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クロニクル4ではゴダード地域、ルウン地域という今まで明らかになっていなかった北の地域が追加される。そのエリアは非常に広大で、探索しがいがある。今回の情報が実際に冒険する時のちょっとしたガイドになってくれれば幸いである。
■ 高レベルキャラクタ向けの新フィールド、“高低差”に注目 今回、数時間に渡って新エリアを冒険してみたのだが、あまりにも広大過ぎてとてもすべての地域を回ることができなかった。筆者はまず「コダード城の村」からスタート、ゲートキーパーを使い様々な地域を見ることにした。
次に向かってみたのが「ケトラー オーク アウト ポスト」と、「バルカ シレノス駐屯地」である。この2つの地域に住む種族、ケトラオークとバルカシレノスは激しく対立している。プレーヤーはどちらかの種族の味方になりクエストを進めていくことになる。敵対種族を倒すことで友好度を獲得することができ、一定の友好度を積み上げることができれば、友好種族の商店や倉庫を使用することができる。2つの種族はそれぞれ様々な階級があり、それに応じた衣装をまとっている。建物からも彼らの文化と生活が感じられる。 この地域を歩いてみて感心させられたのはその視界の良さである。岩肌の出たごつごつした地形ながら、緑も美しく、遠くまで見ることができるその風景はフィールドを歩いているだけでも爽快な気分になれる。 「温泉地帯」は蒸気が噴き出し、その影響で枯れた木々も見えるどこか殺伐とした場所だ。ここには色の付いた一見毒々しい温泉がそこかしこに沸いている。この温泉にはいると、高温のためかダメージを受けてしまう。温泉に入ると何とキャラクタの顔が大きくなるという非常にユニークな効果がある。たどり着くにはなかなか危険な場所であるが、是非訪れてみて欲しいところだ。 ここまで紹介したところはゴダード領地、レベル70近くのキャラクタが対象になっており、中級者ではたどり着くことすら難しいだろう。とりあえず新地域が見たい、というプレーヤーは「グルーディン村」の港からルウン地域へ出発するのがお勧めだ。ただし、町の外のモンスターはレベル50以上の強さがある、低レベルのキャラクタは町の観光だけでとどめていた方が賢明だろう。 ルウン城の村は製造中の巨大なシージゴーレムがあるなど、観光だけでも楽しい場所だ。気になるところでは、「城の村」という名前なのにその城がないこと、村のはずれに天へとのびるような足場のある点である。あの足場はもしかしたら飛龍ワイバーンの発着場なのだろうか。 ルウン城の村の東には、夜になると一層恐ろしいモンスターが闊歩する「亡者の森」がある。「亡者の森」にはネクロマンサーが利用できる死体が放置してあり、ここでは特にネクロマンサーのソロプレイがオススメの場所となっているという。他のフィールドとは少し違った雰囲気が体験できる。また、村の北には「猛獣の放牧地」があって、ここではペットのテイミングができる。 今回、新フィールドを歩いてみて驚かされたのは、特に「高低差」の表現が今までのフィールドと比べて段違いだということだ。また、神々の火鉢では地の底までも潜って行けそうな地下へ繋がるダンジョンの描写が見事だった。テクスチャも細かく、新地域を歩いているだけでその美しさに驚かされることだろう。その代わり、ちょっとPCの要求性能も上がりそうである。低スペックのPCで本作をプレイしているユーザーはグラフィックス設定に注意が必要となるかもしれない。 もうひとつ気がついたのは、モンスターの“密度”である。特にダンジョンでは狭い場所にモンスターがひしめいていて、彼らを倒そうとすれば集団に襲われるのを覚悟しなくてはいけない。他のモンスターを足止めしている隙に分断するなど、今まで以上にパーティーでの息のあった連携が求められそうだ。
新しいフィールドは「リネージュII」の確かな進化を感じさせる、美しく、エキサイティングな場所である。また、ストーリーを重視したクエストも沢山ちりばめられている。広大な、たっぷりと探索が楽しめるフィールドが追加されたのは、非常にうれしい。
■ やりこみ要素たっぷりな「フィッシング」、新しいペットと共に戦うことも可能に 広大な新マップ、より強力な戦い方を模索できる3次職、ノーブレスとオリンピアード、英雄、多彩なクエスト、従来の要素のバランス調整……今回のクロニクル4は多彩な追加要素がある。
