【Watch記事検索】
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】
【11月27日】
【11月26日】

ブロッコリー、「true tears~トゥルーティアーズ~」発表会開催
木谷氏らが開発裏話などを披露。アニメ化も決定!

2月7日 開催

【true tears】
3月31日 発売予定

価格:10,290円(初回限定版)
    9,240円(通常版)


 株式会社ブロッコリーは、Windows用涙の純愛アドベンチャー「true tears~トゥルーティアーズ~」のイベント「-ここからはじまる- true tears~トゥルーティアーズ~発表会 in 東京」を、2月7日に秋葉原アソビットゲームシティにて開催した。

 「true tears~トゥルーティアーズ~」は、同社から3月31日発売予定のWindows用アドベンチャーゲーム。ブロッコリーと、「D.C.~ダ・カーポ~」などで知られる「サーカス」、「トゥルーラブストーリー」を手がけた「ゲームクラブ」が共同で開発している完全オリジナルの新作タイトルで、昨年5月に制作発表が行なわれている。

 今回の発表会は、ゲームの完成を記念して実施されたもの。事前に一般から募集したゲームファンのほか、ゲームを予約した人もユーザーとして招待されて行なわれた。なお、発表会は、2月18日に大阪・ソフマップなんばザウルス1 8Fイベントスペース、2月19日には愛知・ゲーマーズ名古屋店 イベントスペースでも開催される予定。


■ 木谷会長とtororo団長が開発秘話を披露

tororo団長こと松村氏と木谷氏
 オープニングムービーの上映から幕を開けた発表会。最初に壇上に登場したのは、ブロッコリー会長の木谷高明氏と、“tororo団長”ことサーカス会長の松村和俊氏。まずは2人によるトークから始まった。

 「true tears」を作るに至った経緯について木谷氏は、「以前から王道のギャルゲーに憧れており、そんなときに松村さんに誘われ、『トゥルーラブストーリー』を作ったゲームクラブさんも一緒にやることになった。そして以前から『アクエリアンエイジ』などでイラストを描いていただいていた依澄れいさんも、実は非常にギャルゲー好きということがわかり、このスタッフならいい作品ができあがるんじゃないかなと思い開発しました」という。続けて松村氏は「最初は『白企画』という名前で、魔法などがない王道の学園ものということでいろいろ考えました。それで2年ほど前に温泉で合宿を行ない、そこでいろいろな内容とかコンセプトを作り上げました」と語った。

父の家にはサーカス作品のポスターなどが貼ってあるというtororo団長
 ゲームの内容について松村氏は「シミュレーション的な要素はありますが、基本はアドベンチャーで、ゲーム自体は初心者でもクリアできるように難易度を下げてあります。ゲーム中は会話などの楽しいシーンも入っていて、全編に渡って悲しい内容ではなく、楽しいパートもあることで、より悲しくなるという内容。プレーヤーは高校3年生の10月から翌年3月までの半年間をプレイすることになります」と説明。さらに「昔の気持ちが思い出されるような作品で、20代でも30代でも……うちの父親が70歳なんですがうちの父親にも遊んでもらおうと(笑)」と広い年代に楽しめる作品であることをアピールしていた。

 木谷氏も「最初は中高生あたりの年代って学園生活送っているのに、なぜ学園もののゲームなんてやってるのかなと不思議だったのですが、そういえば自分も中学生のときにコバルト文庫を読んでたし、それと同じだな」というと、松村氏も「僕も中高生のときに『湘南爆走族』とか読んで、そんなことがあればいいなぁと思いながら学校に通っていました」と、学園ものが中高生にも人気のある理由を語った。

王道の恋愛アドベンチャーを作りたかったという木谷氏
 さらに木谷氏は「伊香保温泉に合宿へ行き、ゲームの内容を決める会議をしていたら、突然温泉のご主人が菓子折りを持って乱入してきて、いきなり『すいません』と言い始めたので理由を聞いたら、車の移動をしているときに僕の車にぶつけてしまったというんですよ。その時の車が『LEGEND』でまさに『伝説』が壊れたということで“真実の涙”を流しました。帰りはガムテープを貼って帰って、トラウマになりましたよ」という、不幸なエピソードも披露していた。

