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「ストーンエイジ2」最大のウリは、大幅に拡充されたペットシステムにある。パルはフィールドで捕獲して手に入れる。前作でもペットシステムは話題を集めたが、今作ではパルとの関係を更に強化し、より充実した育成を楽しめるようになっている。 キャラクタのレベルを上げていくと戦闘中に最大5体のパルを呼び出すことができる。パルには「機嫌」というパラメーターがあり、これを常に良い状態に保っていけばレベルアップ時の能力値上昇の効果が高くなるなどの様々な恩恵がある。パルには寿命があり、こちらも機嫌を保つことで寿命が変化する。パルの種類は200種類以上もあり、個性豊かなパーティー編成が可能だ。 多くのパルを育てていけばソロプレイも可能だが、実際にはエサをきちんと上げ続けなくてはならなかったりとコストがかかる。強力なパルを育成するためには数を限り、集中して育てる必要がある。2~3体のお気に入りのパルを連れて、友達とパーティーを組んで狩りに行くというスタイルがポピュラーなものになるだろう。 パルは、「配合」によりその特性を変化させていく。「外見はAだが性能などの内面はB」といったようなユニークなパルも誕生する。また、全く新しい種類のパルが誕生することもあるという。自分だけのパルを育成していくのは本作の大きな楽しみだ。パルはゲーム中には自由に言葉を話すことができないが、「メールシステム」によりプレーヤーにメッセージを送って来たり、家の雑記帳に書き込みをしたりすることもある。パルとの擬似的なコミュニケーションもゲームの楽しみのひとつである。 パルによっては「合成」という能力を持つものもいる。この能力を鍛えていくと、武具や料理(回復アイテム)などを作ることができる。合成を鍛えると村などで販売していない高性能のアイテムを作成することができる。この他にもパルは攻撃能力が高かったり、防御力に秀でていたりと様々な特性を持っている。「ストーンエイジ2」ではパルによってプレーヤーの個性が発揮されていくのだ。 パルにはAIが搭載されていて、パル自身の考えで行動を行なっていく。このAIは戦闘を重ねていくことで成長していく。ただし、戦闘ではAIに任せきりではなく、プレーヤー自身が指示を出すこともできる。PvP要素も用意されており、プレーヤーキャラクタとパルが一緒に戦う場合と、パルだけを呼び出して戦わせる2種類のPvPシステムが用意されている。パルだけの戦闘の場合、パルの行動はAIによって行なわれ、プレーヤーは見守るだけとなる。いかにうまくAIを育てるか、メインのパルを他のパルでどうフォローするかなど、通常の戦闘とは違う楽しさを発見することができるだろう。 この他に、プレーヤーは、自分だけの居住空間「DEN」を持つことができる。DENには「サンドバッグ」や「ワラのベッド」など様々な家具を置くことができる。ユニークなのは家具の多くはパル向けのものだということだ。格闘の得意なパルはサンドバックを殴ることで機嫌が良くなり、回復系のパルは蓄音機でゆったりとした音楽を聴くことを好む。 部屋にパルを放し飼いにすることで、パル達はお気に入りの家具のところで様々な姿を見せてくれる。注意したいのはそのパルの嫌いな家具が置いてあると機嫌が悪くなってしまうことだ。特にゲーム序盤は部屋が狭いため、配置には気をつけたい。相性の良いパルは部屋でいちゃつき始めたりもするという。友達をDENに呼んでパル同士がどんな反応をするか観察するのも楽しいだろう。ただし、相性が悪いとケンカを始めてしまうので注意が必要だ。 「ストーンエイジ2」の魅力は何といってもその「センス」にあるだろう。石や木で作った現代風の家具や毛皮の服、ユーモラスなデザインのモンスター、豊かな自然……アニメ作品や漫画で描かれた「幻想の原始時代」を本作ならではのアレンジで表現している。スクリーンショットには「氷漬けの恐竜」が確認できる。この“大恐竜”は展開するストーリーにも密接に関わってくる上に、ストーリーを進めることで召還が可能になり、プレーヤーの心強い味方になるという。 現在「ストーンエイジ2」ではサーバーごとにドロップ品やモンスターが異なる、というシステムを検討している。本作ではキャラクタのサーバー間の移動は自由になっていて、MMORPGの「チャンネル移動」に近い感覚でサーバー間を移動することができる。サーバーごとのシステムやマップは変わらないが、「火属性サーバー」や「水属性サーバー」といった設定によってモンスターの配置や種類が変わってくる。生産に必要なアイテムを入手するためなどでプレーヤーはサーバーを選ぶことができるという。
本作のグラフィックスは、前作同様にノートPCを含むロースペックのPCでも動作する2Dグラフィックスを採用している。グラフィックスのタッチはやわらかい、水彩画を思わせるものになっている。また、メッセージに使用する漢字を小学校で習う漢字までにするなど、小学生も視野にいれた低年齢層プレーヤーにもアピールしていく。パル達と共に世界を歩き、友達とパルを見せ合い、コミュニケーションを広げていく。「ストーンエイジ2」はそんな楽しさをもたらしてくれる作品だ。
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□ガイアックスのホームページ (2006年6月5日) [Reported by 勝田哲也]
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