【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

Wii「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」
ファーストインプレッション

12月2日 発売

価格:6,800円

 12月2日に発売される任天堂の新ハード「Wii」のロンチタイトルとして、ひときわ注目度の高い「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」。本稿では、実際にゲーム序盤をプレイしてみて感じた本作の印象をお伝えしていく。


■ リンクとの一体感はこれまでの作品以上!! 〜Wiiリモコンを使ったアクション

「ゼルダ」おなじみのパチンコも、直感的操作で遊べる
 まずは、皆さんがもっとも気になっているであろう、Wiiリモコンを使った操作感覚についてのインプレッションから。「いたって良好」というのが率直な感想。コントローラの形態は、「ヌンチャクスタイル」で、コントロールスティックでキャラクタの移動が行なえる。

 そして、Wiiらしさが炸裂するのは攻撃に関して。右手のリモコンを振ると縦斬りと横斬りが、左手のヌンチャクを横に振ると回転斬りが、ヌンチャクのZボタンを押しつつコントロールスティックを上に入力してリモコンを振ると突きが出るようになっていたが、どのアクションもコントローラを軽く操作するだけで技が出る(ちなみにAボタンを押すとジャンプ斬り)。

 特定のアイテムを使って射撃や投擲を行なう際も、Bボタンを押しながらリモコンのポインター部分をモニターに向け、画面に表示される照準を動かして狙いを定め、Bボタンを離せば射撃が行なえるという一連の動作に対して、リンクがスムーズに動いてくれる。文章にして書くと長いが、直感的プレイが可能だ。

 プレイするまでは、大げさにリモコンを操作しないと反応してくれないのではないか? と心配していたが、プレイ開始から5分も経たない間にそれは余計な気苦労だったと思い知らされた。連続してプレイしたものの、手首が痛くなるなどの嫌な疲労感はまったくなし。コントローラを振るという自分の動作と、画面内のリンクの動きがある程度シンクロしていることで、これまでの作品とは違った爽快感を得ることができた。

 今回、「リンクが狼に変身する」という強烈な要素が明らかにされているが、このコントロールに関しては、狼になったリンクでも直感的かつスムーズにプレイできた。狼らしいスピーディな移動、攻撃、そして動物ならではの能力は、人であるリンクとはまた一風違ったプレイ感覚が楽しめる。人に戻っても、あの感覚は懐かしく、またプレイしてみたいと思わせるものがあった。

 筆者がもっとも好感を持ったのは、“Wiiリモコンをありとあらゆる場面で振ったりかざしたりさせておけば満足するだろう”といった、新ハードと同時発売されるタイトルにありがちな「目新しさ」のみを前面に押し出す、安直な作りをしていなかった点。リモコンを振ったり画面にかざしたりしたほうが楽しい状況では直感的な操作を、コントロールスティックとボタンによる操作のほうが適している場面では従来通りの操作を、という具合に、それぞれの操作法の長所をうまく使い分けている。

 また、飛び道具を使ったときの発射音が右手のリモコンに内蔵されているスピーカーから聞こえ、それが当たったときの音がモニターから聞こえるといった細かい演出もなされている。Wiiリモコンという新たなパートナーとゼルダの相性は、はっきり言って抜群だ。「このアイテムをとったらあそこにいって、こっちに戻って……」といったいわゆる“おつかい”的なパートでも、このリモコンによる直感的操作が加わることで、単なる作業ではなく、緊張感を持って、新鮮な気分で遊べたことは特筆に価しよう。

■ 「ゼルダらしさ」がてんこ盛り!! 〜謎解きと仕掛け

狼になったリンクと謎のキャラクタミドナ。ミドナの助言はゲームをスムーズに進行させるという点においてありがたい
 次は、「ゼルダの伝説」シリーズの面白さを支える重要な要素の1つである、謎解きや仕掛けについてみてみよう。

 ゲーム中に登場する人々(動物)の何気ない言動の中に隠されているヒントや、マップ内に設置されているギミックの中から、謎解きに関係のありそうなものを探すことから始まり、それをもとに、思いつくアクションを起こしつつ謎を解いていくという流れは今作でも健在。

 1つの謎を解くときに利用した手段(たとえば、ダンジョンの出入口を塞ぐ岩を爆弾を投げて破壊)を、また別の場面の謎解きで応用(爆弾を投げても届かない位置にある岩を、あるアイテムを利用しつつ爆弾を運んで破壊)できるようにしてあるなど、一度身に付けた技術を、後々のプレイに活かせる奥深さも実にゼルダらしい。このほかにも、村人同士の内緒話を盗み聞きする場面で、距離によって会話の文字の大きさが変わるなど、謎解きを面白くするための細かな演出が随所に見られたのも好印象だ。

