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ソニー、2006年度第3四半期連結業績を発表
ゲーム分野はPS3発売で売り上げを伸ばすも損失を計上

ゲーム分野の売上高および営業損益のグラフ
1月30日 発表

 ソニー株式会社は、2006年度第3四半期連結業績を1月30日に発表した。ゲーム分野では、売上高が前年同期比5.6%増の4,428億円、営業利益は前年同期678億円だったものが、今期は542億円の損失を計上している。

 まずハードウェアでは、新型ゲーム機のプレイステーション 3が発売されたことで、全体では増収となった。しかしプレイステーション 2は、販売数量は前年並を維持したものの、価格の引き下げがあり減収。PSPは販売数量が減少し減収となっている。

 ソフトウェアでは、PS3が新たに加わり、PSPで増収となったものの、PS2で減収となり、ソフトウェア全体では減収となっている。これらハードウェア・ソフトウェアをトータルした売上高は、前年同期を上回る結果となった。

 営業損益については、PS3の本体価格を当初よりも引き下げたことが要因となり、損失が発生。またPS3プラットフォーム立ち上げ関連費用も計上している。さらにPS2、PSPでいずれも減収となり、前年同期から1,000億円以上も下落し、営業損失を計上する結果となった。

 これに合わせて、ハードウェア・ソフトウェアの詳細な生産出荷数も発表されている。PS3では、ハードウェアが日本で81万台、北米で103万台で、合計184万台とされている。これについては、先日、日本国内でも100万台を生産出荷したという発表があったばかり。2006年度通期での見通しも600万台と、従来と変わりない。ソフトウェアは、日本で100万本、北米で420万本。

 PS2は、全世界累計でハードウェアが411万台と、前年同期比で2割程度の減少となっている。ただ、2006年度通期で1,100万台としていた見通しはまもなく達成する勢いで、今回、1,300万台へと上方修正した。ソフトウェアは7,800万本で、こちらも前年同期よりやや低調になっている。

 PSPは、ハードウェアが176万台と、前年同期の622万台から大きく数字を下げた。しかしソフトウェアは2,120万本と前年同期を上回った。特に欧州で1,000万本を生産出荷するなど、プラットフォームとしての勢いが欠けたようには見受けられない。

ハードウェアの生産出荷台数と見通し ソフトウェアの生産出荷本数と見通し


□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/IR/financial/fr/06q3_sony.pdf (PDF形式)
□関連情報
【1月16日】SCEJ、「プレイステーション 3」
日本国内生産出荷累計100万台を突破
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20070116/ps3.htm
【2006年10月19日】ソニー、2006年度連結業績見通しを下方修正
PS3の価格と仕様の変更、PSPの不調も一因に
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061019/sony.htm

(2007年1月31日)

[Reported by 石田賀津男]



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