで101点以上を獲得)”のアワード画面。このような派手な演出もある プレーヤーのデータは、最大4人まで保存可能。上達の具合や過程などを見ることができる


(c) 2006 EPOCH CO.,LTD.


□エポック社のページ
http://www.epoch.gr.jp/
□「TV-DARTS (テレビダーツ)」のページ
http://tv-darts.epoch.jp/


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(2007年2月15日)

[Reported by 元宮秀介]


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