価格：7,140円

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　株式会社日本一ソフトウェアは、プレイステーション 2用本格派推理アドベンチャー「雨格子の館（仮）」を10月26日に発売する。価格は7,140円。「久遠の絆」や「MISSINGPARTS」など数多くのアドベンチャーゲームを製作してきた株式会社フォグとの共同開発タイトルと発表されている。

　PS2「雨格子の館（仮）」は、昨今珍しいタイプの本格派推理アドベンチャーゲーム。ストーリーは、主人公「一柳和（いちやなぎ・なごむ）」が、嵐のなかで道に迷うところからスタート。山道を歩いた先で“とある館”にたどり着く和だが、庭先で男の死体を発見した直後、何者かに背後から殴られ昏倒してしまう。

　目が覚め、昏倒させられた場所に向かった和だが、死体はどこにもない。館には、誰ひとり正体を知らされていない謎の脚本家「帽子屋」に集められた役者たちが顔をそろえている。そこで和は、いまだ姿を現さない「9人目の役者」に間違われそうになる。

　そんな最中、館に響き渡る不審な物音。確認したところ、温室のなかに「復讐」と書かれた紙片と黒猫の置物が置かれていた。不気味な悪戯、何者かにパンクさせられた車のタイヤ。不穏な空気に包まれるなか、翌朝に役者のひとりが死体で発見される。死体には、なにかを暗示するような“奇妙な装飾”が施されていた。部外者の和と同室の日織（ひおり）は、都合よくアリバイを証明できたことから、逆に怪しまれる立場に陥ってしまう。



　崖崩れにより、外界から完全に孤立する館。疑心暗鬼に陥り、接触を避けあう役者たち。己の身を守ることだけで精一杯の彼らに犯人探しをする余裕はなく、ただひたすらに下山予定の1週間後をおびえながら待つばかり。その一方で、犯人の復讐とは無関係の和は、次なる殺人を阻止しようと奔走する。



　タイムリミットは、下山までの7日間。「予告」と「見立て殺人」の謎を解き、殺人を未然に防ぎ真犯人を特定することがゲームの目的。ただし、事件を早く解決するよりも、7日間を通して被害者の数を最小限に止めることのほうが重要。予定より早く事件が解決しても、ゲーム中では低く評価されることがある。犯人が特定できなかった場合は、もちろんゲームオーバーとなる。

一柳 和（いちやなぎ・なごむ）	日織（ひおり：役名）	椿（つばき：役名）	鈴奈（すずな：役名）
本編の主人公。大学生。山道で迷い、不幸にも館にたどり着いてしまった。普段から気が付くと途方に暮れるしかないような状況に陥っている事が多い、根っからの巻き込まれ体質。恐がり。身長167cm、体重58kg、21歳	役柄不明。常に着流しで飄然とした態度のつかみ所のない男。負傷した和の看病をかって出て同室に泊まった事から互いに唯一犯人ではないと知る。身長178cm、体重90kg	執事役の青年。とってつけたような丁寧語を話すが、どうやら地は真逆の性格らしく興奮するとぼろが出る。身長175cm、体重79kg	双子の妹。姉の静奈に比べて活発でしっかり者。その分、大抵は姉のフォロー役になっている。ただし姉の事になるといきなり我を忘れる一面も。身長157cm、体重43kg

　ゲームの舞台は、古い洋館。館内では、1日ごとに犯行が繰り返されていく。プレーヤーの行動、推理によって、事件解決のかたち、生存者の数などが大きく変化。プレーヤーが犯行を阻止できることもあれば、さらなる殺人を招くこともある。

アプローチを変えるごとに、新たなストーリーが展開。アドベンチャーゲームファンの琴線を刺激する仕掛けが随所に施されている

　洋館は、かつて欧州貴族の持ち物だった城を解体した一部分を改修したもの。よって、館内には犯人しか知らない秘密のポイントが随所に存在している。プレーヤーの行動は基本的に自由なので、あらかじめ館内を調べまわり、犯行を未然に防ぐためあらかじめ凶器などを押さえておくといったことも可能になる。一見するとオーソドックスなアドベンチャーゲームだが、その内容は実に念入りに作りこまれている。本作は、その手のソフトが好きな人にとってたまらない1本になりそうだ。

【洋館の作り（一部）】

(C)2006 FOG/NIPPON ICHI SOFTWARE INC.※画面は開発中のものです。

□日本一ソフトウェアのホームページ
http://nippon1.jp/
□フォグのホームページ
http://www.fog.jp/
□「雨格子の館 (仮)」のページ
http://fog.nippon1.jp/
--> □関連情報
【7月11日】日本一ソフトウェア、公式サイトで謎のカウントダウンをスタート
「帽子屋の宴まで…」あと何日?
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060711/nippon.htm
【2004年9月15日】PS2ゲームレビュー「流行り神 警視庁怪異事件ファイル」
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040915/haya.htm

(2006年7月21日)

[Reported by 豊臣和孝]