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Electronic Arts、「SPORE」の公式サイトを正式オープン
5点のスクリーンショットを初公開

発売日未定

価格:未定

 米Electronic Artsは、傘下子会社のMaxisが現在開発しているシミュレーションゲーム「SPORE」の公式サイトを正式オープンした。今回はタイトルイメージとサウンド、そして5点のスクリーンショットのみの公開で、発売時期や価格、ゲーム紹介など、具体的な情報の公開は見送られている。

バクテリアから始まって、最終的なシミュレーション範囲は、宇宙にまで及ぶ。この圧倒的なスケール感が素晴らしい
 「SPORE」は、今年3月にサンフランシスコで開催されたGame Developers Conferenceにおいて、Will Wright氏の講演の主題として初公開され、ゲームデザイン部門の話題を独占したタイトル。ゲームの概要についてはGDCレポートで詳しく触れたのでそちらを参照頂きたいが、講演の締めくくりにWright氏自身がE3で見せると公言していただけに、今年のE3ではもっとも注目されるタイトルのひとつとされていた。

 しかし、いざふたを開けてみると、Electronic Artsのオフィシャルラインナップには含まれず、開発総指揮を執るWill Wright氏の姿も見られなかった。ごくの一部メディアにはこっそり見せていたようだが、プレスキットの用意もなく、内容的にもGDCレベルに留まっていたようで、実質的な公開は、来年のE3あるいはEA主催のプライベートショウに先送りされた格好だった。

 今回、「SPORE」の公式サイトが、大作らしくない扱いでE3期間中にこっそり公開されたのは、メディアやファンの期待に応えられなかったEA側の免罪符的な側面が大きいと見られるが、その一方でEA自身も同作のポテンシャルないし、扱い方をいまだ計りかねているような印象がある。

 実際、GDCで「SPORE」のデモを見た限りでは、ゲームとしてのおもしろさを決めるゲームバランスの部分と、同作のキモであるプロシージャルシステムを稼働させるためのパーツの作り込みが足りない印象で、開発にはまだ時間が掛かりそうだった。また、プロシージャルシステムに関しても、完全にブラックボックスなのでその完成度は未知数ながら、仮に未完成であるとすれば、いくらでも時間が掛かりうる。

 いずれにしても真相は闇の中だが、今回、公式サイトがオープンしたことで、一歩前進したのは間違いない。今後、順調に情報が公開されることを期待したいところだ。

GDCレポートでも触れたが、「SPORE」は、Tidepool(顕微鏡世界)からスタートし、Evolution(進化論)、Tribal(集落)、City(都市)、Civilization(文明)と来て最後に大宇宙へ飛び出す。これらの画面はひとつひとつの過程を示したものだ


(C) 2005 Electronic Arts Inc. All rights reserved.

□Electronic Artsのホームページ
http://www.ea.com/
□「SPORE」のページ
http://spore.ea.com/
□関連情報
【3月13日】ウィル・ライト氏が未来構想を語る「The Future of Content」
ライト氏のライフワーク「SPORE」で実演したプロシージャルな世界
http://game.watch.impress.co.jp/docs/20050313/gdc_will.htm

(2005年5月25日)

[Reported by 中村聖司]


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