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会場:秋葉原UDX AKIBA_SQUARE
ゲストには先日引退を表明したばかりのプロテニスプレーヤー浅越しのぶさんが呼ばれ、実際のテニスプレーヤーの観点からゲーム解説を行なった。各地で行なわれた大会に勝ち抜き今回出場したプレーヤーは、中京地区代表の高橋洋介さんと高橋好美さん、関西代表の坂本健后さんと小谷良子さん、関東代表の水谷昌彦さんと水谷秀子さんの3つのペアの計6名。 大会のレギュレーションは、3組による総当たり戦で争われ、勝てば1ポイント入り最終的にはこの勝利ポイントで順位が決定される。勝利ポイントが同点の場合、試合評価点の合計で順位が決定される。優勝賞品はPSP本体などゲーム関連グッズのほか、スズキモデルなど特製のテニスラケットもプレゼンとされることとなった。なかなか貴重なモデルで豪華な賞品となった。 第1回目の試合は、中京地区代表の高橋洋介さんと高橋好美さんのペアと、関西代表の坂本健后さん小谷良子さんペア。コートはその都度、SCEJによって決定されるわけだが、今回はクレイコートの北高テニスグラウンドが選択された。キャラクタは両ペア共にベースラインプレーヤーのキャロルとネットプレーヤーのカイトという組み合わせとなった。実際のテニスでも各プレーヤーで得意とするプレイのタイプがあるのだが、浅越さんによれば「それぞれのプレーヤーで得意とするところがあるので、逆にプレーヤーが嫌がるところを狙っていくようにする。実際の試合でもそう言ったことは考えながらやる」とアドバイス。 試合は予想通り、足の速いキャロルを後ろに配してボールを拾い、ネットプレイで決めるという展開に。ネットプレイの得意なカイトによるネット際でのラリーという緊張感溢れる展開に会場が沸くときもあった。浅越さんは「早い試合展開ですねぇ。ビックリしました」と驚いた様子。プロでもうらやましいようなショットが連発される中、試合は関西代表の坂本健后さんと小谷良子さんの“辛勝”で幕を閉じた。 次に行なわれたのは中京地区代表の高橋洋介さんと高橋好美さんのペアと、関東地区代表の水谷昌彦さんと水谷秀子さんの親子ペア。こちらの試合はグラスコートのクイーンズテニスガーデンが選択された。関東地区代表の水谷ペアは非常に気合いが入っており、開始前から細かく打合せをしていたのが印象的。関東ペアは選択したキャラクタは、なんと両名ともがベースラインプレーヤーのキャロルを選択。試合はスタート後、関東ペアが左右に球を散らすことで、圧倒的強さを発揮。あっという間に中京代表ペアに勝利した。 総当たり戦最後にして事実上の決勝戦となった関西ペアと関東ペアによる戦いは白熱した戦いとなった。使用コートは「さくらが丘公園コート」でサーフェイスはハードコート。使用キャラクタは、両ペア共に中京地区代表との試合時と同じキャラクタを選択。つまり関東ペアは両名ともキャロルを選択しているため、コート上にはキャロルが3名いるという展開に。試合は足の速いキャロルが球を拾いまくるということで、ラリーに次ぐラリーの手に汗握る展開に。関東ペアが先行するも関西ペアが追いつく展開となった。 関東ペアは比較的左右に球を振るパワー中心の戦術だが、関西ペアはキャラクタの役割分担を決めロブを上げるなど緩急を付けるタイプ。この差が試合展開に若干影響した。関西ペアはストレートで強烈なショットを決めキャラクタを下げさせ、帰ってきた球をネット際にドロップショットでポトリと落として決めるという戦法を使ったが、低い弾道で帰ってきた球をドロップショットで返すとネットにかかることが多く、これが災いし、ネット際で返せないことが多発した。これにより関東ペアが力で押し切る形で勝利を勝ち取った。 関東ペアの水谷さんは「試合に集中できた」ということで、傍目から見てもかなり気合いの入っているようだった。その集中力が勝敗の分かれ目で有利に働いたのかもしれない。ちなみに親子ペアということでお母さんはなんと大会出場が決まってから練習したのだとか。 浅越さんは様々なところでコメントを求められ実際のテニスの試合などと比較しながらコメント。たとえばゲームならではの表現として穴があくという表現があるが、ゲームならではですねとコメントを求められると「いや、プロの試合ですと強いショットだとコートがえぐれることがありますよ」とプロのすごさを再認識させるコメントでフォローした。また、「グラスコートでプレイしていると、ベースラインとサービスラインの芝がはげてくるのがリアルですねぇ」と感心していた。 浅越さんは引退して初めての仕事となったが、「こうして肌で感じて、みんなにもっとテニスを知って欲しいと思った。今日この大会を見ているとお母さんから小学生まで年齢層が本当に幅広い。こうやって(色々な面から)テニスを広げていきたい」とコメントした。
SCEJの広報の千葉氏は「『みんなのテニス』は人が集まれば集まるほど盛り上がると思っていたが、今日は皆さんのおかげで盛り上がりました。ありがとうございました」と語り締めくくった。 大会の合間に司会者から「浅越さんは『みんなのテニス』はどうですか?」と聞かれ「わたし、結構やれると思いますよ!!」と切り返したことから、来場者とエキシビジョンマッチを行なうこととなった。試合は浅越さんとSCEJの千葉さんのペアと来場者からのペアとの戦いとなった。浅越さんは「かわいい」という理由でエクレアを選択。千葉さんはスズキを選択してさらにハンデを付けるという強気なところをみせた浅越・千葉ペア。
しかし、この来場者の小学生とお父さんペアが非常に強く、足が重くなっている浅越・千葉ペアはあっという間に文字通りコテンパンにやられてしまった。浅越さんはこれが非常に悔しかったようで、そのあと何度か「悔しい……」と口にしていた。 (C)Sony Computer Entertainment Inc.
□プレイステーションのホームページ (2006年10月23日) [Reported by 船津稔]
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