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会場:ディファ有明
この大会には、全国114店舗で開催された予選を勝ち上がったチームに、当日抽選枠での参加チームを加えた、計128チームが参戦。プロデューサーの馬場龍一郎氏による開会宣言の後、決勝大会が開始された。 会場には2005年10月の前回大会(前作「機動戦士ガンダムSEED 連合 vs. Z.A.F.T.」での大会)同様、32台の筐体を用意して、ベスト8が出揃う4回戦までを一気に実施。レギュレーションは、試合時間が210秒と長めで、ステージは「アーモリーワン 工廠エリア」、その他はデフォルト設定となっている。 ベスト8に残ったチームの組み合わせを見てみると、プロヴィデンス&ラゴゥが3組、アカツキ(オオワシ装備)&デュエルが2組、プロヴィデンス&ストライク(バズーカ)、ストライクノワール&ランチャーストライク、ランチャーストライク×2がそれぞれ1組。 コスト560+420という組み合わせは4回戦まででも圧倒的に多く、時折450+450が見られる程度。590や280以下の機体は極めて稀だった。使用機体は560ではプロヴィデンスが目立ち、ついでフリーダム。アカツキ(オオワシ装備)の使用者は少なかったが、上位に勝ち抜いた数は多かった。相方となる420では、ラゴゥ、ストライク、デュエルが目立っており、前作の登場機体に人気が集まっていた。 もう1つ目立ったのは覚醒の選択で、ほぼ全てのプレーヤーが「SPEED」を選んだ。攻めはもちろん、危ないときの緊急回避にも使える点が優秀ということだろう。また相手が「SPEED」覚醒を使った場合、自分も「SPEED」覚醒を使用するのが最も対応しやすいという利点もある。 決勝に残ったのは、「カフラン・ザラ」チームと「だるびっしゅ」チーム。どちらもプロヴィデンス+ラゴゥという組み合わせになった。決勝戦までの戦いを見ていると、ラゴゥが広く走り回って敵をかく乱するのはもちろんだが、プロヴィデンスが攻めのタイミングを逃さず前に出て行く姿が目立った。距離を開けたり障害物を使ったりしてドラグーンでの遠隔攻撃はしていたが、それにこだわってラゴゥとの連携が合わなくなるという悪いパターンが、この2組では見られなかった。 ベスト8以降は2本先取で進められており、決勝戦も同様のレギュレーションで行なわれた。まず1戦目は、それぞれの同機体がぶつかり合う展開で戦闘が進行。ここで「カフラン・ザラ」チームがやや押され、乱戦へと持ち込んで仕切り直しを図るが差を取り返せず、「だるびっしゅ」チームが1本先取した。 2戦目は始めから混戦となり、この組み合わせにしては珍しく、4機が至近距離で撃ち合うという展開に。乱戦の中で最初に落ちたのは「だるびっしゅ」チームのプロヴィデンス。これで波に乗って試合を優勢に進めた「カフラン・ザラ」チームだったが、終盤に猛烈な反撃を受け、最後は覚醒からの集中攻撃で「だるびっしゅ」チームが逆転勝利。見事に2連勝で優勝を決めた。
全ての試合を見終えた馬場氏は、「全ての試合が非常にレベルが高く驚きました。僕らが想像もしないようなプレイを見せてくれたことが、何よりも嬉しく思います」と挨拶した。
■ 開発者トークショー
川瀬氏への質問は、「ランチャーストライク、ストライクノワール、プロヴィデンスが強すぎるようですがどう思いますか?」というもの。「痛いところを突かれました」と言いよどんだ後、「強いですね」とだけ答えた。後で見つかる戦法によってバランスも変わってしまうため、ただ認めざるを得ないといったところだろうか。 尾畑氏には、「モビルスーツの調整で大変だったのは?」という質問。「バランス調整も大変ですが、低コスト機体の個性を上げたかった。核ミサイルを積んだりして、今までにない遊び方をかなり実現できたと思います」と答えた。 渡邉氏への質問は、「続編の予定はありますか」という直球だったが、「我々はいつもやる気満々です」と肯定的に答えた。さらに横の馬場氏からは、「ちょこちょこ大阪に行っています」という意味深な発言もあった。
最後になった岩村氏には、「『グリーンホーミング』はバグですか?」という質問が寄せられた。「グリーンホーミング」というのはプレーヤー間の通称で、ロックオンターゲットが緑色の遠距離にいる敵に、誘導性の高い射撃ができるというテクニック。岩村氏は前回大会でのトークと同様、「仕様です!」と一言で答えた。
■ PSP「機動戦士ガンダムSEED 連合 VS. Z.A.F.T. PORTABLE」
シリーズ初の携帯ゲーム機用ソフトというのが最大の特徴ではあるが、アドホックモードで最大4人での通信対戦に対応するのも見逃せない。PS2版のような画面分割ではなく、それぞれのスクリーンでプレイできるのはかなり魅力的だ。対戦だけでなく、2人でアーケードモードの協力プレイもできる。 またPSP版のオリジナルモードとして、「ミッションモード」を収録する。プレーヤーは地球連合軍、またはザフトの兵士となり、さまざまな条件が課されるミッションをクリアしていく。1つ1つのミッションは短時間で終わるそうだが、合計数は約300と、かなりのボリュームになるようだ。 会場では、ゲームの紹介ムービーが上映された後、ラクス/ミーア役の声優の田中理恵さんが、実際にステージ上でプレイした。PS2版のプレイ経験があるという田中さんは、PSP版もさほど戸惑うことなく操作し、覚醒を見せる前にステージをクリア。なかなか好感触だったようで、「すごく白熱しますね。対戦をやるとムキになってやっちゃいそう」と話していた。
この後から会場のロビーに試遊台が置かれ、来場者は自由にプレイできた。実際にプレイしてみると、グラフィックスの再現性はかなりのもので、ACやPS2と違和感がない。それどころか画面が横に広くなった分、視界が広がっていた。フレームレートは可変で、乱戦時はややフレームレートが低下する場面もあったが、プレイに大きく支障が出るというほどではなかった。まだ開発中とはいえ、「PSPでここまでできるのか」と驚かされた。
(C)創通エージェンシー・サンライズ・毎日放送
□バンプレストのホームページ (2007年1月9日) [Reported by 石田賀津男]
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