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会場:東京・後楽園ホール
PS2「キン肉マン マッスルグランプリMAX」は、ゆでたまご氏原作の人気コミック「キン肉マン」をモチーフにした対戦格闘ゲーム。内容は先日の記事でもご紹介しているとおりで、アーケード版にコンシューマオリジナル要素が多数追加されている。バンダイナムコゲームスは、第3試合終了後のプロモーションイベントと、第6試合(ファイナルマッチ)をそれぞれ提供する形となっていた。 ドラゴンゲートは、前身となる「闘龍門JAPAN」が5周年を機に名称を変更して再スタートしたプロレス団体。メキシコのプロレス「ルチャ・リブレ」をベースにした軽快かつ華麗なムーブが特徴で、各選手の個性を活かし、キャラクタを際立たせていく「明瞭」かつ「伝わりやすい」内容で新世代のファンを多数獲得。旧来のプロレスラー的なイメージをまったく感じさせない眉目秀麗な選手も多く、大会やイベントには多くの若き女性ファンが詰め掛ける。本大会も、平日夜という興行には不利な時間帯にも関わらず9割方の座席が埋まっており、会場内のあちこちから黄色い声援が飛び交う盛況ぶり。このあたり「後楽園ホールを確実に満員にできる数少ない団体のひとつ」と評される同団体の実力をまざまざと感じさせられた。 第3試合終了後の休憩時間に行なわれたプロモーションイベントは、リング上に「K-ness」選手が登場。同団体ナンバーワンゲーマーというK-ness選手は、発売に先駆けて本作を体験済み。開口一番「これはめちゃめちゃ面白かったです!」といい「ゲームを知らなくても“キン肉マン”は知っている人はいると思う。ストーリーモードは懐かしみながら楽しめる。一度プレイしてほしい」と、本作がいたくお気に入りの様子。
K-ness選手がカラーボールを投げ入れるイベントでは、キャッチできたお客さんにPS2「キン肉マン マッスルグランプリMAX」体験版、本シリーズ参加選手のサイン入り色紙、ドラゴンゲート所属選手のサイン入り特性プロマイドなどの豪華賞品が大会終了後に進呈された。あまり数量を用意していなかったようでイベントはアッという間に終了してしまったが、運良くボールがキャッチできたお客さんたちの“心の底から嬉しそうな表情”が印象的。なお、カラーボールに“当たり”と記されていたお客さんには、体験版ではなく製品版が後日送付されるという嬉しいオマケがあったことも追記しておこう。
ファイナルマッチの提供試合「~キン肉マン マッスルグランプリ MAXプレゼンツ~ JAM CUP 4WAY タッグマッチ」は、CIMA&ドン・フジイ、マット・サイダル&ロドリック・ストロング、ジミー・レイブ&吉野正人、ドラゴンキッド&斎藤了のタッグ4組が参加。最後まで勝ち残ったタッグには、JAM CUP優勝賞金10,000ドルが進呈される。 プロレスを知らない人向けに念のため解説しておくと、「~WAYマッチ」とは、両コーナーにわかれて試合をする一般の対戦形式と異なり、3人以上の選手もしくは3組以上のタッグが同一リング上で同時に試合をするマッチング形式。複数の選手が入り乱れるためゴチャゴチャになって何がどうなっているのかわからない思われるかもしれないが、そこはプロレスラーの面目躍如。特にドラゴンゲートの選手ともなれば、混乱させるどころか観客を魅了するムーブが矢継ぎばやに繰り出され、観客席は一気にヒートアップ。 第一試合から痛切に感じられたことだが、ドラゴンゲートのプロレスは、レスラーと客席の“コール アンド レスポンス”が非常に大切な役割を果たしている。レスラーがリング上でおこなっていることを、客席に余すところなく伝える。ただ観ていろというのではなく観客にも参加を促すのだが、その誘い方が巧みで、観客も“わかっている”から声を出すのを恥ずかしがったり、躊躇するといった雰囲気がない。ファイナルマッチを任されるレスラーともなれば、客席のノリを見事なまでに引き出し、完璧なまでのカタルシスを与えてくれる。
提供マッチのフィニッシュは、マット・サイダル選手がシューティング・スター(サイダル)・プレスでCIMA選手から完璧なピンフォールを奪うことに成功。笑いと迫力と感動につつまれた大会は、大団円のうちに幕を閉じた。「キン肉マン マッスルグランプリMAXプレゼンツスペシャルマッチ」は、7月15日の大阪・岸和田市総合体育館でも開催が予定されている。興味がある人は、ぜひとも会場まで足をお運びいただきたい。
(C)ゆでたまご/集英社・東映アニメーション・テレビ東京 (C)2006 NBGI
□バンダイナムコゲームスのホームページ (2006年7月13日) [Reported by 豊臣和孝]
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