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【連載第184回】 あの、おもちゃを徹底レポート




業界初! 一輪車型コントローラーで遊ぶゲーム機
エポック社「ぐるりんワールド」

エポック社「ぐるりんワールド」
発売 エポック社
価格 7,329円
電源 アルカリ単3電池×4(別売)
専用ACアダプタ(別売)
発売日 発売中



 小さな子供たちを中心に息の長い人気を獲得している「体感ゲーム」に、また新たな一作が加わった。その名は「ぐるりんワールド」。

 この分野の第一人者であるエポック社の体感ゲームは、野球やテニス、サッカー、フィッシングなどのスポーツを題材にしてきたが、ここ最近はオリジナルゲームにも注力している。その第一弾といえるのが、以前当連載でも紹介した「スーパーダッシュボール」。トラックボール型のコントローラを使ってボールを転がすゲームというアイデアが筆者のようなオールドゲーマーの心もつかんだが、今回の「ぐるりんワールド」のコントローラはさらにインパクトのあるものになっている。

 形状は一輪車そのもの。手でペダルをつかみ、グルグル回して遊ぶのだという。これだけでも十分に興味を惹かれるのだが、フィードバッグモーターも内蔵し、坂道などでペダルが重くなるのだと聞いて、いてもたってもいられなくなった。何しろどんな遊びを体験できるのか、予測がつかないのだ。そしてこういう場合は、意欲的な内容に仕上がっている場合が多いものだ。新しいゲームに出会える予感がする……。


ペダルを回して主人公を操作する

 しかし、パッケージを手にしたとたん、筆者の胸の高まりは止んでしまった。パッケージの側面に印刷された画面写真は、既存のゲームを彷彿とさせるものだったからだ。「いくらコントローラが斬新でもこれじゃあなあ……」と、膨らみきった期待がしぼんでいった。

 が、遊んでみると筆者の憂いは、早計だったことがわかった。遊び心地が、想像していたものとまるで違った。なるほど、これはゲームを初めて遊ぶ人が、ゲームの面白さに触れるためにつくられた商品なのだな! 過去に「初心者対応」を謳ったゲームはたくさん発売されてきたが、この「ぐるりんワールド」の敷居の低さはただごとではない。それでいてゲームとしてもきちんと面白いのだから、たいしたものだ。

パッケージ。「坂道でペダルが重くなる!」というキャッチが目立つ タイトル画面。ペダルを回すと、スイカが回転する


 冒頭から興奮気味の文章が続いてしまったが、ここら辺で落ち着いてレポートをしていこう。

 一輪車型コントローラは、遊びいっぱいのデザインだ。サドルがあり、車輪もあり、ペダルもあるため、パッと見はゲームのコントローラには見えない。そこがいい。

 ポイントとなるのが、ペダルだ。手でぐるぐると回してみると、かすかに重みのある反応が返ってくる。ゲームのプレイでは、このペダルがいわゆる十字ボタンの役割を担う。主人公のぐるりんを右へ進ませたいときはペダルを右回転し、左へ進ませたいときは左へ回転させる。

 サドルには、ジャンプボタンと方向ボタンが付いており、ゲームの内容に応じて適宜に使用する。

一輪車型コントローラ。ソフトも内蔵されている サドル部分に方向ボタンとジャンプボタンが付いている


 過去の「体感ゲーム」と同様に、ソフトは本体に内蔵されている。本体に別売のアルカリ単3電池を4個セットするか、あるいは別売のACアダプターを接続し、電源を確保する。そのうえで付属のAVケーブルを使い、本体とテレビを接続する。わずか数ステップで、準備は完了だ。これまで何種類もの体感ゲームを遊んできたが、「準備が簡単で楽だなあ」という印象は変わることはない。


バリーエーションに富んだゲームを多数収録している

ゲームセレクト画面。ボリュームがあり、長く楽しめる
 「ぐるりんワールド」は、大きく分けると「アドベンチャー」と「いちりんピック」、そして「ぐるぐるパーティ」の3種類のモードが用意されている。

 「アドベンチャー」は、いわゆる横スクロールタイプのアクションゲームだ。一輪車に乗った主人公のぐるりんを操作し、目標に定められた個数のスイカを手に入れて、ゴールまでたどり着くのが目的だ。

 ペダルを回してみると、ぐるりんは即座に反応。ペダルを早く回せば回すほど、画面の中のぐるりんも早く走る。一輪車のペダルを手で回すという特別なインターフェイスのためか、ゲーム中のぐるりんとの一体感が強く感じられ、操作感覚は非常に良好だ。

