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【連載第216回】 あの、おもちゃを徹底レポート




水中に暮らすポケモンを釣り上げよう!
タカラトミー「ポケモン すごいつりざお」

「ポケモン すごいつりざお」
発売 タカラトミー
価格 3,675円
電源 単四アルカリ電池×2(別売)
発売日 発売中



 数あるポケモン関連のトイでも、これには特に惹かれた。

 モチーフの「すごいつりざお」は、原作である「ポケットモンスター」シリーズのゲーム中に登場する重要アイテム。ポケモントレーナーたちは、つりざおを使い、海や湖などに暮らすポケモンたちを釣り上げて、つかまえていく。つりざおにはいくつかの種類があるのだが、「すごいつりざお」はその名の通り、最高ランクの能力を備えている。どんなポケモンでも釣ることができる憧れのアイテムとして、ゲーム中でも終盤に手に入る代物なのだ。

 この「ポケモン すごいつりざお」は、水中に生息するポケモンを釣り上げて遊ぶトイ。ポケモントレーナーになった気分を味わえそうだ、と筆者も期待を寄せていた。


さおを振って、リールを巻いて遊ぶ体感ゲーム

パッケージ。アニメ「ポケットモンスターアドバンスジェネレーション」のキャラクタが勢ぞろいだ
 本体のデザインは、アニメ版の「すごいつりざお」を踏襲している。再現度は高く、原色のブルーやレッドが色鮮やかに配色されているのを見ると、「ポケモンらしいアイテムだなあ」と感じる。

 本体について説明しよう。プレイは、ロッドの中央にある液晶画面を使って行なう。液晶画面に釣り場である海や水辺が表示され、糸をたらして、ポケモンを釣り上げる。

 釣り上げる動作は、さお本体と側面に用意されたリールを使用する。さお本体にはセンサーが内蔵されており、糸を放つキャストやポケモンに針をひっかけるフッキングなどの動作を、実際のつりさながらに体感できる。ゲームセンターにあるフィッシングゲームとほぼ同様の操作体系、と説明すると、本誌読者にはわかりやすいだろうか。

つりざお本体。グリップに単4電池を2本格納する 設定画面。性別に加え、現在時刻を登録する



体を動かしながら、ポケモントレーナーになりきれるおもしろさ

 ゲームは「ポケモンつり」、「ちず」、「つりたいかい」、「つなひき」の4種類が用意されている。

モード選択画面。リールでアイコンを動かし、目当てのモードを決定する


 「ポケモンつり」は、もっともオーソドックスなモード。最初に「うみ」と「みずべ」のどちらかから釣り場を選んだら、思う存分にポケモンつりを楽しめる。

 まず最初に液晶画面に表示される「キャストしろ!」とのメッセージに合わせて、さお本体を上から下へと振り下ろす。この動作を正しく行なうことができたら、液晶画面には水面とそこへ浮かぶモンスターボール型のルアーが表示される。ポケモンつりの開始だ。

 つぎに、リールを巻きながら、ポケモンがひっかかるのを待つ。リールを巻き上げると、「キュルキュルキュル……」という効果音が流れ、とかく単調になりがちな動作を楽しく盛り上げる。

 ポケモンが針にヒットしたら、内蔵されたバイブレーターによって、つりざお本体がブルルルと震える。うれしい演出だ。このタイミングでつりざお本体をすばやく下から上に振り上げると、ポケモンに針を深くかけることができる。あとはリールを巻き上げて、ポケモンを釣り上げる。

 釣り上げの際は、糸のテンションに気を配る。リールを一気に巻き上げようとすると、糸のテンションが上がり、プツンと切れてしまうためだ。糸が切れそうになったら、リールを巻く手を休める。糸のテンションが緩んだら、再びリールを巻き上げる。これをくり返して、ポケモンを手中にするわけだ。つかまえたポケモンは、「ゲットリスト」に登録され、その姿をいつでも閲覧することができる。

 筆者のプレイでは、つい焦ってフッキングのタイミングを誤ってしまったり、リールを巻き上げすぎて糸を切ってしまったり、と失敗が続いたので、1匹目を釣り上げたときは、大きな達成感を感じられた。何より体を動かしてポケモンを釣り上げた体験が、感激を深いものにしている。

