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【連載第234回】 あの、おもちゃを徹底レポート




いつでもどこでもドット絵アニメを作れる!
ユーメイト「ドットクリエイター」

「ドットクリエイター」
発売 ユーメイト
価格 2,500円
電源 CR2032×1(テスト用電池1個付属)
発売日 発売中



 今ドット絵が静かなブームを呼んでいる! ……と言ってもさしつかえないだろう。マリオやパックマンなどのキャラクターのドット絵を作れる玩具「dot's」が品切れになるほどの売れ行きを見せたり、ドット絵のマリオがファッションビルのCMキャラクタになったりと、さまざまな方面でドット絵が話題になっている。

 今回紹介する「ドットクリエイター」は、そんなドット絵ブームとは無縁ではないだろう。携帯電話に似たちょっとお洒落な本体に、モノクロながらも21×21ドットの液晶画面を有している。キャッチコピーは、「気分は、ゲームデザイナー」。持ち運びが楽なほど小さくて軽い本体なので、その気になれば「いつでもどこでも」ドット絵のアニメーションを作れるのが売りだ。

 「興味はあるけれど、自分にドット絵やアニメーションなんて、作れるのだろうか?」という心配の方は、どうかご安心を。インターフェイスは「ドット絵作成」に特化しているので、迷うことなどなく、ドット絵制作に夢中になることができる。多少の絵心があれば、すぐにドット絵をかけるし、練習を重ねれば見る人を驚かせる大作を作ることも夢ではない。

パッケージ。「自分だけのオリジナルキャラクタが手軽に描ける!!」と「手軽さ」をアピール 「ドットクリエイター」本体。液晶はモノクロで、21×21ドット 最新の携帯電話と比べるとひと回り小ぶりで、手のひらにすっぽりと収まるサイズだ



コピー&ペースト機能でアニメ作成が簡単!

あらかじめ内蔵されているデモンストレーション映像の1コマ
 電源をオンにすると、帽子をかぶったキャラクタが闊歩するデモンストレーション映像が流れる。手と足を交互に動かし、正面を見据えていた顔がチラリとこちらへ向く。その流麗な動きは、「ドットクリエイター」の可能性を十分に見せつけてくれる。

 保存しておけるアニメーションは、ぜんぶで3種類だ。パソコンのようなフォルダによって、1フォルダにつき19枚の絵を保存できる。つまり19コマのアニメーションを作れる、というわけだ。

 使用できるペンは、黒と白の2種類。基本は黒ペンを使って、ドット絵を打つ。白ペンは、誤って打ったドットを消す、など消しゴムのように部分的に使用する。それぞれ異なるボタンが用意されているので、操作も簡単だ。

 ドット絵のアニメーションを作る際は、まずページを指定する。画面の右上に「1」と書かれていたら、それが1ページ目、アニメーションのスタート地点だ。カーソルでドットの位置を動かし、ここだ、という箇所で黒ペンボタンを押す。そうして1ドットずつ絵を描き上げていく。

 アニメーションを作成する上で最大の武器となるのが、コピー&ペースト機能だ。前のページで作成した絵を次のページにコピーして、少しずつ絵に変化をつけることでスムースなアニメーションを作成することができるのだ。

 このコピー&ペーストの操作も実に簡単だ。1ページ目のドット絵が完成したら本体の「COPY」ボタンを押すだけ。次にカーソルを操作して、そのドット絵をコピーする2ページを指定するだけだ。

 コピー&ペーストが完了したら、2ページ目にコピーされたドット絵を少し描き換えて、1ページ目と変化をつける。その変化をつけた絵を3ページ目にコピーしたら、さらにまた変化をつける。パラパラ漫画の要領だ。このコツさえつかめば、アッという間に1作のアニメーションを作成できる。

 何を描いていいかわからない、とりあえず練習をしてみたい、という場合は、本体に付属している取扱説明書にサンプル例が豊富にプリントされているので、それを参照してみるといい。自動車がジャンピング走行するアニメーションや、ねずみがニコリと笑ってウィンクをするアニメーションの描き方がわかるようになっている。

19コマのアニメーションを保存できるフォルダ画面 ドット絵作成機能。白ペンによる消しゴムがつかえるので気軽に描ける 作成したドット絵を次のページに移せるコピー機能


 もちろん、絵心のあるユーザーならば、サンプルなど参考にせず、思うがままの作品を描いていただきたい。お気に入りゲームやアニメの1場面を再現した作品や、まったくのオリジナル作品など、ドット絵の細かさとアニメーションの枚数にこそ制限はあるが、力を入れて作成すれば見た人誰もが唸るような作品を生み出すことができるはずだ。

 完成した作品は、アニメーションとして単に再生するだけでなく、本体のカーソルを動かすことで上下左右にスクロールすることもできる。変化をつけてアニメーションを再生したいときなどに利用するといいだろう。

 筆者は今ひとつ絵心がないので、つぼみが膨らんでチューリップの花が開くまでのアニメーションを作成してみた。ごくごく単純なアニメーションだが、本体に内蔵されているデモンストレーションと共にムービーに収めたのでご覧いただきたい。

筆者が作成したアニメーションの一部。芽が出て膨らんで花が開くまでの流れを描いた

デモンストレーションアニメ
[WMV形式:700KB 8秒]
筆者が作成したアニメ
[WMV形式:403KB 5秒]


 個人的にはこの「ドットクリエイター」は操作が簡単であること、そしていつでもどこでも手軽にドット絵を描けることに徹して設計がなされている2点が気に入っている。価格も2,500円と安く、佳作の玩具と評価したい。

(c)2006 U-MATE


□ユーメイトのページ
http://www.u-mate.net/
□「ドットクリエイター」のページ
http://www.u-mate.net/dot/


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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(2006年10月12日)

[Reported by 元宮秀介]


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