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2月オープンβテスト開始予定
■ よく練られたバランスでシューティングが楽しめるカジュアルアクション「BigShot」
グラフィックスは、背景は2D、キャラクタ3Dで描かれており、低スペックPCでも良好なパフォーマンスを実現している。インターフェイスは先述したようにマウス+キーボード。キーボード側でキャラクタを左右に操作しつつ、マウスで照準を付ける。ジャンプを組み合わせることで、あらゆる方向への射撃が可能だ。 静止画面ではわかりにくいが、ジャンプ台を駆使することで大ジャンプが可能になったり、横スクロールだけでなく縦スクロールマップもあり、ボス戦は無数の“銃弾”やレーザービームのたぐいが画面内にまき散らされるなど、カジュアルゲームながらダイナミックなゲームプレイが楽しめる。 ゲームモードは、ソロプレイで腕を磨く練習モード、最大6人で腕を競う対戦モード、仲間と協力して難敵に挑むクエストモードの3種類がある。メインとなるのは対戦モードで、同作ではキャラクタレベルや所持アイテムによって、性能に極端な差が生まれないようなバランスになっており、平等感のある対戦プレイが楽しめる。 対戦モードの基本的な展開は、ステージの各所に定期的にポップするパワーアップアイテムを獲得しつつ、相手の死角から攻撃を加え、得点を重ねていくというスタイルになる。制限時間内に最も多いKILL数を稼いだユーザーが1位となる。 これは一般的なFPSと似たゲームデザインであり、パワーアップアイテムによる一発逆転もあるため、常に気が抜けない展開となる。その一方で、プレーヤースキルが如実に表れるため、単にレベルを上げ、装備を調えるだけでは勝つことは難しい。この点の味付けは「スカッとゴルフ パンヤ」に似通った部分があり、日本人のゲーマーに好まれそうである。
クエストモードは、ソロでもプレイできる気軽さが特徴となっている。クエストの中には前置きなしでいきなりボス戦からスタートするものもあり、仲間と力を合わせて巨大な敵に挑む楽しさが味わえる。クエストを達成すると、合成アイテムを得ることができる。合成アイテムは、武器や防具を強化するために素材として必要なもので、複数のバリエーションがあり、一定数集める必要があるなど、繰り返しプレイすることを前提とした設計となっている。
■ アイテムモールはレンタル制、消費アイテムは販売せず
プレーヤーは各モードをプレイすることにより、一定の経験値とゲーム内通貨ピクセルを得る。経験値を一定量貯めるとキャラクタがレベルアップし、ピクセルを消費することでキャラクタの性能を強化するアイテムが購入できる仕組みだ。ちなみに同作におけるレベルアップは、必ずしもキャラクタの性能強化を意味せず、レベル制限が掛けられた武器や防具、そしてマップの開放を意味する。 また、プレーヤーは、最初に3人のキャラクタの中からプレーヤーキャラクタを選択するが、それ以外にも「傭兵キャラクタ」と呼ばれる追加キャラクタもピクセルやネクソンポイント(現金)で購入できる。 傭兵キャラクタは、傭兵と名が付くだけあって、通常キャラとは扱いが異なる。具体的には装備が変更できないかわりに、通常キャラでは使用できない特殊攻撃を備えている。また、“有料キャラクタ”であるため、傭兵キャラで各モードをプレイすると、終了後に得られるピクセルが多くなるというボーナスが付く。装備が変更できず、武器も特殊ということで、ゲームに慣れたユーザー向けの要素といえる。 正式サービスで実装されるアイテムモールでは、ゲーム内通貨ピクセルでは購入できない武器や防具、傭兵キャラなどを期間限定でレンタルすることができる。価格は1週間で1,500ウォン(約190円)、1カ月で3,200ウォン(約412円)、1年で8,500ウォン(約1,096円)程度となる。この値段設定は、韓国サービスのもので、日本でどうなるのかは未定だ。 なお、アイテムモールのスタンスとして珍しいのは合成アイテム以外の消費系アイテムが存在しないところだ。韓国産のアイテム課金制タイトルの中には、現金の力が戦局を左右することを黙認しているタイトルが少なくないが、「BigShot」では、消費系アイテムは原則的にゲーム中に定期的にランダムポップすることでのみ得ることができる。これにより、対戦バランスの崩壊を防ぎ、純粋なシューティングゲームとしてのクオリティを維持している。 一方、現時点での課題としては、コミュニティ機能が弱いところだ。ロビーではチャットが行なえず、ホストが立てたルームの中でのみチャットが行なえる。韓国では、“ネクソンプラグ”と呼ばれるメッセンジャー機能を備えた外部アプリケーションを無償提供しており、ユーザーはこれを利用して簡単にマッチングすることができる。
日本では“ネクソンプラグ”のサービスがないため、うまくマッチングできない可能性もある。ネクソンジャパンでは、コミュニティ機能を補うため、6人というルーム制限を取り払って、数十人が同時に入れる“広場”を提供することを検討しているという。すでにクローズドβテストの募集は締め切られているが、2月にはオープンβテストもスタートする。シューティングファンは一度触れてみてほしいタイトルだ。
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□ネクソンのホームページ (2007年1月11日) [Reported by 中村聖司]
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