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会場:六本木・オリベホール
【ムポー】
発表会はガイアックスの代表取締役社長CEOの上田祐司氏の挨拶から始まった。続いて取締役副社長COOの中島裕氏により、同社の事業展開の説明が行なわれた。 ガイアックスでは創業以来、コミュニティサイトの企画・開発・運営を行なってきている。代表的な作品として、「なつゲー」、「M2~神甲演義~」、「ストーンエイジ」、「KING OF WANDS」があり、課金収入も拡大していることを示した。そしてオンラインゲーム市場はまだまだ急成長が見込めるとして、より積極的な投資をしていくという。その際、同社の強みとして、「コミュニティ運営」と「アイテム課金」のノウハウを持っていることを生かして、「タイトル数の大幅な拡充」、「ゲーム内外でのコミュニティ形成」、「既存ゲームの収益極大化」、「オリジナルタイトルの海外展開」という事業方針を説明した。
次にゲーム事業部・部長の越知雄一氏を進行役に、新作ゲームの発表が始まった。まずは現状報告として、既存のMMORPG 2タイトル「M2~神甲演義~」と「ストーンエイジ」の登録会員は1月31日現在、各30万で計60万人のユーザーを獲得しているという。そして2006年の新作タイトルとして、MMORPG 1タイトルとカジュアルゲーム4タイトルの計5タイトルを発表した。
■ コンコンオンライン 韓国Mega Enterpriseが開発したオンライン対戦レースゲーム。昨年すでに発表されたタイトルで、すでにクローズドβテストも行なわれている。3月3日よりオープンβサービス、4月より正式サービスが開始される予定。 ゲーム内容は“とんではねる”レースゲームで、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら、いち早くゴールを目指す。おもちゃの世界を舞台にしたグラフィックと、ポップでかわいいキャラクタたちによる“とんではねる”というコミカルなアクションも魅力の1つ。
操作方法はカーソルキーとX、Zキーとシンプル。ゲームモードは、ライバルと純粋にスピードを競う「コンコンスピード」のほか3種類。「コンコンバトル」では、いろいろなアイテムを使ってライバルたちを邪魔しながらゴールを目指す。「コンコンコンボ」は、特殊パネルを連続で踏むことで“コンボ”が発生。コンボでゲージを溜めると強力な加速が得られるので、速く進むことよりもパネルをうまく踏むことがカギとなる。「コンコンチャレンジ」はいわゆるタイムアタックモードで、既定タイムより早くゴールすることでご褒美が獲得できる。
(C)2006 GaiaX Co.Ltd. All Rights Reserved. (C)Mega Enterprise Co.,Ltd. All Rights Reserved.
■ とぅいんくる
本作について田中氏は「宇宙一かわいいレースゲームを目指して開発し、国産ということで平仮名で『とぅいんくる』というタイトルにしました」という。開発にいたった理由として、「僕は仕事中、mixiばっかり見ていて、そういうノリでポップにできるゲームがなかったので、手軽に、仕事の合間にできるようなゲームを作ろうと思いました。また、僕自身もAボーイ(アキバ系)なので、“萌え”要素もおさえつつも、多くの人が楽しめるようなシステムにしています」と語った。
田中氏が「世界観にこだわった」というように、レースゲームにもかかわらず、世界設定やキャラクタの背景などもしっかりと形成されている。登場するキャラクタたちはアルゴ星座という惑星群の財閥のお嬢様という設定で、バブルが崩壊してこれらの財閥が没落してしまい、お家再興のため星型の乗用物体「とぅいんくる」に乗ってレースをすることになる。大筋ではこのようなバックストーリーとなっているが、さらにWeb小説やWebコミックなどへの展開も行ない、より詳細な世界観や人間関係なども明らかにしていくという。
開発状況は現在70%くらいで、4月よりオープンβサービスが開始される予定。
(C)2006 GaiaX Co.Ltd. (C)Reveal Lab. Reveal Games 2006
■ 天晴! からくりボウリング
「ボウリング」をテーマにした理由として名越氏は「カジュアルゲームをということで、誰でもすぐに楽しめる、間口が広くて奥が深いゲーム作りを考えました。今回はボウリングということで、基本的なルールはボウリングと全く一緒なので、ルールで迷うことはありません。でも、ボウリングだけではゲームとしておもしろくありませんので、奥の深さを表現するということで、ゲーム開発のノウハウをつぎ込んで、面白くなるような仕掛けをしています」と語った。 ゲームの世界観は、古代日本をモチーフにした「天晴国」が舞台で、いろんな時代のキャラクタが訪れ、そしてボールは、妖怪が「式球」となって転がるという独特の設定がされている。しかし、実際にやっていることはボウリングそのもので、レーンが1つの街になっていて、「ピンゾロ」と呼ばれる悪玉っぽいピンに式球を投げて倒すというように、エンターテイメント性あふれる内容となっている。また、街の中にある穴から落ちると地下ステージがあるなど、ボウリングとはちょっと違った要素も用意されているという。
開発状況は20%で5月からクローズドβサービスの開始が予定されている。基本的なシステムは動作しているがまだ画面を見せられる段階にはないということで、実際のゲーム画面は公開されなかった。代わりにキャラクタのイラストが公開されている。
(C)GaiaX Co.Ltd. (C)RED,2006 (C)2005 DICE Co., Ltd. All Rights Reserved.
■ ストーンエイジ2
まずは長田氏は「ストーンエイジ2」について、「前作と同じく石器時代を舞台にしたMMORPGで、“初心者にやさしい”や、“なつかしい”、“かわいい”といったコンセプトは受け継ぎつつ、“新しい”ゲームを目指している作品」と、前作と同じく女性や子供がターゲットであることをアピール。ゲーム性なども「1」に比べてアップしているという。 “新しい”システムの一例として「1人のプレーヤーは1つの家を持ち、そこでペットの育成日記などを書いて公開するなどして、他のプレーヤーとのコミュニケーションが生まれる。またペットがプレーヤーに対してメールを送ってくる」という新しい楽しみ方を実装しているという。
開発状況は、今年初夏よりクローズドβサービスが開始される予定。
■ 超学校
タイトルからもわかるように「小学校」をモチーフにしており、水鉄砲や三角定規など、子供の遊び道具を使ってのバトルがコンセプトとなっている。まだまだ開発途中ということで、ゲームの詳細については明らかにされなかったが、子供向けのFPSになりそうだ。
今秋にクローズドβテストが開始される予定。
(C)GaiaX Co.Ltd. (C)io-Spiral
■ ポータルサイト「ムポー」
「ムポー」上で提供されるタイトルはすべて同じアカウントを利用することができ、1度アカウント登録をすれば、すべてのタイトルがそのままプレイできるようになるという。また、同サイト上で提供されるタイトルはすべて、プレイ料金無料のアイテム課金制を採用しており、“すべてのゲームが無料”でプレイできることがこのサイトの大きな特徴となっている。また、ゲーム内で獲得したアイテムやポイントなどを、他のゲームで使うといった、異なるゲーム間での連携などの機能も搭載するとしている。 ちなみにサイト名の「ムポー(mupoh)」は、特に意味はなく、いい響きの言葉という条件で選択し、社内でも熱い支持を受け、この言葉に決定したという。
サイトは発表会当日の14時よりプレオープンしており、会員登録(無料)の受付も開始している。正式オープンは3月3日12時の予定。
□ガイアックスのホームページ (2006年2月14日) [Reported by 滝沢修]
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