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「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」
連載【第5回(最終回)】

  • ジャンル:タクティカルカードバトル
  • 発売元:バンプレスト
  • 操作デバイス:カード移動、トラックボール、決定ボタン、戦術変更ボタン×3、攻撃実行ボタン
  • 構成:サテライト席8席+メインモニター
  • 料金:1プレイ300円、2プレイ500円
  • 稼動日:稼動中

【ゲームの内容】

 「機動戦士ガンダム」の1年戦争を舞台に、カードを使って敵部隊と戦うゲーム。プレーヤーは“地球連邦軍”と“ジオン公国軍”のいずれかに所属し、リアルタイムで対戦をおこなう。パイロット、メカニック、ウェポン、カスタムなど複数のカードを組みあわせた“ユニット”を作って部隊編成するのが特徴。対戦を続けると部隊、パイロットに経験値が溜まり、徐々に成長していく。対戦後にはカードが1枚排出される。



 Ver2.0の攻略として始まったこの連載も最終回となった。今回は対CPU戦の簡単な攻略、母艦の運用法や、カスタムカードなどについて紹介していこう。できるかぎり気づいたところをフォローしたつもりだが、まだまだ隠れた変更点が多いと思われる。その部分はプレーヤーみずからの手で研究し、新たな戦法を産みだしていってほしい。

※注 …… 本記事の内容は、あくまでも筆者自身がプレイして感じたことに基づいて記述しているものです。状況やカードなどさまざまな要因により、記事どおりにすべてが機能するわけではないことを、あらかじめお断りしておきます。


■ 対CPU戦攻略 ~CPU部隊の難度

 まず最初に、ごく基本的な対CPU戦攻略について紹介しよう。対CPU戦の強さは、使うコスト帯、CPU戦の勝率などによって大きく変わってくる。使える部隊コストが低い状態で、CPU戦に負け越しているようなら非常に弱いCPU部隊が出現する。いっぽう勝率が高く、コスト1000以上で3ユニット以上を出していれば、レベル99で最高難度のCPUが出てくることだろう。始めたばかりではたいしたことはないが、勝ち続けていくほどに難しくなってくる。

 単純に難度を下げるには、部隊コスト全体を下げてみるのがいいだろう。カスタムや装備を充実させ、コスト900くらいまでの2ユニット部隊で望むのが楽といえる。


■ 母艦に追いつめられないように戦う

 もっとも有効なのは複数のユニットを順番に攻撃させ、入れ替わって間断なく攻めていく方法だ。対戦においても基本となるこの方法は、CPU戦においても絶大な効果を発揮する。だがそれでも圧力に押され、じりじりと後退を余儀なくされることが多い。

 最悪のパターンは、自分の母艦の近くに敵、味方ともに終結してしまう状況だ。補給中は攻撃エリアが発生しないので、敵を倒しにくくなる。逃げ場を失って、パニックに陥りがちだ。

 そこで敵が母艦の近くにやってきたら、部隊を分散させたり、母艦とは逆の方向に逃げてみよう。敵を分散できれば、プレッシャーは少なくなる。1機は攻撃せずに遠くに逃がして敵を引きつけ、残りの部隊で攻撃する。追いつめられそうになったら、こんな戦法でもいいだろう。

コスト700~800台の、2ユニット部隊が比較的完勝しやすい組みあわせといえる。パイロット育成も考えつつ戦えるくらいの腕になろう 母艦の周りにすべてのユニットが終結。こうなるとわけがわからなくなり、連続で攻撃をくらってしまいやすい 1機は細かいカード操作をしないで、遠くに機動重視で逃がしてしまう。CPUの部隊が分散したところで、手薄になった別の部隊を攻撃するといい



■ 母艦の強化 ~増えたHPと強力な艦砲射撃

 現バージョンではver1.0の頃に比べると母艦が強化され、その運用法の可能性が広がっている。以前はハイパーハンマーなどを使い、開始直後から母艦を狙うのが有効だった。しかしVer2.0以降は、母艦の耐久力がかなり上がっている。しかも近づくと発生する、艦砲射撃に触れると戦闘しなくても体力が削られていく。これらの要因により、母艦を倒すのはかなり難しくなっている。

 では母艦を倒すことは不可能なのかというと、そんなことはない。母艦に重なって格闘をするだけではリスクは高く、簡単に落とすことはできない。しかし攻撃重視で、強力な攻撃を撃ち込めば強力な母艦を葬ることも可能である。ガンキャノン+強化炸裂弾や、アプサラスの収束メガ粒子砲などは母艦を倒すには有効な方法といえる。


■ 母艦を落とすタイミングを考える

 重要なのは、母艦を攻撃するタイミングだ。残り30秒以内で母艦を倒したとしても、相手の戦力が再出撃直後なら弾薬は十分に間に合ってしまう。母艦を倒すなら、できるだけ早く始末したいところだ。早めに母艦を倒せないなら、母艦に攻撃するだけ不利になるといえる(母艦に近づくだけで体力を削られることを忘れてはならない)。