 途中に坂道があって、上に登りきれない場面では、フィードバッグモーターが作動する。ペダルが次第に重くなり、坂道の厳しさを実感できるようになっている。

 ステージの途中には、仕掛けがたくさん。道をふさぐ敵キャラクタは、ダッシュして体当たりすれば倒せる。ぐるりんを遠くへ飛ばすジャンプ台や、一定時間だけ無敵になるスペシャルスイカなども登場する。楽しく遊びながら、筆者ははたと気がついた。確かに見た目の印象は、既存のゲームとかぶるところもある。けれど、遊び心地は大きく異なる。ぐるりんが猛ダッシュをしながら敵を倒し、地上から空中へ、空中から地上へと縦横無尽の活躍を見せているのに、ほとんど複雑な操作をしていない。しているとすれば、ぐるりんの進行方向に向けて、ペダルを回転させているだけだ。

 ゲームに慣れていると気づきにくいが、ゲームをしない人に「ゲームをなぜしないのか」と訊ねると、「操作方法が難しいから」、「コントローラの使い方がわからないから」という声が多く返ってくる。つまり、この「ぐるりんワールド」は、通常のゲーム機よりも簡単な操作方法で、一般的なゲームを楽しめることをテーマとしているのだ。その背景には、ゲームの裾野を拡大しようという想いが込められているのだろう。これだけシンプルならば未就学児でも、そのおじいさんやおばあさんでも (体力的にはキツイかもしれないが) 、迷うことなく遊べるはずだ。筆者も小さな子供へ贈り物をすることがあれば、いまならこの「ぐるりんワールド」を筆頭に挙げよう。

「アドベンチャー」では趣向の凝らされたステージを選べる 一輪車をこいで、目標個数のスイカを集めていく
ダッシュをして体当たりすると敵を倒すことができる いたるところに仕掛けが施されており、飽きさせない


 「いちりんピック」は、タイトルから想像できるように、オリンピックがテーマ。「100メートルきょうそう」、「ハードルきょうそう」、「ハンマーなげ」、「ぼうたかとび」、「はばとび」の5種類のゲームを遊べる。どれも実際の競技と同じルールで、操作は「アドベンチャー」以上に単純明快。基本的にはペダルを少しでも早く回転させればよい。ジャンプをしたり、ハンマーを投げたりするときにボタンを押すが、それも1回だけ。腕に力を込めて体力の限り早く回す!というシンプルさがすがすがしい。

「100メートルきょうそう」。とにかく全力でペダルを回転させる 「ぼうたかとび」。助走をつけて、タイミングよくボタンを押す 「ハンマーなげ」は、ハンマー投げるタイミングが重要だ


 「ミニゲーム」は、ユニークさを全面に出したゲームが勢ぞろい。「トイレットペーパー」は、ペダルを回して、できるだけ多くのトイレットペーパーを巻き取るゲーム。「ワニワニジャンプ」は、助走をたっぷりつけて、ワニがずらりと並んだ河をジャンプするゲーム、といった具合だ。

 「ブロックくずし」は、その名の通り往年の名作のアレンジ版。ペダルをダイヤル式コントローラーとして使うので、原作の「ブロックくずし」とほど近い操作感覚を得られる。

 上から降ってくるアイテムを入手すると、ボールが増えたり、ボールを打ち返すラケットが大きくなったりと、いろいろな展開があり、本格的な出来栄えだ。

「トイレットペーパー」。急いで巻きすぎると紙が切れてしまう 「ブロックくずし」は、本格的な出来栄えだ
「いちりんダッシュ」。3D視点でスイカを集めるゲーム 「ワニワニジャンプ」。次々と口を開けるワニが可愛らしい


 総評はすでに文中で何度も述べてしまっているが、「小さな子供がはじめて触れるゲーム」という目標を、見事なまでに達成している。お父さんやお母さんも楽しめるように「ブロックくずし」も入っていて、いたれりつくせりだ。日曜日の午後、日の当たるリビングで「ぐるりんワールド」を楽しんでいる親子の姿が目に浮かぶようだ。次回作にも期待したい。

(C)2005 SSD CO.LTD. (C)2005 EPOCH CO.LTD.


□エポック社のページ
http://www.epoch.gr.jp/
□「ぐるりんワールド」のページ
http://www.taikan-game.com/gururin/
□関連情報
【1月20日】エポック社、新作体感ゲーム「ぐるりんワールド」発表
ペダルをグルグル回してキャラクタを操作
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050120/epoch.htm


 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)

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(2005年5月26日)

[Reported by 元宮秀介]


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