 今回プレイできた範囲内(全体的なボリュームはわからないが、恐らく序章にあたる部分)ですら、もう1人の担当者とああでもないこうでもないと意見を交換しながらプレイ。謎を解いた後で、「あいつのセリフがヒントになっていたのかぁ」と登場人物との会話を思い出したり、「こういう使い方をするのかぁ」と思いもよらないアイテムの使用法に驚いてみたり、「なるほど、よくできてる」と感心させられる部分が多かった。

 村やダンジョンに設置されている仕掛けの多様さもやっぱりゼルダ。地面に穴を掘ることができたり、燭台に火を灯せたり……とにかくあらゆる場所にいろいろな仕掛けが施されており、たとえそれが現在進行中の謎解きとは関係のないこととわかっていてもアクションを起こさずにはいられない気分になる。

 また、行く手を遮る柵を馬に乗って飛び越えたり、サルと協力しつつダンジョン内の仕掛けを突破してみたり、登場する動物たちと力を合わせながらゲームを進めていく場面も数多く確認できた。今作をプレイする際には、単純に犬を抱っこしたり、羊をなでたりすることで気持ちが癒されるだけでは終わらない、さまざまな動物たちとの触れ合いにも注目して欲しい。

■ 幻想的かつ独特の雰囲気を演出 〜グラフィックスとサウンド

光まばゆい独特のグラフィックス表現。ぜひ注目してもらいたい
 本作がはじめて公開されてから、「大人っぽいリンク」と、今までのシリーズの世界観をさらに1歩推し進めたと思われる幻想的なグラフィックが印象に残っていたが、今回体験してそのインパクトはさらに記憶に残るものとなった。

 特に記憶に残ったのは光の使い方。光あふれるシーンでは、光が画面全体を包み込み、すべてのものがまばゆく見えるし、ダンジョンの中ではランプに照らされてほわぁっとしたイメージのやわらかい光がキャラクタを浮かび上がらせる。星空のシーンでは家の明かりが暖かく……とにかく光の表現が非常に記憶に残る。それに伴い、影の表現も落差を持ったものになっていつつも、全体がやわらかいテイストでまとめられていて、どぎつい感じは受けない。もやがかかったような表現も散見されるので、その相乗効果もあるのだろう。

 グラフィックスの表現に関して細かいことはわからないが、いわゆるHDR表現のようなものもたくさん見られた。また、水の表現や毒の霧などもかなり凝っている。ネタばれを避けるために抽象的な表現ばかりになってしまったが、とにかくこのライティングのみならず、独特といえるグラフィックテイストには注目していただきたい。

 そしてもう1つ。この世界の構築に寄与していると感じられるのが、オーケストラによるサウンドだ。心細いシーンでは細い旋律が悲しげに聞こえてくるし、衝撃の事実が明かされるシーンではこれまた圧倒的な楽曲がドンッと前に出てくる。リモコンから、そして画面から効果音とあいまって流れるBGMも「ゼルダらしさ」を継承しつつ、さらに盛り上がれることは間違いなしだ。

■ ユーザーの気持ちを第一に考えた親切丁寧な作りに脱帽

 上でお伝えした、今作の面白さの中核をなす要素のほかにも、特筆すべき点はたくさんある。導入部分でのチュートリアルが親切で、装備アイテムの切り替えかたや馬の操りかたなど、ゲームを進めていく上で必要な知識を一通り覚えられること。カメラの位置取りが秀逸で、リンクの向きを変えるたびに視点変更しなくてもいい(もちろん視点変更しても問題なし)こと。メニュー画面でもWiiリモコンのポインターを利用でき、カーソルを動かさなくても目的のものを即座に選択できること。いつでもデータをセーブ、ロードできることなど、細部に渡って驚くほど丁寧に作りこまれている。今回プレイしている間中、終始謎解きに集中できたのは、これらの要素を含めたユーザーインターフェイス面の完成度が高いおかげと言えるだろう。

(C) 2006Nintendo

□任天堂のホームページ
http://www.nintendo.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.nintendo.co.jp/wii/software/zelda/index.html
□関連情報
【2005年5月18日】「Nintendo's E3 2005 Press Conference」レポート 〜その3〜 GC「ゼルダの伝説」最新作を宮本氏・青沼氏らが語る
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050518/nin3.htm

(2006年11月1日)

[Reported by 中野信二/佐伯憲司]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.