会場：San Francisco The Moscone Center

　3月5日から9日(現地時間)に米サンフランシスコで開催されるゲーム開発者向けのイベント「Game Developers Conference 2007 (GDC 2007)」の公式サイトにて、日本人講演者とセッションが発表された。国際ゲーム開発者協会日本(IGDA日本)では、日本人講演者のリストと、講演概要の参考訳を掲載している。

　「GDC 2007」は、ゲーム開発者が同じ開発者に向けて講演を行なうカンファレンス。北米のみならず、日本や欧州など、世界各国のゲーム開発者が集まり、プログラムやサウンド、ゲームデザイン、シリアスゲームなど、さまざまな分野での講演が行なわれる。また講演の中で新作を見せるなど、重大な発表が行なわれることもある。特に今年はE3が大幅に縮小されることから、展示ブースが倍増されるなど、一般ユーザーにも注目に値するイベントになりつつある。

　現在発表されている日本人による講演は、いずれも経験レベルを問わず、誰でも聴講できるものとされている。ただし講演の言語については触れられておらず、英語での講演には日本語への通訳がない場合もある。

　講演者を見ていくと、任天堂情報開発本部制作部の青沼英二氏が、「ゼルダの伝説」シリーズを振り返りながらゲームデザインについて講演。また「マリオ」や「ゼルダの伝説」の音楽を手がけるサウンド統括グループマネージャーの近藤浩治氏が、「インタラクティブな音風景を描き出す」というテーマでゲーム音楽について語る。また近藤氏は、Dolbyのスポンサードセッションでも講演する予定。

　スクウェア・エニックス技術部部長の村田琢氏は、「『ファイナルファンタジーXII』事後分析」というテーマのもと、開発中に直面した課題の解決法や、開発ツールの紹介などを行なう。「LocoRoco」のディレクター河野力氏は、初期のアイデアや企画の売り込み、実際のゲーム制作と、開発経緯を辿りながら紹介する。

　このほか、「Killer7」などを手がけるグラスホッパー・マニファクチュアの須田剛一氏、ＫＯＮＡＭＩの「キャッスルヴァニア」シリーズのプロデューサー五十嵐孝司氏、イニスで「押忍! 闘え! 応援団」の開発ディレクターを務めた矢野慶一氏が、それぞれゲームデザインについての講演を行なう。

　弊誌では日本人の講演を含め、「GDC 2007」のレポートを行なう予定なので、ご期待いただきたい。

□Game Developers Conferenceのホームページ
http://japan.gdconf.com/
□IGDA日本のホームページ
http://www.igda.jp/
□日本人講演者セッション一覧(IGDA日本)
http://www.igda.jp/modules/xfsection/article.php?articleid=86
□関連情報
【2006年10月25日】「Game Developers Conference 2007」の公式サイトがオープン
セッション、エキスポとも大幅拡充し、過去最大規模で開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061025/gdc07.htm
Game Developers Conference 2006 記事リンク集
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060324/gdclink.htm

(2007年1月22日)

[Reported by 石田賀津男]