 ヒトデマン、コイキング、ハリーセン、ヒンバスなどを釣り上げたが、釣り上げられるポケモンは、全部で50種類以上いるらしい。ギャラドスやホエルオーなどの大物は、存在しているのだろうか。ぜひ釣り上げてみたい。

 また、時にはビンやながぐつといったポケモン以外のものが釣れることもあるが、実はこれらの物も重要な役割を担っている。中に「チケット」や「ちず」が入っており、別のモードを遊ぶときに必要になるのだ。

モンスターボール型のルアーが着水し、ポケモン釣りの開始だ 失敗すると、さおも曲がるほどの悲しい画面が表示される
上のメーターが釣り上げるまでの距離を、下のメーターが糸のテンションを示す 釣り上げたポケモンは、アニメーションで体の動きを表現する
ビンやながぐつには重要なアイテムが入っていることがある ポケモンがヒットしたら、さおを振り上げ、フッキングを行なう リールを巻き上げて、ポケモンを手元まで引き寄せる


 「ちず」は、登場人物から依頼を受けて、そのお目当てのポケモンを釣るモードだ。遊ぶためには「ポケモンつり」で入手できる「ちず」が必要となる。「ちず」を使うと、漁師のおじさんから、特定のポケモンを釣ってきてほしいとお願いされる。この依頼に応えることができると、お礼に「ポケモンつり」では釣れないポケモン(地上に暮らすボスゴドラなど)をもらえる。

 「つりたいかい」は、1分間という制限時間の中でポケモンを釣り、その重さの合計を競い合うモード。遊ぶためには「ポケモンつり」で入手できる「チケット」が必要だ。水中で暮らすポケモンを闇雲に釣るのではなく、「コイキングつりたいかい」、「サメハダーつりたいかい」というふうに特定のポケモンに絞ったルールが設けられており、いかにも大会に参加しているようで気分が盛り上がる。

 「つなひき」は、釣りとは趣向が異なるゲーム。リールを綱に見立て、ライバルのポケモンと綱引きで勝負する。競技時間は、10秒間。ライバルのポケモンは液晶画面に表示され、次第に奥へ奥へと移動する。これを目安にして、リールをどんどん巻いていく。リールを巻くだけの単純なゲームなので、釣りの合間の息抜きに最適だ。

 「ポケモンつり」、「ちず」、「つりたいかい」でゲットしたポケモンは、「ゲットリスト」に登録される。さまざまポケモンを入手して「ゲットリスト」をいっぱいにすることが、このトイの大きな目的だ。

「つりたいかい」。このときはコイキング大会だった 「つりたいかい」では画面に終了時間が表示される
「つなひき」。ポケモンを釣るとライバルが増えていく 「ゲットリスト」。名前を選択すると、ポケモンの姿を閲覧できる 「ポケモン図鑑 ぜんこく版」との連動イメージ。赤外線通信でデータを送れる


 また別売のシリーズ商品「ポケモン図鑑 ぜんこく版」とも連動する。それぞれに内蔵された赤外線通信機能を使い、「ポケモン すごいつりざお」で手に入れたポケモンのデータを、「ポケモン図鑑 ぜんこく版」へ送り、登録できるのだ。

 実際に試してみたが、操作方法はごく簡単で、スムースにポケモンのデータを送ることができた。これなら小さなお子さんでも大丈夫だろう。水辺に暮らすポケモンは「ポケモン図鑑 ぜんこく版」の中でも入手できるのだが、「ポケモン すごいつりざお」でゲットして送れば、喜びや思い出は格別なものになるだろう。

(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon


□タカラトミーのページ
http://www.takaratomy.co.jp/
□「ポケモン すごいつりざお」のページ
http://www.takaratomy.co.jp/products/pokemon/03-tanoshi/01-tokushu/0603-turizao/
□関連情報
【2005年1月25日】トミー「2006トミーグループ 春・GW商戦商談会」開催
「ポケモンレンジャー」から音楽系の商品まで
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20060125/tomy.htm


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(2006年4月13日)

[Reported by 元宮秀介]


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