 そこで、母艦を狙う場合はスタート直後の戦いが非常に重要となる。最初から母艦を倒す戦略でユニットを編成していない場合、相手の出方がポイントだ。母艦を先頭に立てて突っ込んでくるなら、射撃で集中的に狙っていい。その場合は、なんとしても時間を1分以上残して母艦を葬りたいところ。母艦を攻撃するぶん敵ユニットへの攻撃回数が減るわけなので、そのぶん不利な戦いを強いられる。

戦闘シーンにならずとも、母艦に近づくと艦砲射撃でじわじわとHPが削られていく。母艦を倒すときはあまりゆっくり粘着せず、一気に倒したい 残り時間が少ないのに、倒せない母艦を攻撃するのはいただけない。回避する目的で先に攻撃するならしかたないが、それ以外の場合は損になる



■ 母艦の置き場所 ~画面の端から少し離して置く

 母艦のランクが上がり、強力になればなるほど、母艦を前に出して戦力とする戦法が有効だ。だが母艦のランクが低いうちは、無理して前に出すのは危険。かえって狙われるのがオチである。まずはユニットの動かしかたをマスターするのが先で、戦局が有利なら母艦を前に出さずともいい。

 だが、画面の左下隅、右下隅に母艦を貼り付けているのはあまりよくない。補給しているあいだは自分の部隊ユニット、母艦ともに攻撃できない。画面の隅に追いつめられると、逃げ場を失ってしまう。そのことを考えると、母艦は少し前に出しておいたほうが無難だろう(または画面中央の下に配置する)。

 こうすれば、相手が近づいてきたときに部隊ユニットを下(または横)に逃がすことができる。すると攻撃エリアが復活するので、母艦とユニットの攻撃エリアを重ねるようにして迎撃することが可能になる。

画面の隅に母艦をはりつけてしまうと、補給しているユニットを逃がすのが難しい。補給エリアから出てきたところを狙われるぞ 画面の隅に置くのではなく、少しでも母艦を前に出しておこう。そうすれば母艦と同時に、敵を攻撃エリアに捉えることもできる



■ 母艦の運用法~母艦を利用して敵を誘い込む

 画面上のユニット数が少なくなり、不利になった場合は母艦の攻撃力を利用したいところだ。だが単に母艦を前に突っ込ませるだけでは能がない。数的不利を、母艦を利用して打開しよう。

 例えば敵ユニットに攻撃したあと、母艦をはさんで母艦の裏に逃げてみよう。うまくいけば攻撃エリアが復活したときに、敵ユニットが母艦の攻撃エリアに捉えられている。このときに攻撃実行ボタンを押せば、相手の攻撃を回避しつつ、母艦で攻撃することができる。つねに母艦を敵との間に挟み、動き回ることによって味方ユニットの再出撃までの時間を稼いでみよう。

攻撃したあとのユニットは、敵に追いかけられることになる。このとき、相手の追いかける進路の間に母艦を割り込ませるようにしよう 敵がこちらのユニットをロックするまえに、母艦の攻撃エリアで捉えよう。これがうまくいけば、連続して攻撃を仕掛けることができる



■ 艦長効果が変化したキャラクタ

 一部に、艦長効果が以前と比べて変化したキャラクタがいる。それがミライ・ヤシマとトワニングだ。

 ミライ・ヤシマはクリティカル発生率↑↑↑、テンションMAX維持↑から、命中率↑↑、クリティカル発生率↑↑、テンションMAX維持↑に変更された。これによって射撃が当てやすくなり、コストから考えてかなり有力な艦長候補となったといえるだろう。

 いっぽうトワニングは回避率アップ↑、テンションMAX維持↑から、回避率↑↑、テンションMAX維持↑に変更された。コストを考えるとまだほかに有力な艦長が多いものの、艦長適正がBなのでそれなりの能力値になっている。

ミライ・ヤシマは艦長候補として躍進したキャラクタ。ホワイトベースで修羅場をくぐった人物だけに当然の能力アップか なんとも影の薄かったトワニングだが、艦長としてそこそこの能力を発揮するようになった



■ カスタムの効果に調整

 Ver2.0になって以降、カスタムの効果についても調整が加えられている。効果が増減したものや、ミノフスキー粒子散布のように新たな性能となったカスタムもある。ここではそんなカスタムのなかで、比較的違いのわかりやすいものについて取り上げてみた。

【破壊へのカウントダウン】

 Ver2.0以前では、いったんくらうと最後まで効果が続いていた破壊へのカウントダウン。だがVer2.0以降は、その効果時間は30秒となっている。再出撃システムが導入されたことも影響し、以前と比較すれば弱体化したといえるだろう。だが実際には、いまだコストに十分見合う強力なカードといえる。

 これまでのように、一撃を与えて逃げまくる、という戦法はできない。しかし盾に関係なく、確実に追加ダメージを与えてくれる効果は大きい。盾を貫通するビーム系はもちろん、格闘での攻撃、MAに対して実弾兵器に付加効果をつけるなど、さまざまな状況で威力を発揮する。

