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文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力展」
国立新美術館で開催。FC「ドラゴンクエスト」など出展される

1月21日〜2月4日 開催

会場:国立新美術館

入場料:無料

1月21日に開館した国立新美術館。「日本の表現力展」はこの新しい美術館の展示室2A、2Bを使って行なわれる
時代を繋ぐ展示と言うことで、その昔に遊ばれた「光琳かるた」が出展されている
 文化庁とCG-ARTS協会、国立新美術館は文化庁メディア芸術祭10周年を記念した企画展「日本の表現力展」を2月4日まで国立新美術館で開催している。国立新美術館は、新しく六本木に建てられた美術館で、美術品の展示だけでなく、レストラン・カフェなども併設され、新しい美術館として注目を集めている。「日本の表現力展」は展示室2A・2Bを使って開催されている。入場料は無料。

 文化庁は「メディア芸術祭」を平成9年に設置以来、毎年表彰してきた。賞が開設された当時は「なにもなかった」状態だったが、今年の「メディア芸術祭」では世界各国から1,808作品の応募があるといった権威ある賞へと成長した。日本の得意とするコミックやアニメーション、ゲームを初めとしたインタラクティブアートなど、日本からの文化的な情報発信力の強化といった点でも、今後も注目される賞といえるだろう。

 今回の企画展「日本の表現力展」では、「メディア芸術祭」が創設されてからの10年間だけではなく、それ以前の日本古来の文化的な表現する力にスポットを当て、'50年代から2006年まで年代ごとに主要作品を展示。そこにはテレビコマーシャルからアニメーション、映画などの映像作品を始め、漫画作品、ゲームなどのインタラクティブなエンターテイメント作品をカバー。また、アーカイブギャラリー、歴代受賞作品などの展示も行なわれる。このほかに「未来への可能性」とし、CGの映像に合わせてディスプレイが立体化する作品や、座ると色が変わったり光る未来型家具など新しい形の作品も出展されている。

 ゲーム関係で言えば、ビデオゲームの礎を築いたタイトーの「スペースインベーダー」のアップライト筐体を始め、任天堂からは「ゲーム&ウオッチ」、「ファミリーコンピュータ」、「ゲームボーイ」、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション」、「プレイステーション 2」などが展示されている。

 家庭用ゲーム機では一部プレイ可能なタイトルも展示。ファミリーコンピュータ用ソフトとして「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」などが展示され、プレイ可能。たとえば「ドラゴンクエスト」では話をするためには「話す」のコマンドを選択し、その後「東、西、南、北」を選択しなければならない。いまのゲームに慣れ親しんだ若いプレーヤーの目には新鮮に映るかもしれない。そういった意味でも楽しめる展示会だ。

 ただ、展示内容に物足りなさもある。時代ごとに区切られ、その中はアニメもゲームもTVCMもエンターテイメント作品として雑多に展示されているため、10年ごとの時代的な区切りと繋がりはわかるのだが、その中がカオス状態であるためそれを不満に感じる人もいるだろう。ただ、この件については展示スペースが限られているという問題に起因している。選出側も記者会見で展示作品の選出には断腸の思いで選んだことを明らかにしており、仕方ない部分もあるだろう。さらにゲーム作品の権利関係など難しい問題もあって、こういった展示会がこれからも開催されていくことで越えていくハードルと言うことだろう。

 ちなみにゲームとは直接関係はないが、インタラクティブアートが集められた「未来への可能性」というコーナーには面白い作品が集まっている。ここに展示されている作品の持つアイディアに驚き、作品と人間との繋がりをインタラクティブの重要性と共に体感していただきたい。

タイトーの「スペースインベーダー」のアップライト筐体。日本のビデオゲームの進化はここからはじまったと言っても過言ではないだろう 任天堂の大ヒット商品のひとつ「ゲーム&ウォッチ」。手のひらサイズの液晶ゲーム機。昔はこれでかなり熱くなったものだ そしてご存じ「ファミリーコンピュータ」。家庭用ゲーム機の代名詞。今でもゲームを“ファミコン”という言葉として使われていることからも、その偉大さがうかがい知れる
横井軍平氏による“発明”のひとつ、「ゲームボーイ」。携帯型ゲーム機はいまではゲーム機という意味合いすら超えて用途が広がりつつある ファミコン用ソフトを実際に遊ぶことができる、インタラクティブな展示物もある。ファミリーコンピュータで動いている「ファイナルファンタジー」1作目 今となっては懐かしい「ドラゴンクエスト」シリーズ第1作。若い人が今、プレイすると驚愕かもしれないが、話すことひとつとっても「話す → 東、西、南、北」とコマンドを選択していた
未曾有の大ヒットとなり、タイトル通り“伝説”となった「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…」。社会現象となった。今回、プレイすることができるのはもちろんのこと、パッケージも展示されている 10年ごとに年代を区切り、作品を展示している。各10年の大まかな説明と出展作品などが書かれている
その登場自体がセンセーショナルだった、ソニー・コンピュータエンタテインメントの「プレイステーション」。'90年代のコーナーに出展されている。映像は「グランツーリスモ」。いま見ると古く感じるが、当時は驚異的なグラフィックスとして注目を集めた プレイステーション用ソフトが展示されている中に、ひとつだけスーパーファミコンのソフトが出展されている。タイトルはカプコンの「ストリートファイターII」。実際に遊ぶことができる プレイステーション 2用ソフトも「ファイナルファンタジーX」などプレイ可能なタイトルが列んだ
日本発のコンテンツとして全世界で大ヒットとなった「ポケットモンスター」については、アニメーション映画の各作品のポスターや関連商品、海外版のソフトのパッケージなど多数展示されている 日本中で一大ブームを引き起こし、当時はかなり品薄となった「たまごっち」
「アーカイブギャラリー」や、「未来への可能性」と題されたコーナーやに展示されているインタラクティブアート。実際に触ることで様々な驚きや楽しさがある。また、このコーナーを見るとインターフェイスの重要性を改めて感じることができるだろう。上から光が当たっている床に列ぶ円錐。その円錐に触れると影が虫になったり人になったり飛行機が飛んできたり…… (写真左:第1回メディア芸術祭インタラクティブ部門大賞受賞作「KAGE」)。このほかにも座ると色が変わったりする未来型の家具なども出展されていた (写真中央)


□文化庁のホームページ
http://www.bunka.go.jp/
□CG-ARTS協会のホームページ
http://www.cgarts.or.jp/
□文化庁メディア芸術祭のホームページ
"http://plaza.bunka.go.jp/
□「日本の表現力展」のページ
http://plaza.bunka.go.jp/ex/
□国立新美術館のページ
http://www.nact.jp/
□関連情報
【2006年10月20日】文化庁メディア芸術祭10周年企画展「日本の表現力」開催
日本のメディア芸術の現在・過去・未来を紹介
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061020/media.htm

(2007年1月22日)

[Reported by 船津稔]



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