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午後1時半過ぎに始まった株主総会だが、開始時点で900人近くが会場に入り、中村雅哉代表取締役会長、髙木九四郎代表取締役副会長、石村繁一代表取締役社長ら首脳陣が列席。昨年の定款の改正により、議長は石村社長が行なうことになっていたが、総会の冒頭、石村社長から「バンダイとの上場持株会社の議案が承認されれば、今年で上場会社ナムコとして最後の株主総会となる。この機会を有終の美で飾りたく、創業以来50年間、ナムコをここまで育てられた中村会長に、この総会の議長を交代したい」と提案があり、多数の拍手で承認された。 中村会長が議長となった総会では、まず、2004年度は経常利益、純利益ともに過去最高益を達成したことなどが報告された。また、2005年度の見込みとしては、2004年度とほぼ同じ程度を見込んでいると発表した。 次世代プラットフォームに対しては、従来どおりマルチプラットフォーム戦略を継続していくこと、そして新規タイトルにも常にチャレンジしていくこと、次世代ハードに対応した開発ソフトの研究開発によるコストダウンの研究などを推進することなどが明言された。 また、この株主総会で大きなポイントとなるであろう9月に行なわれるバンダイとの共同持株会社設立に関する議案だが、多数の株主からの質疑応答の後、反対意見0で多数決で承認された。 この統合によって行なわれる各ユニットの再編など、これからのプロセスが語られたが、新会社の会長に就任する予定の髙木副会長から説明が行なわれた。基本的には5月2日の会見による内容と(基本的に新会社の統合準備委員会によって決定される)は差異はなかった。ただ、高木副会長によれば「統廃合によるリストラは行なわない」という。 この統合に関連して、4月にバンダイが販売、ナムコが開発したプレイステーション 2用「機動戦士ガンダム 一年戦争」が発売後急激に価格を下げて販売された件に関しては「このタイトルを開発している最中は、両社の開発制作論に少しギャップがあった。1タイトルに掛ける資金と納期の問題だ。今後は、開発の初期段階から議論を行なって物作りに入る。今後、ナムコは自社開発、バンダイは外注開発がメインだ。自社で作ったほうがいいのか、外注発注のほうがいいのか、開発戦略を統一して、新たなものを創出していく予定だ(髙木)」、「当初作りすぎではないかという情報が先行したために、一部から安売りが始まってしまった。だからといって売れていないかといえば、総生産数の8~9割ははけている(石村)」とフォローがあったことが印象に残った。
また、9月の中旬にバンダイ・ナムコホールディングスの中期経営戦略が発表され、今後の具体策が発表されることも髙木副会長から発表された。 ■ 懇親会には多数のソフトが出展
□ナムコのホームページ http://www.namco.co.jp/ □関連情報 【2004年6月27日】ナムコ、第49回定時株主総会開催 「ACE5」、「太鼓の達人」など新作が並ぶ http://game.watch.impress.co.jp/docs/20040627/namco.htm (2005年6月25日) [Reported by 佐伯憲司]
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