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好評稼動中! ナムコ「アイドルマスター」記者会見
石川氏「我々も手ごたえを感じているタイトルです」

7月26日より 稼動中

 株式会社ナムコが開発した業務用アイドルプロデュースシミュレーションビデオゲーム「THE IDOL M@STER(アイドルマスター)」が7月26日から稼動を開始している。副社長である石川祝男氏がエグゼクティブプロデューサーを担当しており、ナムコ社内のコンシューマー事業を扱う「CTカンパニー」、アミューズメントマシンを取り扱う「AMカンパニー」、携帯電話コンテンツなどを扱う「CXカンパニー」を横断する形で企画が進められている力の入ったタイトルだ。

 28日、石川氏を初め小山プロデューサー、そしてCD化を行なうコロムビアミュージックエンタテインメント株式会社の前山氏、上村氏が出席、そして、担当声優9人が集まる記者会見が行なわれた。

石川祝男エグゼクティブプロデューサー
 冒頭挨拶にたった石川氏は、「『アイドルマスター』は大きな可能性を持っているタイトル。エグゼクティブプロデューサーを引き受けたのは、業務用、携帯、家庭用、音楽CD、フィギュアなどを作っていこうということで、だったら最初からカンパニーを超えて取り組みたいと考えたから。今秋バンダイとの統合もあり、バンダイさんの力も借りながら多重的に展開していきたいと思っている。我々も手ごたえを感じているタイトルです」とコメント。力の入りようを感じさせた。

小山順一朗プロデューサー
 小山順一朗プロデューサーは、「『アイドルマスター』は稼動まで、開発に4年かかった。開発中、市場が変わっていく中で従来のものと違ったものをつくるということで試行錯誤が必要だった。主なターゲットは30代前半を想定し、家庭用ユーザーを引き込む仕掛けとして、メールを使った仕掛けをしてみたり、撮影した写真を思い出として携帯のアルバムで友達に自慢できる仕組みを入れたりしてみたが、実際ふたを開けてみると、20代のプレーヤーが多いようだ。26日から稼動しているが、ユーザーが1万人登録されている。これはなかなかいい数字で、ロケテストのときから多くのユーザーとともに歩んできたということを実感している」と感慨を新たにしていた。

 続いて、各メンバーの方々に、担当キャラについて感じたことと、今後の抱負について聞いてみた。(敬称略)

中村 これが中村のデビュー作ということになっています。思い入れはひとしおで、“小山プロデューサーとタメ張っちゃうぞ”というぐらいです。春香ちゃんは、自分とリンクするところと、「こういう女の子になりたかったな」という部分を持っていて、彼女をプロデュースするという視点で演じている部分もあって、難しかった。彼女は歌が好きで、不安定なところもあるけど人間として普通の女の子です。ゲームをプレイして、とても普通。こちらの思い通りにいかないんですよね。どのキャラクタもバランスが取れていて、ゲームよりも現実に近い形に仕上がっているんじゃないかと。今後、「アイドルマスター」が“ゲームマスター”といえるぐらい大きな存在になるといいなと。

今井 千早ちゃんは、初めて会ったころより自分に似てきている気がする。彼女はまじめな人で、特に歌に対して一生懸命な人。この役に出会って本当にうれしかった。収録中は、彼女のことが理解できなかったり、逆にすごくわかったり、いちファンみたいな感じでした。そんな千早ちゃんがみんなに受け入れられるといいなと。今後は私としては如月千早という役が歌の部分で展開してければいいなと思っています。

落合 雪歩ちゃんは、天然でやさしいけど性格がネガティブ。誕生日が12月で一緒、身長が一緒、ネガティブなところが似てるとファンの人に言われて、あとから私の考え方ってネガティブなんだって気づかされました。今、体重を一緒にしようとしていて、あと1Kgダイエットをがんばりたいと思います。昔からアイドルがすごく好きで、アイドルの写真集を集めていたりするんですが、自分も雪歩ちゃんとともに昇っていければいいなと。

仁後 やよいは、自分と似ているのはすごく貧乏性な所だと思います。私も節約大好きなんで愛着がわいたりしました。でも、いつもニコニコしていてうらやましいなと思う部分もあります。できれば、これだけ何年もかけて大事に暖めた作品なので、この作品が少しづつでも続けていけたらと思いました。

若林 彼女はアイドルになりたくて事務所に入ったわけじゃなくて、マネージャー志望で事務所に入って人手が足りなくてアイドルになったクチなんで、マニアックな性格で扱いにくいんじゃないかと思いますが、私と似ている部分もあるので演じやすかった。プロデューサーに対してキツクあたるところとかは特にやりやすかったです。今後は律子としてはいろんなプロデューサーさんにいっぱい使ってほしいなと思っていますし、皆さんに会いに行く展開があるといいなと思っています。

