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会場:AFRICA 代官山
本作の最大の特徴は、日本の2Dグラフィックスの横スクロール型アクションゲーム。カプコンの「ファイナルファイト」や「天地を喰らう」、セガの「ゴールデンアックス」といった作品の影響を強く受けており、ジャンプと攻撃、そして様々なスキルを使いこなし、モンスターが待ち受けるダンジョンを踏破していく。そのゲームの感触は日本のアクションゲームのものに近い。 「アラド戦記」のキャラクタはダンジョンに挑戦するごとに経験値を得て、レベルアップしていく。冒険の途中に得たアイテムや、街で購入したアイテムでカスタマイズすることも可能だ。アクションゲームの楽しさと、RPGの成長要素、そしてオンラインゲームならではのコミュニティを持った作品となっている。 冒頭でも触れたが、本日よりクローズドβテストの募集を開始し、4月26日から開始する。募集人数は1万人で、テスターの募集は14~20日まで行なわれる。なお、応募にはハンゲームIDの取得が必要となる。当選は24日、ハンゲームサイト内で使用できるメールツール「ミニメール」によって連絡される。 「アラド戦記」クローズドβテストは6月の中旬頃まで実施され、その後6月末からオープンβテストを実施し、夏に大型アップデートと、有料アイテム販売による正式サービスが開始される予定となっている。現在、日本でどのようなアイテムが発売されるかは明らかになっていないが、韓国ではスキルやゲームが有利になるアイテム、アバター要素のあるアイテムなどが販売されている。 クローズドβテストの応募は次のページにあるフォームに必要事項を入力して行なう。日本のアクションゲームを参考にしたちょっと懐かしい感触を持つアクションRPGである。是非テストに参加し、本作に触れて欲しい。
※ クローズドβテスターへの応募データおよび抽選結果は、すべてNHN Japanで管理されます。弊社では応募内容や当選確認についてはお答えできませんのであらかじめご了承ください。
■ 日本のアクションゲームに挑戦する2DアクションRPG「アラド戦記」 さて、発表会で挨拶を行なったNHN Japan代表取締役社長千良鉉氏は「これからのハンゲームは『アラド戦記』を皮切りにどんどんコンテンツをサービスをしていきたい。“インターネットテーマパーク”を目指していきたいと思います」と語った。 「アラド戦記」を開発したネオプルのCEO許民氏は、任天堂の「ファミリーコンピューター」を手に持って登壇。「幼少の時に買い与えてもらったこのゲーム機が私の人生を変えてしまいました」と語った。そして、日本での展開に関して、「『アラド戦記』は日本のゲームを参考に、日本のユーザーにも受け入れてもらえるようなアクション性を目指して作りました。背景に日本語が描かれたステージもあります。日本で展開することがこの作品の目標でした」とコメントした。 「アラド戦記」は“アラド大陸”を舞台に物語が展開する。長く平和だったこの世界に突然「暗黒都市」が現われ、それをきっかけにほとんど人を襲わなかったモンスターが凶暴化し、「サドラ」と呼ばれる新しいモンスターも現われるようになった。この混乱の中、人々は戦争を起こし、世界は崩壊の危機を迎えてしまう。世界各地の冒険者はアラド大陸に再び平和をもたらすために立ち上がる。プレーヤーは冒険者となって、平和をもたらすために戦っていくこととなる。
ゲームの操作はカーソルキーで移動、Xで攻撃、Cでジャンプをする。1~6のキーでアイテムを使用し、A、S、D、F、G、Hの6つのキーに登録したスキルを使用することができる。メニューの選択や、街のNPCとの会話にはマウスインターフェイスを使用する。 ユニークなのがZキーである。このZキーは“コマンドキー”で、通常ゲーム内で使用できるのはA~Hまでのショートカットに登録された6つのスキルだけだが、コマンドを入力しZキーを押すことで、ショートカットに登録した以外のスキルも使用できるのである。うまいプレーヤーならばコマンドを使用することでよりスタイリッシュな戦い方をすることができるだろう。 スキルには敵を空中に跳ね上げる攻撃などもあり、連続で攻撃をたたき込むこともできる。また、“バックステップ”のような地味ながら敵の攻撃をかわすために重要なスキルもあり、プレーヤーによってキャラクタ達はまったく違う動きを見せてくれそうだ。スキルは使用時にMPを使用する。MPは徐々に回復していくが、コンボで一気に消費するか、小出しに使っていくかでも戦い方が変わってくる。 ダンジョンでは、樽や宝箱を壊すとアイテムが入手できる。回復アイテムや一定時間無敵になるなどのその場で効果をもたらすアイテムの他、街で物を買うことができるお金も出現する。ダンジョンは1人で挑戦することも、パーティーで挑戦することも可能だ。ダンジョンは扉で仕切られたいくつかのフロアが存在する。パーティーの場合次のフロアに移動するためには全員で扉の前に行かなくてはいけない。 ダンジョンのゴールには強力なボスが待ち受けている。体力、攻撃力とも段違いの敵にどう立ち向かうか、仲間と協力をすることでより強力な連係攻撃を行なうことも可能だ。仲間との連携を優先したスキル構成にキャラクタをカスタマイズしたり、ゲームのうまいプレーヤーがダンジョンでの主導権を握ったりと、本作ならではの様々な楽しみ方が生まれてくるだろう。 本作で注目したいのは「ゲームパッドへの対応」である。今回の発表会では明らかにならなかったが、韓国ではゲームパッドへの対応が公式にアナウンスされている。韓国でもゲームパッドに対応したアクションゲームが最近は増え始めているとのことだ。また、韓国の「Dungeon & Fighter」は新キャラクタやPvP要素なども登場しているという。日本ではこれらの要素がいつ実装されるか興味深い。 今回試遊台で本作をプレイしてみたのだが、まず最初に日本のアクションゲームの手法をきちんと取り入れているそのスタッフの意気込みを感じて嬉しくなってしまった。相手に強い攻撃を受けた時など、キャラクタが気絶し、レバーを回しボタンを押して回復をするようにアイコンが出る所などカプコンのアクションゲームの演出をそのまま使っていて、ニヤリとさせられた。 しかし、プレイをしていく内に「ファイナルファイト」など日本で発達進化していったアクションゲームの手応え、攻撃が当たった爽快感や、キャラクタ達の強烈な個性などに比べると、少しインパクトが弱いかな、という感触も持った。ゲームセンターでデモプレイを見て思わず引き込まれてしまう、技のモーションひとつひとつにみなぎるキャラクタの魅力、ここがまだ弱い感じがする。こういった部分はもっともっと練り込んでもらいたいところだ。
とはいえ、オンライン上で仲間と共に戦ったり、キャラクタを成長させたり、仲間との連携技を試してみたりと、本作ならではの要素も多い。うまいプレーヤーはゲーム内での有名人になれるかもしれない。実際にサービスが始まった時のプレーヤー達の反応が楽しみだ。昨今日本ではあまり発売されない2Dアクションゲームの世界に現われた、海外から新しい「挑戦者」に期待したい。
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□NHN Japanのホームページ (2006年4月14日) [Reported by 勝田哲也]
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