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【連載第237回】 あの、おもちゃを徹底レポート




アイドル犬を育てる小型液晶ゲーム!
タカラトミー「アイドルパピー」

「アイドルパピー」
発売 タカラトミー
価格 3,675円
電源 単4アルカリ電池×2
発売日 発売中



 今回紹介する「アイドルパピー」は、犬を飼う液晶小型ゲーム。この種のゲームは元祖的存在の「たまごっち」をはじめ、これまでに多種多様の商品が登場してきたが、この「アイドルパピー」ではこれまでにない2種類の仕掛けを搭載している。

 ひとつ目は、カードを抜き差しすることでゲームのモードを替えるカードリード機能。ふたつ目は、本体を傾けることで犬を散歩させる傾斜センサー機能。この2種類の新機能が、従来の液晶小型ゲームにどのような新しい遊びをもたらしているのか、その点を中心に紹介していこうと思う。


アイドル犬を育てて、アイドル度をアップさせる

 ユニークなのが、飼う犬が雑誌やTV番組に出現しているアイドル犬だという設定。自分のパピー(子犬)のお世話をして、トップアイドルに育てることが目標となる。

 パッケージには本体のほかにパピーカードが2枚ついており、これを使いながらゲームを進める。ちなみに筆者の購入した「シャイニーブルー」タイプは、チワワかパグかどちらかの犬を飼うことができる。筆者は自分の好みからチワワを選択した。

「アイドルパピー」本体。ターゲットである小さな女の子を意識したキュートなデザイン 画面は、最近この種のゲーム機器でよく使用される透明液晶を採用している 付属のパピーカード。子犬が可愛らしく描かれており、表面にはキラ加工が施されている


 ゲームは「おうちモード」と「おでかけモード」の2種類から成り立っている。本体に「パピーカード」を差し込むと「おうち」モードになり、「パピーカード」を引き抜くと「おでかけモード」になる仕組みだ。

本体に「パピーカード」を差し込むと「おうちモード」になり、引き抜くと「おでかけモード」になる


 「おうち」モードでは、「おせわ」と「くんれん」の2種類の行動を行なう。

 「おせわ」は、パピーの日常のお世話。お腹をすかしたらドッグフードを与え、ウンチをしたら掃除をする。病気になったら、治療をする、といったオーソドックスなものだ。

基本画面。可愛らしいパピーの姿を鑑賞したり、次に何をするか決めたりする 「おせわモード」のひとつ。ドッグフードを与えているところ ウンチをしたら掃除をして、飼育場をキレイにする


 「くんれん」は、「パピー」の「のうりょく」を上げられるミニゲーム。画面中のパピーが右を向いたら、すかさず本体を右に傾ける。パピーが左を向いたら、同様にして本体を左に傾ける。

 パピーが向く方向へ本体を正しく向けることができたら成功だ。20回以上成功すると、「パピー」のパラメータが上昇し、「のうりょく」がアップする。

「くんれん」の模様。すばやく左右に向きを替えるパピーの動きをよく見て、本体を同じ方向に傾ける


 「おでかけモード」は、街の中を自由に散歩し、公園で遊んだり、買い物をしたり、アイドル犬としての仕事をすることができる。

 散歩の方法は、本体を上下左右に傾けること。こうすると、パピーがその方向に歩き始める。街の中には、公園やお店、スタジオなどのさまざまな施設があるのだが、最初はマップ上には表示されず、プレーヤー自身の手でそれらの施設を発見することでマップ上に書き加えられていく。

「おでかけモード」。本体を上下左右に傾けると、パピーがその方向へ歩き出す ストアでお買い物。毎日もらえるお小遣いを使って買い物も楽しめる
公園は無料で使える便利な施設。遊ばせると「調子」がよくなる


 パピーは散歩を続けていると、どんどんお腹をへらしていく。空腹が頂点に達したら、散歩はそこでおしまいになる。パピーがお腹をへらす前に、目的の施設にたどり着けるか、そこが駆け引きのひとつになっている。実際に筆者はパピーの調子を上げるために公園を探したのだが、なかなか見つけることができず、パピーがお腹をすかし、そのたびにやり直しをしたものだ。

 散歩をくり返し、スタジオなどを発見していくと、次第にパピーに仕事が舞い込むようになる。画面のアイコンが点灯したら、仕事の依頼が来たという目印だ。Aスタジオではラジオやアフレコの仕事、BスタジオではCMやテレビ番組の収録、Cスタジオでは、雑誌やホームページ用に写真の撮影を行なう。

仕事の依頼。「おさんぽモード」で指定されたスタジオへ行くと、仕事は完了となる


 これらの仕事を行なうと報酬が手に入り、それを元手にさまざまな施設を利用できるようになる。スポーツクラブやドッグスクール、ミュージックスクールなどなど、これらの施設でトレーニングを受けると、パピーの「のうりょく」のパラメーターが上がる仕組みになっている。

施設利用のひとつ。ボイストレーニングを行ない、アイドル犬としての「のうりょく」を上げる


 愛情を注げば注ぐほど、パピーはアイドル犬として輝くようになり、可愛らしさを増していく。タレントレベルは1から8まであり、長く遊べる配慮がなされている。自分のパピーの可愛らしさに魅せられたら、とことんまで遊びこめるだろう。


他の本体やアーケード機との連動もある

 またこの「アイドルパピー」は、他の本体やアーケード機「ミュージックチャンネル」と通信できるようになっている。他の本体とは、内蔵された赤外線通信機能を使い、散歩中や買い物で手に入れたアイテムを交換したり、ミニゲームの「おにごっこ」を遊んだりすることができる。

 アーケード機の「ミュージックチャンネル」との連動はさらに凝っている。「アイドルパピー」の本体を「ミュージックチャンネル」の本体にセットすると、液晶画面に表示されていた自分のパピーがモニターに3Dグラフィックスとして表示されるのだ。「ミュージックチャンネル」ではパピーがCMの仕事をするという設定で、リズムアクションゲームを楽しむことができる。ゲームを1回遊ぶと、パピーやアイテムが記録されたカードを1枚もらうことができる。

 小さな女の子向けの商品だが、実に凝った内容になっている、と感じた。カードや傾斜センサーを利用した遊びは成功しているし、何より育てる犬がアイドル犬だという設定がふるっている。主人公である犬が可愛らしく表現されているため、多くの女の子から親しまれる商品になる可能性を秘めている。

(c)2006 カプコン・タカラトミー


□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「ワンタメ アイドルパピー」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/wantame/


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(2006年11月2日)

[Reported by 元宮秀介]


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