 本作では登場するヒロインはなんらかのトラウマを抱えるという設定になっているが、それを決める時の裏話として松村氏は「木谷氏は『冤罪くらい重いものを付けなきゃだめなんですよ!』と机を叩いて熱く語っていました。さらに冤罪だけじゃなくて、『お父さんの自殺』まで言い出しましたからね(笑)」と木谷氏が過激なアイディアを提案していたことも明らかにした。


■ ヒロイン役の3人がキャラクタの魅力をアピール

 続いて、仲根るい役の伊月ゆいさん、上原穂香役の中山恵里奈さん、真田柚子役の稲村優奈さんも登場し、それぞれのキャラクタの収録の裏話やキャラクタの魅力について語った。

伊月さん: 仲根るいは動物が好きで獣医になりたくて勉強をしているのですが、人に言えないトラウマを抱えていて、それが獣医になることと密接に結びついて、それがあるがゆえに獣医になれるのかどうかということをすごく悩んでいます。主人公が助けてくれるのかどうかはわかりませんけど、そこはゲームをしていただけたらなと思います。

 (演じてみての感想は)るいちゃんは本当に一直線で裏表のない女の子で、「大好き」って言葉も何も裏もなくストレートに言ってほしいと言われて、本当にるいちゃんになりきて演じられるのかすごく不安でしたが、ゲームの収録を終えて「お疲れさまでした」って言ったときに、るいちゃんになれた気がすると思えたことが嬉しかったです。

中山さん: 上原穂香は教室ではいつも1人で読書をしているようなタイプで人見知りが激しい娘です。体が弱く、倒れたところを助けてもらったことがきっかけで主人公と出会います。保健室の先生(秋山飛美)にすごく憧れ、彼女のようになりたいと思っていて、変身願望をインターネットなどで出しています。身長が高いことを気にしていて、牛乳を飲まないようにしている。本を読むのが好きで将来は小説家になりたいと思っていて、最後は小説がカギになってくるかなと思います。

 読書好きなところとか、自分に似ているところが多くて、感情移入がしやすく、演じやすかったです。おどおど系なので、(同じおどおど系の)柚子と演技がかぶらないようにしてほしいと言われました。“引く”じゃなくて“出す”感じのおどおどをやってみたらどうかなと言われたので、人とぶつかったときにも小さい声ではなく大きな声で「ご、ごめんなさい!」と言って逃げていくみたいな感じで演じて、すごく楽しかった。穂香はよく泣く娘なんですが、“ぽろぽろ”じゃなくて“わっ”と泣いて逃げていくみたいに、おもしろく演じられたので、楽しんでいただけたらなと思います。

稲村さん: 真田柚子はすごくやわらかい雰囲気を持った女の子です。性格も優しくて、不思議なところもあるんですけれども、友達になってほしいタイプ。一緒にいて心が和むキャラクタで、演じるときも穏やかな気持ちで演じることができました。主人公の幼なじみで、保育士になりたい娘で、私も大学が保育学科だったので、すごく親近感が沸いたキャラクタでした。小さい頃から知っていることもあって、踏み込めないなというところもあるのですが、2人の恋愛がどうなるのかを楽しみながらゲームをプレイしてほしいなと思います。

 柚子ちゃんは引っ込み思案なところがあって、言いたいんだけれど伝えられないという女の子なので、アフレコ現場でもほんとに小っちゃく小っちゃくなりながら演じていました。ストーリーがステキなお話だったので、どのキャラクタのストーリーでも感動してもらえるのではないでしょうか。演じながらも「真実の涙」がテーマということを実感しました。昔や今の恋愛とかを思い出しながら、プレイしていただけたらなと思います。


■ 今後の展開、アニメ化も決定!

