|
会場:セガ本社
会場となったセガ本社には出場選手のほかに、1,000人を超える観戦者が来場した。前回大会でも、セガ本社で開催された大会で最多の来場者数を記録しているが、今回はそれを遥かに上回っており、試合会場のホールのみならず、本社ロビー、さらには屋外のモニターでも数百人が観戦していた。今回はインターネット配信も行なわれると事前に発表されていたため、来場者も少なくなるかと思っていたが、全く逆の状況からも、ゲームの圧倒的なまでの人気が感じられた。
大会は、全国の店舗予選、エリア大会を勝ち抜いた31名に、前回大会の優勝者である大軍師「荀銀STO」君主を加えた32名によるトーナメント戦で進行。出場者1人1人にユニークな紹介映像が用意され、1回戦での対戦前に上映されるという、手の込んだ演出で会場を盛り上げた。
出場者のデッキを見ていると、槍兵、騎兵、弓兵の使用率ではさほど差がなく、バランスよく混ぜたデッキも多く見られた。他軍の勢力と象兵、攻城兵は確認できなかったものの、そのほかはバラエティに富んでいた。そんな中でも比較的人気があったのは、R董卓の「人馬の大号令」と、SR孫堅の「我が屍を越えよ」を主軸にしたデッキ。またサブ計略としてR曹仁の「刹那の号令」を組み込むデッキも多かった。 1回戦から見ごたえのある試合が続いたが、中でも会場を沸かせたのが「荀銀STO」君主の戦いぶり。デッキにUC甘皇后の「回復の舞い」を組み込んでいるのは前回同様だが、今回は蜀軍6枚のデッキを構築。防御力の高い高武力カードで組むのがセオリーと思われていたが、極めて的確な槍撃を駆使して高武力の敵を次々と撃破し、来場者を驚かせた。 さらに3回戦では、前回大会の決勝戦を再現する「うーたん」君主と激突。リベンジに燃える「うーたん」君主は、甘皇后対策にSR周瑜を仕込んだデッキをぶつけてきた。これに対する「荀銀STO」君主は、甘皇后を2度焼かれてしまうものの、3度目の復活時に「回復の舞い」を発動し、その勢いで押し勝った。ちなみに「荀銀STO」君主は、大会開催時点で徳34、全国ランキングでも1位となっていた。 その「荀銀STO」君主の進撃を食い止めたのは、準決勝戦の「YO3(わいおさん)」君主。R董卓を主軸とした騎兵5枚デッキだが、序盤は槍撃と弓でR董卓を失い、さらに一騎打ちでUC馬騰が討ち取られるなど不利な情勢となるが、中盤以降は騎兵の集中ダメージ力で徐々に侵攻。残り30カウントで「荀銀STO」君主の甘皇后を撃破しつつ、城ゲージを半分近く奪った。やむなく甘皇后なしで最後の攻めに出た「荀銀STO」君主だったが、「YO3」君主はUC馬騰の「西方の乱」で難なくしのぎ、勝利を決めた。
もう一方の準決勝は、SR孫堅とR曹仁で回転の速い強気な攻めを見せる「ポポポ」君主と、「三国志大戦2」では排出停止となった騎兵のR周瑜を駆る「シフクノ」君主による対戦。「ポポポ」君主は序盤から「刹那の号令」を2度放ち、城ゲージが残り2割程度まで攻め立てるという一方的な展開に。その後も「火計」を警戒して「我が屍を越えよ」を打たない「ポポポ」君主に対して決め手を欠く「シフクノ」君主。残り数カウントで攻め上がり、R周瑜の「火計」でほぼ壊滅させて一気に優位に立ったものの、城を削りきれず時間切れ。「ポポポ」君主が決勝進出を決めた。
決勝戦は、「ポポポ」君主の「我が屍を越えよ」による攻めを、「YO3」君主が「西方の乱」でどこまでしのげるかという構図。まず最初の激突では、「我が屍を越えよ」で押す「ポポポ」君主の攻めを、「YO3」君主が「西方の乱」で守りつつ、逆に端から攻めて「ポポポ」君主の戦力を分散させて対処。ここで「YO3」君主が城壁へ1撃入れ、1歩リードを奪った。 追う展開となる「ポポポ」君主は、再び「我が屍を越えよ」で攻めあがるが、「YO3」君主は今度は兵法「神速の大攻勢」だけでしのぎきり、逆に敵城へもう1撃加えた。「ポポポ」君主はここでいったん全滅し、兵法「再起の法」で復活してカウンター気味に侵攻。残りカウントが10カウント未満というところで、最後の「我が屍を越えよ」を発動した。これに対し「YO3」君主は、12まで貯めていた士気でUC馬騰の「西方の乱」を文字通り3連打。結局、1撃の攻城も許すことなく守りきり、優勝を決めた。 バージョン2.01で下方修正された「西方の乱」だが、「YO3」君主の守備はそれを感じさせないほどに熟練しており、「誰をどこで撤退させ復活させるか」という判断が極めて的確だった。攻めに使える「人馬の大号令」を打てるタイミングもあったが、決して必要以上に攻めず、可能な限り士気を消費しない。「敵城に1撃入れれば守り勝てる」という、強い自信が感じられた。 優勝した「YO3」君主には、特殊称号「炎帝(えんてい)」が授与された。「まさか優勝という形で終われると思っていなかったので、自分でもびっくりしています」と勝利コメントを残した。
大会を観戦した大原徹ディレクターは、「こんな熱い戦いを見せてくれて、こちらとしてもありがたいと思います。この大会を今後も続けていけるよう、開発も頑張っていきます」と、満足げな表情で語っていた。
□セガのホームページ http://sega.jp/ □「三国志大戦2」のページ http://www.sangokushi-taisen.com/ □「三国志大戦2 覇業への道 ~龍虎の咆哮~」のページ http://am.sega.jp/utop/news/hagyo_3/index.html □関連情報 【10月20日】セガダイレクト、DS「三国志大戦DS」 DS用ゲームグッズをセットにしたDXパックを発売 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061020/san.htm 【10月19日】セガ、AC「三国志大戦2」 DS Lite本体とゲームソフトなどが当たるプレゼントキャンペーンを実施 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061019/san.htm 【10月17日】プロデュース・オン・デマンド、AC「三国志大戦2」 全国決勝大会をインターネット動画配信 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20061017/san.htm 【9月11日】セガ、オリジナル要素が加わり楽しさも倍増 DS「三国志大戦DS」 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060911/san.htm 【9月5日】セガ、AC「三国志大戦2」バージョンアップを実施 各種バランス調整と群雄伝の新モード追加を実施 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060905/san.htm 【8月7日】セガ、DS「三国志大戦DS」発売決定 ACの人気作がWi-Fiコネクション対応で登場 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060807/san.htm 【7月11日】セガ、AC「三国志大戦2」全国大会 「覇業への道 ~龍虎の咆哮~」開催決定 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060711/san.htm 【5月25日】セガ、AC「三国志大戦2」稼動開始 兵種「象兵」、モード「群雄伝」など多数の新要素を搭載 http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060525/san.htm 【3月22日】セガ、AC「三国志大戦」全国決勝大会を開催 出場最年少の「荀銀STO」君主が「大軍師」に昇格! http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060322/san.htm (2006年10月23日) [Reported by 石田賀津男]
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp Copyright (c) 2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |
|