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近日β版公開予定
「リンクシェルコミュニティβ版」は、プレイオンラインIDを使ってログインし、キャラクタ、リンクシェルを選んで、目的のLS専用のコミュニティースペースにアクセスする。基本的にログアウト時にキャラクタが付けていたリンクシェルが優先される仕組み。β時点での基本機能としては、所属メンバーの最新情報を確認できるメンバーリスト、メンバー全員が自由に閲覧・投稿できるメッセージボード、ワールドごとのリンクシェル検索機能などが用意される。 なお、「フレンドリストアプリケーション」のような、ゲーム内にいるフレンドとのチャットやメールを使ったダイレクトなコミュニケーション機能は備えていない。あくまでBBSを軸とした中長期的なリンクシェル活動の支援に特化したサービスである。将来的にはカレンダー機能やスケジュール機能なども盛り込まれるようだ。 こうしたソーシャルネットワークサービスは、第三者によるものがすでに複数存在しているが、スクウェア・エニックスが提供する「リンクシェルコミュニティβ版」の強味は、ゲーム内のデータと連動しているところにある。キャラクタ名はもちろん、レベル、スキル、称号、ミッションランクといったキャラクタデータがサーバーから取得され、変動が起こる度に自動的に更新される。 ただ、このサービスは、LSのオーナーがLS専用のスペースを開設して初めて機能するサービスなので、開設していないLSはリンクシェル検索にも引っかからないし、1度もログインしないメンバーの情報は、サーバーからデータが取得されないため表示されないということになる。このため、PCを持っていないPS2ユーザーや、利用する気のないメンバーのキャラクタ情報が勝手に引き抜かれるという心配はない。また、利用に際してもキャラクタのすべての情報が垂れ流しになるわけではなく、何をどこまで表示するかといった情報公開設定は、LSレベル、個人レベルで自由に行なえる。 「FF XI」コミュニティーチームの最終的な狙いは、ゲーム世界とのデータ連動の強味を活かしたクロスリンクシェル的なコミュニティーの形成にあり、LSオーナー同士が望めばリンクシェル間での交流も可能になるようだ。それが可能になると、複数のリンクシェルにまたがる大規模ユーザーイベントや、裏世界デュナミスのスケジュール合わせなどもより容易に行なえるようになるだろう。 誹謗中傷や荒らしといったBBSならではのトラブルは、基本的にLS内の自治に任せる方針。そういう場面に遭遇したメンバーは通報機能を使ってLSのオーナーに連絡をすることができる。LSオーナーは、専用スペースの責任者として、該当記事の削除修正を行なうことができる。それでもどうにもならない場合にはじめてコミュニティチームが乗り出し、メンバーのアクセス禁止や、最悪専用スペースの閉鎖などの措置を取ることになる。 運営5年目にしての外部SNS機能の実装は、“ついに”、“今更”、などなどユーザーにとって悲喜こもごもの感想がありそうだが、コミュニティ支援の厚い欧米は別格としても、日本を見渡せば、このようなゲーム世界との連動性を備えたコミュニティサービスはまだまだ少ない。FF11ユーザーは、この週末、「リンクシェルコミュニティβ版」とどう向き合うか、リンクシェル内で話し合ってみてはいかがだろうか。
□スクウェア・エニックスのホームページ (2006年6月9日) [Reported by 中村聖司]
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