 木谷氏から今後のメディア展開について発表された。

 まずはラジオだが、こちらはすでにラジオ関西で毎週金曜日の26時30分から27時まで、「Radio true tears るいと穂香の瑞鳳学園放送部(T_T)」を放送中。パーソナリティは、伊月さんと中山さん、そして井上祇園役の福井裕佳梨さんの3人が担当している。なお、この番組はインターネット音泉でも翌水曜日に配信される。

 そして右の写真で木谷氏が掲げている無料小冊子を、なんと50万部配布する。配布はゲーマーズと、イベントの開催されたラオックス アソビットシティで行なわれる。発売までには他の方法での配布も考えているという。

 秋葉原のメイドカフェ「Cafe Mal:lish (カフェ メイリッシュ)」では、2月24日から26日までの期間限定でイベントを開催。期間中に来店した人にはもれなく特製コルクコースターがプレゼントされる。また、オリジナルメニューが登場するほか、店員も「true tears」の舞台「瑞鳳学園高等部」の制服を着用する。

 さらに、ブロッコリーとサーカスで共同キャンペーンを実施。サーカスの「D.C.II~ダ・カーポ II~」とブロッコリーの「true tears」、「ギャラクシーエンジェルII ~絶対領域の扉」の3タイトルのパッケージに封入されている応募権を3つ揃えて応募した人に豪華な賞品がもれなくプレゼントされる。プレゼントの詳細は明らかにされていないが、テレカや図書カードなどが用意されているという。

 ほかにも「true tears」缶ジュースも制作することが明らかにされた。

 最後に、アニメ化が決定したことを発表。まだ決定したばかりで時期などの詳細は未定ながら、「来年の桜が咲く頃には」(松村氏)や「松村さんが浮き輪持って海で泳ぐ頃には」(木谷氏)とお互いに冗談交じりにコメントしていた。


■ ユーザーの皆さんへ一言

伊月さん: 人に言えない悩みとかトラウマを抱えて、誰にも知られずに生きている人が多いと思うのですが、ゲームをプレイして、誰もが抱えている苦しみに共感して一緒に泣いていただいてもいいですし、ヒロインたちと同じように、課題を1つ乗り越えて元気になってくださいという思いを込めて演じさせていただきました。クリアしてほがらかな気持ちになっていただければと思います。

中山さん: いろいろなキャラクタがいて、いろいろな悩みを抱えているので、きっと誰かと同じような境遇の人もいるかと思いますので、ヒロインが乗り越えたときには、皆さんも一緒に乗り越えて、喜んでいただけたらなと思います

稲村さん: 片想い中とか、思いが実ったなど、いろいろな意味を持つ笑顔とか涙を流しています。そういうのも、プレーヤーの皆さんも感じて、心に響くといいなと思います。いろいろなキャラクタがいますので、1人終わっても楽しめますので、すべての恋愛ストーリーを楽しんで、自分が恋愛したかのように遊んでいただければなと思います。発売を楽しみにしていてください。

木谷氏: ブロッコリーとして本格的な王道のギャルゲーを作ることができて嬉しい。サーカスさんをはじめゲームクラブさん、伊澄れいさんなど、ギャルゲーを地でいける人たちに集まっていただいて、ほんとに素晴らしい作品になったと思います。現状、僕はラジオの中で「さすらいのリアルカードゲーマー」を名乗っているのですが、(発売日の)3月31日をもって「さすらいのリアルギャルゲーマー」に変わろうかなと思っております。皆さんもぜひ、楽しんでください。

松村氏: こういう発表会というのは初めてなのですが、これだけの人が集まっていただけてすごく嬉しいです。主題歌のエンディングテーマの作詞をしたのでぜひ聴いてください(笑)。メディアミックス前提で作った作品で、コミックやアニメーションなど、いろいろなメディアに対応できるので、これからもご期待ください。

【スクリーンショット】


(C)La'cryma Illust/依澄れい

□ブロッコリーのホームページ
http://www.broccoli.co.jp/
□「true tears」のページ
http://lacryma.info/
□関連情報
【2005年5月6日】ブロッコリー、新作はシリアスな純愛アドベンチャー
WIN「トゥルーティアーズ」発表
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050506/tears.htm

(2006年2月8日)

[Reported by 滝沢修]



Q&A、ゲームの攻略などに関する質問はお受けしておりません
また、弊誌に掲載された写真、文章の転載、使用に関しましては一切お断わりいたします

ウォッチ編集部内GAME Watch担当game-watch@impress.co.jp

Copyright (c)2006 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.