 また、破壊へのカウントダウンは、GGガス弾と効果を重ねがけすることができる。カウントダウンをつけたGGガス弾を母艦に撃ち込めば、みるみるうちにHPを削り取っていく。以前はあまりの強さに使いづらかったが、現バージョンでは工夫して使えるカスタムになったといえそうだ。

【オプションブースター、強化炸裂弾(高出力ジェネレーター)、ルナ・チタニウム合金】

 これらのカスタムは、Ver2.0以前で定番となっていたカスタムである。そのぶん、以前に比べて少し効果が落とされたようだ。相対的に、ほかのカスタムを選ぶという選択肢が出てきたといえるだろう。しかしそれでも、まだまだコストには見合った効果は健在。コストを無理して落とし、カスタムをつけないよりは、これらのカスタムをつけるのが安定している。

【EXAMシステム、テスト用EXAMシステム】

 このふたつのカスタムは、以前よりも速度アップが抑えられた。かってはリック・ドムやグフ・カスタムでEXAMシステムが発動すると、とても追いつけない驚愕のスピードとなっていた。それに比べるとかなりの速度ダウンとなっており、がっかりした人が多いかもしれない。ただしオプションブースターなどと比べると、EXAM、テスト用EXAMどちらも確実に速くなっている。

 今回はむしろ、HPが増えたMAやフルアーマーガンダムなどにつけて、確実に発動させたほうがいいかもしれない(HPが少ないMSなどは発動前に撃墜される危険が高いため)。再出撃システムや脱出機能のおかげで、複数回発動させるチャンスもある。またテスト用EXAMは能力アップが機動、回頭のみではあるが、HPの半分以下で発動する。そのためEXAMシステムよりはるかに発動しやすく、長い時間効果が持続しやすい。「テスト用」という名前で食わず嫌いの人がいるかもしれないが、使いやすいカスタムなのでぜひ試してみてほしい。

【ミノフスキー粒子散布】

 性能が変わったのがこのカスタムだ。以前は搭載した機体だけが、レーダーに映らないようになっていた。ところが今回は、1機につけただけで全体に影響するようになっている。また敵母艦からの攻撃をかわしやすくなるという効果も付加された。

 だがこのカスタムをつけただけでは、完全にMAP上から消えうせるわけではない。レーダーでの機影の点滅が非常に長くなるため、相手の動きを察知するのが困難になるというわけだ。ちなみにこの点滅はMAPによって違う。海中や暗礁宙域などでは、もともと点滅のサイクルが長い。このようなMAPでこのカスタムを使えば、より見つけにくなるといえる。

 ミノフスキー粒子散布は漫然と使うのではなく、意図的に編成を組むことによって効果が倍増する。新規カードなども含めて組みあわせ、いろいろと模索してみよう。

【暴走】

 各種パラメータが上昇するのはいいが、機動力低下が発動すると大変なことになっていた"暴走"。問題となっていた機動力低下の時間が、やや短縮されたようだ。だいぶ使いやすくなったが、それでも使うにはかなりの勇気が必要といえる。性能のアップ率はかなりのものなのだが……。

破壊へのカウントダウンは、母艦から離れて長く行動するタイプのユニットには非常に効果的 オプションブースターの加速はやや抑えられた。それでも最有力のカスタムのひとつだ EXAMが発動すればかなりの速度アップではあるが、追いつけないほどではなくなった
発動条件が緩いため使いやすいテスト用EXAMシステム。回頭が上がるうえに、移動速度アップ率はオプションブースター以上 ミノフスキー粒子散布は、低コストユニットに仕込んでおくだけでも全体に効果を発揮する 暴走は、機動低下さえ出なければ各パラメーターの上昇率は最高レベル。短くなったとはいえ機動低下のデメリットは大きい



■ 最後に ~工夫しながら状況に対応しよう

 Ver2.0になって再出撃システムが加わり、ロック速度アップなどドラスティックな変革を遂げた本作。この連載終了直後には新カードが追加され、より広汎な戦略をとれるようになることであろう。こんなときこそ、自分の判断で戦える能力が必要とされる。連載で得た知識を役立てるだけでなく、それを土台にして、新たなる戦法を作り出していってほしい。それが筆者とこの連載に協力していただいた方々の、共通した願いである。


(C) 創通エージェンシー・サンライズ

□バンプレストのホームページ
http://www.banpresto.co.jp/
□「機動戦士ガンダム0079カードビルダー」のページ
http://gundam-cardbuilder.com/
□関連情報
【9月15日】★ピックアップ アーケード★「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060915/gcb.htm
【9月8日】★ピックアップ アーケード★「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」第3回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060908/gcb.htm
【9月1日】★ピックアップ アーケード★「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」第2回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060901/gcb.htm
【8月25日】★ピックアップ アーケード★「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」第1回
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060825/gcb.htm
【7月27日】バンプレスト、新要素満載で本日より稼動開始!
AC「機動戦士ガンダム 0079 カードビルダー Ver.2.00」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060727/gcb.htm

(2006年9月22日)

[Reported by 石井ぜんじ]



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