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会場:Necca秋葉原店
■ 日本初となる賞金トーナメントがついにスタート、Clairさんの聖歌斉唱も
「A3」は現在「KWAON」と「REDYAN」の2つのサーバーがある。それぞれのサーバーにはテモズとクァナトという国家があり、最大13人のギルド単位で参加できる国家の元首、「トール」を決定するトーナメント戦が隔週で行なわれている。トーナメントの翌週にはサーバー内の最強決定戦も行なわれており、“ギルドの戦い”を前面に押し出した作品となっている。 賞金トーナメントはこの作品の特長を活かし、「プロゲーマー制度」を導入した上で、総額200万円の賞金獲得を目指してプレーヤー達が腕を競い合っていく。まず、今年の12月17日に“プロゲーマー”を選出するトーナメントが開催される。このトーナメントは10月23日~11月8日の間に騎士団長の募集と、10月25日~11月10日に騎士団員の募集が行なわれた。結果、今回は28の騎士団が参加することになった。 今回のトーナメントでは上位4騎士団がガンホーとの「プロ契約権利」を獲得することとなる。彼らプロゲーマーは2007年3月に開催予定の第2回賞金トーナメントで上位入賞したとき、賞金が獲得できる。賞金を得るためには、まず1度大会に入賞(上位4位)してプロ契約を行ない、その上で次の大会でも上位入賞を果たさなくてはいけない。賞金は1位が80万円、2位が60万円、3位が40万円、4位が20万円となっており、騎士団への賞金配布もガンホー側の指定した分配となる。 ガンホーでは「A3」においてこの賞金付きトーナメントを定期的に行ない、「バウンティバトルオンラインRPG」としてアピールしていくという。この構想そのものは今年の6月に発表されていたが、法律など様々なポイントを考慮し、今回ようやくスタートすることになった。この構想が発表され、さらにビジネスモデルも月額制からアイテム課金制へと移行したことで復帰したプレーヤーや、トーナメントに参加するプレーヤーの数も増え、ギルドの再編なども活発になったという。いよいよプランが具体的になったことで、プレーヤー達の動きが今後どう変化していくか、そしてガンホーも含めた運営側の動きがどうなっていくかも興味深いところだ。 イベントでは広報担当を務めるガンホー第二マーケティング部部長代理 小島幸博氏の挨拶に始まり、第二マーケティング部第二企画課 上村健太郎氏によってトーナメントの詳細が説明された。その後アンセム(聖歌)を歌うアーティストのClairさんが登場し、トークショウでアンセムに関わる秘話や、Clairさんが「A3」にハマっているエピソードなどが語られた。 賞金トーナメントのテーマソングとなっている「So long~戦いのANTHEM~」の、名付け親は小島氏である。最初に歌詞を作るとき、「A3」のキーワードとして、“暗黒”や、“血しぶき”、“裏切り”といった言葉が挙がり、どんな歌にしようかClairさんは困惑してしまったという。様々な言葉から歌詞を作り上げ、タイトルも「So long~戦いのANTHEM~」に決定した。 小島氏は、「『So long』は『じゃあね、またね』という意味です。オンラインゲームでは、騎士団やパーティーなどの仲間と『またね』といって別れる。戦いの後も再会を気軽に約束できるような、タイトルにしたんです」と語った。この「So long」というフレーズは歌詞の中にも織り込まれている。 それから話は、Clairさんの「A3」体験談へ。この歌をきっかけにプレイを始めたClairさんだが、現在65レベルの聖騎士をプレイしているという。上村氏に「次はどんなクエストがいいの?」という質問をぶつけたりしながら、かなり濃いプレイを楽しんでいるようだ。パーティーに参加し効率のいいレベル上げを目指しプレイを続けており、現在の目標は騎士団入団だという。死亡したとき落としたアイテムを他のプレーヤーに持っていてもらって感動した話など、プレーヤーならではのエピソードを披露した。 イベントはこの後、次期アップデートの紹介や、Clairさんによる聖歌斉唱、そして対戦専用のトーナメントサーバーのカウントダウンタイマーが入れられた。トーナメントサーバーは11月27日よりオープンとなり、参加プレーヤー達はここでトーナメント専用キャラクタを作り、12月17日に開催される本戦に備えることとなる。 会場で上村氏や、ユーザーに話を聞いてみたのだが、現在、「A3」ではレベルの高いプレーヤー達によって結成されたギルドが上位を占めていて覇者となる騎士団がある程度固定されてしまっているという。それというのも、現在のルールでは、160以上のキャラクタはレベルを上げるのがキツイ代わりに強力な力を得ることができるため、160以上のメンバーを揃えることができた騎士団が勝つ、という形になってしまっているためだという。 現在のレベルキャップである165レベルに到達したプレーヤーはまだほんの数人だが、彼らの存在で騎士団の優劣が決まっているというのが現状のようだ。戦術やチームワークではなく、単純にキャラクタ育成にかけた時間で勝敗が左右されてしまうのは、PvPをテーマとしているゲームにおいて、今後考えなくてはいけない問題であるだろう。
賞金トーナメントはこのルールを受けてか、出場メンバーは160レベルに固定される。出場メンバーは7~13人と幅が持たれているが、チームワークや戦術、メンバーの職業構成も勝負の重要なファクターとなってくる。このトーナメントをきっかけにプレーヤー達の戦術研究が一層深まることだろう。トーナメント本戦、そして今後の動向に注目したい。
■ パーティー推奨の高レベル地域、闇の帝国ウェデート 開幕式では、12月下旬に実装される大規模アップデート「Part IV」の情報の一部も公開された。「Part4」は韓国では2005年の5月に実装している。日本のスケジュールとかなりのずれが生じているが、日本でのサービススケジュールや、アイテム課金制に合わせた再調整、バランスの検討などを行なった上で実装されるという。 今回の発表は概要に限られた形となったが、12月の初旬にはより詳細な情報が公開されるという。「Part IV」では闇の帝国「ウェデート」が舞台となり、今まで以上に強力なモンスターがプレーヤーの前に立ちふさがる。 この新しい場所に到達するための条件は現在は明らかになっておらず、実装時にプレーヤー達が協力して見つける必要があるようだ。「ウェデート」では「忘却の沼シド」が冒険者の安全地帯となる。ここにいるNPCは魔物の姿をしている者も多いが、クエストやアイテム販売なども行なうことができる。 ウェデートのモンスターの大きな特徴は、「特殊攻撃」をしてくることだ。補助魔法の効果を消してしまったり、移動速度を下げてしまうなどプレーヤーを不利にする効果を持った攻撃をしてくる。このため、ウェデートで狩りをするプレーヤーは今まで以上にパーティーで協力し、互いをかばい合う必要があるという。
この他新マップの「ハムツ」や追加要素も用意されている。新しい課金アイテムに関しても100を越える種類のものを提案しているということで、「A3」はまだまだ大きくその姿を変えていくようだ。
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□ガンホー・オンライン・エンターテイメントのホームページ (2006年11月27日) [Reported by 勝田哲也]
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