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■ 2バージョンの楽曲を皮切りに、アバター、ライブイベントと積極的な活動を展開
NOIZのファンは若い女子中高生が中心だが、それ以外の若年層から年配までのファンも持っているという。フランスやアメリカでも公演を行ない海外のファンも多いという「知る人ぞ知る」人気バンドである。 NOIZは今年の8月31日から10月1日まで都内を中心にほぼ毎日、合計32回の連続ライブを行ない、さらにその間13枚連続でシングルを出すなど、奇抜なチャレンジを行なっており、スタッフもまたそんな彼らを積極的に応援している。 「O2Jam」とのタイアップ展開は、まず10月26日にNOIZの代表曲とも言える「ORANGE GRADATION(オレンジグラデーション)」を、「O2Jam」公式サイト上のミュージックショップにて0GASHの“無料曲”として提供する。この曲はノーマルバージョンで、これとは別に難易度を上げた「SHD(スーパーハード)」バージョンも用意される。 ちなみに、SHDの曲はゲーム内のダウンロードセンターにて販売されるが、価格は5万Jam(ゲーム内通貨)。今までのJamで買える曲の最高価格が1万2,000Jamということを考えるとかなり高価だが、SHD版は、持っているだけで自慢できるような曲という位置づけとなる。また、この曲はイベントなどに参加したプレーヤーに抽選で提供されるなど、ユーザープレゼント用の曲としても利用されるようだ。 さらに、11月にはNOIZが手がける2曲目を配信、そしてNOIZのライブ時のコスチュームを再現したアバターも展開される。アバターの価格は現在未定だが、髪型、靴、ズボンなどにパーツでわかれていて、メンバーとまったく同じデザインにするだけでなく、メンバー間のアバターパーツを組み合わせて、自分だけのカスタマイズも楽しめる。加えて、NOIZのメンバーとチャットや一緒のプレイが楽しめるオンライン企画も計画されている。実施時には、メンバーがきちんとプレイしている姿を楽しめるようなストリーミング配信などにも期待したいところだ。 なぜNOIZとのタイアップが行なわれたか、という質問に対してディレクターの平谷尚史氏は「ゲームを通じて曲やアーティストも知って欲しい。NOIZの曲はテンポが途中で変わったりと、ゲームとしても面白い仕掛けがあるんです。彼らのユーザーと一緒に楽しもう、という姿勢もゲームとぴったりじゃないかと思いました」と語る。今後の戦略に関しては、ライブバンドに限らないが、ゲームを通じて様々な曲を紹介していく。もちろんNOIZとも今後も色々な仕掛けをしていくつもりだという。12月にはNOIZは全国ツアーを予定しており、これに絡めたプロジェクトも進行中とのことだ。 NOIZのマネージャー中川あつお氏は、「コスチュームも含めて、NOIZのメンバーは人を楽しませることが好きな連中です。ゲームというのは、凄く入りやすかったメディアだと思っています。プレーヤーの方にもライブを見に来て欲しいですね。いい企画を出し合って、手を取り合って頑張っていきたいですね」とコメントした。 「『O2Jam』はコンビニでアニメソングを入れた特別パッケージを発売するなど、オンラインゲーム初心者に向けても積極的にアピールをしています。今回はオンラインを中心に展開していきます。ゲームを使って音楽を配信するという観点から、NOIZと組むことができたのは非常に幸運でした。これを無駄にせず、逃さず、関係を強固にしていきたいと思っています」と、平谷は語った。 NOIZのメンバーにも少しだけ話を聞くことができた。メンバーのゲームに対する感想は全員が一言「難しい!」。しかし、一番簡単なレベルでは、好成績を出せるくらいまで練習を重ねているという。ゲームを熱心にプレイしているのはClockwork GuitarのTAKEswiy。プライベートで「マビノギ」をプレイしているという。「ガマニアの他のゲームで、キャラクタとして登場できたらどうか?」という質問には、「そうなったら、嬉しい……ですけど、どうなるのかまだ想像もつかないですよねえ」とコメント。
今回のタイアップについて、TAKEswiyは、「今回は、『ORANGE GRADATION』ですけど、将来的には持ち曲全部を入れていって欲しいです」とコメント。リーダーのAngel-TAKAはユーザーへのメッセージとして、「このゲームを通して宇宙戦隊NOIZに興味を持って欲しいと思っています」と語った。「O2Jam」はこれから、NOIZのファンがたくさん訪れることで、今までと全く違う不思議な仮想社会が出現し、ユニークなコミュニティが生まれるかもしれない。ライブバンドとのリアルタイムでのコラボレーションは、オンラインゲーム業界でも非常に珍しいケースだけに、今後の展開を見守っていきたいところだ。
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□ガマニアデジタルエンターテインメントのホームページ (2006年10月25日) [Reported by 勝田哲也/中村聖司]
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