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【連載第239回】 あの、おもちゃを徹底レポート




人間観察を楽しめる大人向きのトイ!
KONAMI「デジリーマン」、「デジOL」

「デジリーマン」、「デジOL」
発売 KONAMI
価格 各2,100円
電源 ボタン電池(LR44電池)×2(同梱)
発売日 発売中



 「たまごっち」に代表される小型液晶を使った“バーチャルペット”は、バリエーションには数あれど、基本は子供向きだ。しかし、この「デジリーマン」は異色中の異色。対象年齢は20歳以上、という大人向けのトイだ。

 しかも育成するのは動物や昆虫ではなく、“大人の人間”だ。シリーズは、サラリーマンが主人公の「デジリーマン」、OLが主人公の「デジOL」、そしてシンガーが主人公の「デジシンガー」の3種類が発売されている。

 今回は「デジリーマン」と「デジOL」の2種類を入手したので、その“独特”の遊び心地をレポートしていきたい。

パッケージ。右上に「対象年齢20歳以上」と書いてある点が、この商品の独特さを物語っている



テンションが上がれば仕事にまい進、下がればさぼりまくる!

「デジリーマン」のタイトル画面。テスト用電池が内蔵されているので、絶縁体を引き抜くだけでスタートできる
 「デジリーマン」は、25歳のサラリーマン。「デジOL」は、32歳のOLという設定だ。ふたりとも我々と同じようにリアルタイムの時間帯で生活し、朝起きれば、昼間は仕事をし、夜になればたまには合コンもする、と一般的なビジネスマンのライフスタイルを過ごしている。

仕事をする「デジリーマン」の姿。テンションを上げて仕事をさせよう 「コウツウヒ、セイサンシナイト……」。ときどき、このような心のつぶやきが表示される
仕事中に休憩を取る「デジOL」の姿。シンプルなドット絵だが、情景を巧みに表現している 「デジOL」のつぶやき。いかにも実在のOLが語りそうな内容が面白い


 デジリーマンの主人公は「ヤツ」という名前が、「デジOL」の主人公には「アノコ」という名前が用意されている。ふたりに共通するのは、「ダメ要素」もたくさんある、ということだ。テンションが高ければ仕事をバリバリとこなすが、テンションが下がると会社をさぼってしまう、という悪いクセがある。

 そんな人間くさい「ヤツ」と「アノコ」を何とか奮闘させて、仕事にまい進させたり、恋の花を咲かせたりするのが大きな目的となる。

 プレーヤーができることは、大きく分けて2種類ある。ひとつ目は「スケダチ」。例えば早朝、「ヤツ」や「アノコ」が金縛りにあってうなされると、アラーム音が鳴る。このときに本体のボタンを約10秒間のうちに30回連打できれば、危機から救い出すことができるのだ。

 ふたつ目は「ジョゲン」。「ゴハンヲタベヨウカ」などとの問いに二択で「クットケ」「フトルヨ」などの回答が表示される。このうちのどれかを選ぶことで、「ヤツ」や「アノコ」のその後の人生に影響を与えることができる。

金縛りに苦しむ「デジリーマン」。ピンチだ! ひたすたBボタンを連打しよう 金縛りから解放され、悦びを表現する「デジリーマン」。こうしたリアクションも楽しさのひとつ


 ほかにできることは、「ヤツ」や「アノコ」の観察だ。彼らは1時間ごとに行動を変える。彼らが今何をしているか、くわしく知ることができるのだ。また、「ヤツ」や「アノコ」は筆まめのようで、昨日あった出来事などを日記帳やブログに書き記す。これらを読むのも大きな楽しみとなっている。

「デジリーマン」の日記。ぶ、部長と何をやったというのだろう……? 「デジOL」のブログ。話題の中心は、やっぱり恋の話だ


 ちなみに筆者の「ヤツ」も「アノコ」も、いつまでたってもテンションは低いまま。あまりの働かなさぶりにあきれてしまった。筆者の「ヤツ」も「アノコ」も毎朝金縛りにあう体質のようで、覚醒に苦しんでいる。前述の通り、このときにBボタンを10秒間のうちに30回連打すればよいのだが、ボタンが小さいため、これがなかなか難しい。連打に失敗すると、目覚めが悪いといって不貞寝をし、出社拒否をするのだ。出社拒否をしたら午前中はそのままコンコンと眠り続ける……。

不貞寝をし、出社を拒否する「デジリーマン」と「デジOL」。チャンスを待って彼らのテンションを上げよう


 仕事への復帰のチャンスは、14時30分にも訪れる。このときに成功すれば、「ヤツ」も「アノコ」も晴れて業務にいそしむのだが、失敗すると「ダメ度」はさらに増す。仕事へ行くのは完全にあきらめて、パチンコ屋へいくわ、パソコンを買いにいくわ、漫画喫茶で時間をつぶすわ、男にナンパされるのを楽しむわ、もうやりたい放題。ブラックユーモアとしては上等だが、自分を重ねて笑うに笑えない人も多いのではないだろうか……。

出社しないでPCを購入して、ご満悦の「デジリーマン」 喫茶店で食事を取る「デジリーマン」
ナンパされてどこか誇らしげな「デジOL」 パチンコに夢中になる「デジOL」


梱包材をひたすらつぶすミニゲーム「プチつぶし」
 恥ずかしながら、3日間のテストプレイのうち、筆者の「ヤツ」も「アノコ」もテンションは低いまま。わざわざ早朝に起きて、彼らを金縛りからとこうと奮闘したのだが、うまく指が動かず、彼らの目を覚ますことができなかった。テンションが上がった彼らは、仕事と恋にものすごい力を発揮するらしいが、残念ながらそれを見ることはかなわなかった……。

 しかし、これもこの「デジリーマン」と「デジOL」の魅力のひとつといえるだろう。いまだかつてここまで“人間くささ”を表現したトイはなかったし、ブラックユーモアのセンスもよい。

 ブラックユーモアは、収録されたミニゲームにも発揮されている。5種類あるミニゲームのうちの「プチつぶし」は、梱包材をひたすらブチブチとつぶしていくだけのゲームだ。「カップラーメン」は、その名の通りの仕様。カップめんを蒸らす3分間を計れるキッチンタイマーだ。あまりのくだらなさに、つい笑ってしまった。

本体にあらかじめ端子類が付いているので、接続は簡単だ
 「デジリーマン」、「デジOL」、「デジシンガー」を接続して、通信することもできる。通信をすると、名刺が交換され、その相手を「スキ」か「キライ」か選ぶことができ、この内容は日記やブログに反映されるのだ、という。

 1ゲームの期限は、約13~18日間だ。ゲームはエンディングを迎え、「ヤツ」や「アノコ」とのお別れが描かれる、という。エンディングの中には、「ヤツ」がバリバリ出世して社長になったり、「アノコ」が結婚相手を見つけて寿退社したりする内容のものもあるようだ。

 はたして、筆者の「ヤツ」や「アノコ」はどのような結末を迎えるのだろうか。興味はつきないので、必ずこの目でエンディングを見届ける予定だ。

(C) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.


□KONAMIのページ
http://www.konami.jp/
□「デジリーマン」のページ
http://www.konami.jp/th/digi/


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(2006年11月30日)

[Reported by 元宮秀介]


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