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ミッションに「アトルガンの秘宝」、「アサルト」、クエストに「アトルガン」、リージョン情報に「ビシージ」がそれぞれ追加されたほか、青魔道士、コルセア、からくり士といった新エキストラジョブも“実装”され、ジョブ特性やジョブアビリティなど基本スペックも公開されている。 そのほか、新エリア、新仕様に関する定型文辞書の拡充、新しいカテゴリのアイテムである「不確定アイテム」、「コンビネーション装備」の追加などなど、大量のアップデートが行なわれている。具体的な内容については、公式サイトのアップデート情報を参照いただきたい。 もっとも、これらの「アトルガンの秘宝」関連コンテンツは、現時点では一切アクセスできず、“日本時間の4月20日正午頃”から全世界一斉に開放されることになる。ただ、「アトルガンの秘宝」に関連しない既存コンテンツも大幅に仕様変更、拡充されており、今日明日は、新仕様の確認に勤しむユーザーも多そうだ。 本稿ではすでに開放されている部分を中心に見ていくと、まず全ユーザーに影響する要素としては、MPK対策を目的としたモンスターの挙動変更が挙げられる。同作のMPK対策は、RMT対策と並んで、特定のジョブ、ユーザーを巻き込むドラスティックな形で断続的に施行されてきたが、今回の仕様変更も影響が大きい。 具体的には、未占有モンスターの占有権が、稼いだ敵対心の大きさによって確定するというもの。同作では、プレーヤーキャラクタがモンスターに対し、攻撃するなどの敵対行動を取ることにより、モンスターの占有権を獲得できる仕様になっている。これにより、他のMMORPGで見られるような横殴り、横取りによる安直な経験値稼ぎや、とどめだけ刺してアイテム報酬権を得るといったプリミティブなレベルのトラブルは完全にシャットアウトできていた。 その一方で、敵対心の大きさによってターゲットが移ってしまう仕様の隙をついて、こちらからは占有権がないため攻撃できないが、モンスターの攻撃を受け続けるという、一方的に攻撃される環境を生み出すことが可能になっており、これによってMPKをはじめとした各種トラブル、運営側が意図しないプレイスタイルが発生していた。今回の修正によって、すでに攻撃状態に入ってるモンスターに対して、被攻撃キャラクタが稼いだ敵対心以上の敵対行動を取らない限り、占有権を獲得できなくなる。つまり、占有権だけ取るという迷惑行為ができなくなるようだ。 そのほかにも、モンスターへの攻撃時にたまるTP量の調整、盾仕様の変更(発動率アップ、ダメージ軽減量アップ)など、攻防に関わる部分が仕様修正されている。その内容によっては、各ジョブ間でパーティープレイにおける位置づけの浮き沈みがありそうで、気になるユーザーも多いだろう。 ジョブ関連では、「ジラートの幻影」発売以降、“避ける盾”として忍者が台頭し、一気に影が薄くなっていたナイトが、他ジョブに先駆けて強化された。具体的には盾で攻撃を防いだ際にTPボーナスを得る「シールドマスタリー」と、MPが徐々に回復する「オートリフレシュ」の2つのジョブ特性が追加された。
これにより、先の盾仕様の変更とも相まって、もっとも盾スキルの高いナイトが再び脚光を浴びることになりそう。これにより、攻防とも極めて高い水準にある忍者に全面的に追いつくかというとちょっと厳しそうだが、これまでよりナイトが活躍できる場面が増えるのは間違いないだろう。「アトルガンの秘宝」の発売で、新規ユーザーの参入や新ジョブを挙げる既存ユーザーが増えることが予想される。ナイトをプレイするには一番いいタイミングと言えそうだ。
□スクウェア・エニックスのホームページ (2006年4月18日) [Reported by 中村聖司]
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