たかはし あずささんは、9人のなかで一番年上でおっとりの天然で、頼れるお姉さんというよりはハキハキしたほかのこのあとをついていくという感じ。ゆっくりしゃべるキャラで、アーケード用なので、ゆっくりしゃべると話がつながらなくて、巻いてしゃべるとおっとりさがなくなってしまって苦労しました。彼女はお嫁に欲しい癒し系です。今後は新しい展開が待っているということで、キャラを忘れないよう自分も癒し系になりつつ、癒されるキャラになっていこうと思います。

釘宮 早口の女の子で、収録が7~8回あったんですが、がんばってきました。ぜひゲームセンターに行って遊んでみたいなと思っているのですが、家でも遊べるように早く家庭用になってくれないかなと。CDに関してはすごく難しい曲なので、さらにがんばらないといけないな、と思っています。アニメ化して欲しいな、と思っているし、ミュージカルも大好きなのでできればいいなと思っています。今後の展開は、皆さんの応援次第なので皆さんよろしくお願いします。

平田 真くん(平田さんはこう呼んでいるそう)は、9人のなかで男の子っぽいキャラクタなんだけど、誰よりもかわいい女の子にあこがれているキャラだと思っています。今後は企画のCDを出すということで、さらにアニメ化するといいなと。

下田 双子なので1プレイで2キャラ遊べて大変お得です。この役をいただいたときに高校生で、この作品がデビュー作ということになります。年齢も近かったし趣味も似ていたので、彼女の気持ちには共感できるところが多かったと思います。この子達はテンションが高くて、普段の私の3倍ぐらいテンションが高いので、収録のときも録音時間が長くてテンションを保ち続けるのが大変でした。休憩の間にテンションが落ちたりして、「保つ」というところが苦労しました。双子でいつも仲良しなんですが、時には厳しくしてあげて、時には妹のようにかわいがってあげてほしいなと思います。


■ 90回の歌入れ! CDではさらに新録2曲が聴ける

 CD化を担当するコロムビアミュージックエンタテイメントの前山氏は、「『アイドル』という言葉はわれわれにとって敏感な言葉。はっきり言ってしんどい世界で、コロムビアは河合奈保子であるとか、島田奈美であるとか、たくさんのアイドルを育ててきた、アイドル育成のノウハウとか方程式といったものが面々と生きている会社。ゲームCDが苦戦するなか、『アイドルマスター』が風穴を開けてもらえればと思っている」と述べた。

 コロムビアの上村氏は「このタイトルの話を聞いたのは2年以上前。一昨日ゲームが本格稼動したということで、自分的にも感無量」と感想を述べた。上村氏によれば、CDは「マスターピースシリーズ」として3タイトルを発売。初回分にはプレミアムカードを封入する。9月28日に第1弾が発売されるが、内容的に単なるサントラではなく、キャラクタを前面に押し出したものになるという。ゲームサイズの曲が収録されるだけでなく、新たに録音しなおしたフルバージョンの楽曲が2曲収録される。また、ボーナストラックでトークも入るという。

 CD化第1弾は、天海春香(中村繪里子さん)、萩原雪歩(落合祐里香さん)、秋月律子(若林直美さん)の3キャラ。第2弾は三浦あずさ(たかはし智秋さん)、菊地 真(平田宏美さん)、如月千早(今井麻美さん)、第3弾は高槻やよい(仁後真耶子さん)、水瀬伊織(釘宮理恵さん)、双海亜美・真美(下田麻美さん)の4キャラが収録されることになる。

 第1弾となる落合さん、中村さん、若林さんはすでに収録を終え、「『IDOL M@STER』のフルバージョンの2番の歌詞にびっくりしました(落合さん)。アイドルってこうなんだ~って思いましたね(中村さん)」と感想を述べると、収録はこれからという6人は興味深々だったようだ。

 それでは、それぞれのキャラクタのテーマ曲に関しての思い入れについてのコメントで本稿を締めさせていただくことにしよう。ちなみに、どのキャラクタでも収録曲10曲の中から選んでプレイできるので、声優陣はボイスデータとは別に、各テーマ曲+「THE IDOLM@STER」を加えた10曲×9人で90回収録を行なったということになる。