フィッシングを始めると別のウィンドウが開き、浮きの映像がアップになる。フィッシングマスタリーが高いほど大きな魚が釣れる。浮きが動くと魚とのバトル開始だ。魚にはHPが設定されており、リーリングとポンピングスキルを使って魚にダメージを与える。魚が糸を引いている時間内にHPを0にすることができれば魚を釣り上げることができる。ソウルショットと同じように、フィッシングショットというアイテムを使えば魚により多くのダメージを与えることができる。 フィッシングはただのミニゲームではない。釣りを成功させると魚や宝箱が手に入る。魚を釣ることで「漁獲の証」を貯め、釣り場組合員からそのポイントを引き替えに様々なスキルがゲットできる。そのスキルによってキャラクタのインベントリや倉庫の容量を増やすことができる。釣り竿やルアーにも等級があり、スキルを鍛えると共によりよい道具を求める必要もある。実に「リネージュII」らしいやりこみ要素に満ちているのだ。 実際に釣りをすると、魚の体力の回復は早く、しかもスキルはタイミングを合わせないと効率的にダメージが与えられない。ちょっと試しただけではなかなかうまくいかず、ミニゲームとしての奥の深さを感じた。 「テイミング」システムも今回新しく実装された要素だ。ルウン城の北にある「猛獣の放牧地」では、アルパイン バッファロー、アルパイン クッカブロ、アルパイン クーガーの3種類のモンスターに特定の餌をあげることで一時的に仲間になってくれる。プレーヤーはフィールドの中で小屋を建てて住んでいるNPCに話しかけ、「スパイス」を購入し、目的のモンスターに与えることでテイミングができる。 モンスターは餌を与えられると最初は怒って襲いかかってくる。その攻撃に耐え、餌を与え続けるとモンスターの外見が変化し、味方になってくれる。テイムできたモンスターはそのフィールドにいる間中プレーヤーを守ってくれる。敵を攻撃するだけでなく、プレーヤーに補助魔法をかけたりヒールをしてくれるのだ。手なづけたモンスターは残念ながら帰還スクロールで町に戻ったり、プレーヤーが死んでしまうといなくなってしまう。 フィールドにいる野生動物を一時的に味方にするというアイデアは他のゲームでも導入されている要素ではあるが、筆者にとってはなかなか新鮮で面白かった。ただ、今のところテイミングができるフィールドが野獣の放牧地だけなのが残念である。可能ならばもっともっと多くのフィールドにテイミング可能なモンスターを配置してほしいところだ。
ちなみに、バッファロー、クッカブロ、クーガーの3種類のモンスターは、あるクエストをクリアするとで永久ペットとして自分のものにできる。その場合は召喚アイテムに変えて持ち歩くことも可能になり、いつでも行動を共にできる。今までペットはドラゴン型のハッチリン(ストライダー)と、ウルフの2種類しかいなかったが、今回この3種類が追加された。沢山のプレーヤーがこの新ペットを連れて歩くことだろう。
今回、実装に先がけてクロニクル4の様々な要素を体験したが、そのボリュームに驚かされた。“クロニクル史上最大のアップデート”というキャッチフレーズは決して大げさな表現ではない。今までのどのクロニクルと比較してもその規模は桁違いだと感じさせられた。 より高い目標が提示されたことで、筆者を含めたこの世界の住人達は今まで以上に気合いを入れてプレイしていくことになるだろう。11番目のサーバー、ルナサーバーも追加される。まだまだ成長と拡大の見込める優良なMMORPGといえるだろう。 先行してクロニクル4が実装されている韓国の情報によれば、オリンピアードの部分でまだバランスが取れていない印象を受ける。1vs1の戦いなため、ヒーラーやバッファーなどがアタッカーに対して圧倒的不利な点や、対戦相手を見てから棄権が可能な点などに批判が上がっている。日本ではどういったことになるか、期待と不安がある。 また、今回の2月7日という実装時期に関して、筆者を含めたプレーヤー達は、大いに不満を持っていたことは運営側に伝えておきたい。前回のクロニクル3まではアップデートのたびに韓国と日本のタイムラグは確実に短くなっていた。だから今回のクロニクル4は、ひょっとしたら韓国と同じ10月の終わりに実装されるのではないかと大きな期待を寄せていたのだ。プレーヤー達は遅くとも年末にはクロニクル4が実装されることを予想し、キャラクタのレベル上げに夢中になっていたのである。 日本の「リネージュII」プレーヤーはエヌ・シー・ジャパンに大きな期待を寄せている。ファンへ向けたイベントをオンライン、オフラインともにもっと活発に開催して欲しい、そしてなにより自分たちの声を韓国に届けて欲しい。クロニクル4によってより完成度を上げた「リネージュII」はさらに多くのユーザーを魅了するコンテンツになった。だからこそ、エヌ・シー・ジャパンにはより一層の頑張りを期待したい。 Lineage (R) II and Lineage (R) II the Chaotic Chronicle are registered trademarks of NCsoft Corporation. 2002-2006 (C) Copyright NCsoft Corporation. NC Japan K.K. was granted by NCsoft Corporation the right to publish, distribute, and transmit Lineage II the Chaotic Chronicle in Japan. All Rights Reserved.
□エヌ・シー・ジャパンのホームページ (2006年2月7日) [Reported by 横山譲 / 勝田哲也]
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