CD第1弾収録となる落合さん、中村さん、若林さん(左から)
CD第2弾収録となる今井さん、たかはしさん、平田さん(左から)
CD第3弾収録となる釘宮さん、下田さん、仁後さん(左から)
中村 「太陽のジェラシー」はまずタイトルを聞いたとき、激しい恋愛の曲かなと思っていたんですが、歌詞を見てギョッとしました。とにかく難しくて、自分の中でどう落ち着けたらいいか戸惑いました。「青い鳥」と「太陽のジェラシー」はオーケストラで生の音を使っています。ノリのいい曲なので聞いて楽しめる曲かな。歌詞のサビにストーリー性があって、きちんと恋愛がもりこまれています。妄想を突き破って「あなたのところに行きます」っていう気持ちをたくさんこめて歌いました。

今井 「青い鳥」はすごく難しい曲で、歌い上げながらリズムが早い、バラードなのに難しい。その代わりその曲をいただいたとき、「私の曲かも」と思えるほど、信じられないぐらい自分とリンクしていて今、すごく好きな曲です。生でみなさんに披露してみたいんですが、とても難しいです。

落合 「First Stage」という曲で、テンポが速くて歌いずらかったんですが、ノリがいい曲で9人の中では一番今のアイドルっぽい曲ですね。

仁後 「おはよう!! 朝ご飯」はご飯の歌です。やよいちゃんは規則正しい生活をする歌詞のとおりの女の子です。歌をひとつずつ、音符ごとに区切って歌うことが難しかったことを覚えています。

若林 「魔法をかけて!」はちょっと昔のアイドルの曲かな、という感じなんですが、律子のきびきびしたキャラクタにどんな曲が来るのかと思っていたら、めちゃくちゃ乙女チックな曲でキャラとのギャップがあるんですが、プレイした人には理解してもらえているようです。

たかはし 「9:02pm」はムーディで裏ノリの雰囲気のあるR&Bです。この曲をいただいたときはうれしかったです。収録時、気持ちが入りすぎて「あずささんはそんなにこぶし効かないんだ」といわれてみたりしました。自分としてもお気に入りなので、9人が全員歌っているんですが、皆さんの曲で楽しんでもらえれば。

釘宮 「Here we go!!」は明るくて元気がよさそうな曲でした。合間に掛け声が合ってそこもやりました。

平田 「エージェント夜を往く」は音を聞くとかっこいいんですが、ちょっと歌詞にエロティシズムを感じさせるものがあって戸惑ったのですが、他のキャラクタと違っていい味を出しているんじゃないかなと。

下田 「ポジティブ!」という曲名のとおりポジティブな歌です。比較的歌いやすい、つんく♂ファミリー系の曲で、亜美、真美を推薦している私が言うのもなんですが、育てているそのキャラクタが曲間のセリフを言ってくれるので、他のキャラクタを選んだ方も「ポジティブ!」を選んでもらえると楽しいと思います。

【スクリーンショット】


(C)窪岡 俊之
(C) 2003 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.

□ナムコのホームページ
http://www.namco.co.jp/
□「THE IDOLM@STER」公式サイト「アイドルマスターウェブ」のページ
http://www.idolmaster.jp/
http://idolmaster.jp/(携帯用)
□関連情報
【6月29日】ナムコ、AC「アイドルマスター」が7月から稼働開始
7月13日からは携帯コンテンツとの連動も
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050629/idol.htm
【5月27日】ナムコ、AC「アイドルマスター」
ケータイ連動ロケテストを東京と福岡で実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050527/idol.htm
【3月3日】特別インタビュー「THE IDOL M@STER」声優インタビュー
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050303/imas.htm
【2月19日】「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」イベントレポート ~ナムコ編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050219/aou_n.htm
【2月18日】「AOU2005 アミューズメント・エキスポ」ブースレポート ~ナムコ編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050218/aou_n.htm
【2月15日】ナムコ、AOU2005は「アイドルマスター」がメイン
イベントも開催
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050215/nam_am.htm
【1月18日】ナムコ、AC「アイドルマスター」ネットワークテストを主体とした
ロケテを東京と大阪で実施
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050118/idol.htm
【2004年12月10日】ナムコ、プラボ中野などでAC「アイドルマスター」ロケテを実施。
先着でアイドルマスター特製イヤフォンプレゼントなども
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20041210/idol.htm
【2004年9月1日】ナムコ、AC「アイドルマスター」公式WEBサイト
「アイドルマスターウェブ」を公開
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040901/idol.htm
【2004年3月30日】ナムコ、AC「アイドルマスター」期間限定特設サイト
「アイドルマスターWEB pre-debut edition」にて意見募集中!!
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040330/idol.htm
【2004年2月20日】AOU2004ブースレポート
~ナムコ、エイブル、アトラス、オムロン、バンプレスト編~
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040220/aou2.htm

(2005年7月28日)

[Reported by 佐伯憲司(一部写真提供:ナムコ)]



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